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「思春期の子に本当に手を焼いたときの処方箋33」土井高徳 小学館新書 2014年 ⑧(最終) /「昭和のエートス」内田樹 basilico 2008年 ④(最終)【再掲載 2013.8】 [読書記録 教育]

今回は、9月26日に続いて、土井高徳さんの
「思春期の子に本当に手を焼いたときの処方箋33」の紹介8回目 最終です。



出版社の紹介には


「子どもの言葉が荒くなった。暴力をふるわれた。口をきいてくれないので何
 を考えているのかわからない......。10歳からはじまる思春期。子どもの突然
 の態度の変化に戸惑う親は多い。
 37年間に100人。福岡県北九州市の「土井ホーム」にやってくるのは、ほ
 かの施設では手に負えないほど心に傷を抱えた子どもたち。ともに暮らしな
 がら心の傷を癒し、社会へと自立させてきた日本でただひとりの『治療的里
 親』が、だれにでもできて、どんな子にもすぐによく効く10~22歳、思春期
 の子育ての処方箋を伝授。」

 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「一定の年齢に達すると、多くの非行少年は犯罪や非行から『卒業』してし
まう。その卒業までの時間に、内面の成熟を根気強く待つ『時熟』が周囲
の大人には求められる。」


・「学校に理不尽な要求を重ねる保護者は、こうした乳幼児期に解決すべき課
題をそのまま大人まで持ち越している人が少なくありません。生存に欠か
  せない基本的要求が満たされなかった怒り、養育者との応答の欠如による
基本的信頼感の形成不全が歪んだ形で愛情要求、承認要求となって学校関
係者に寄せられると推測します」


・「ひと言で言えば親は子どもの安心を保障する存在である。わたしたち大人
は、子どもが分かっても分からなくても無償の愛と変わらぬ態度を持ち続
  けたい」




もう一つ、再掲載になりますが、内田樹さんの
「昭和のエートス」④を載せます。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「思春期の子に本当に手を焼いたときの処方箋33」土井高徳 小学館新書 2014年 ⑧(最終)

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◇思春期の子育てにすぐに効く処方箋 子どもとの接し方のテクニック(6)

30 荒れた子を回復させる「自己形成モデル」    
子ども自身が「自己形成モデル」をもっていると、時間の経過と共に内
  面なの「回復力」(レジリエンシー)が働いて、やがてそうした行動から卒
  業していく
   → 「確かな大人」として子どもたちのよきモデルであり続けたい

  〈一口メモ〉 
     一定の年齢に達すると、多くの非行少年は犯罪や非行から「卒業」
    してしまう。その卒業までの時間に、内面の成熟を根気強く待つ「時
    熟」が周囲の大人には求められる。


31 子どもとの交流が、叱る場面だけに限られていませんか?    
 「愛情剥奪症候群」
  身長や体重が平均より3~4年遅れる
 愛情ある応答のおかげでヒトは自分を他人に対する基本的信頼感を
    形成していく
            |
    ◎応答力欠如 
      → 愛着障がい ~ 対人関係に問題
            |
     学校に理不尽な要求を重ねる保護者は、こうした乳幼児期に解決す
    べき課題をそのまま大人まで持ち越している人が少なくありません。
    生存に欠かせない基本的要求が満たされなかった怒り、養育者との応
    答の欠如による基本的信頼感の形成不全が歪んだ形で愛情要求、承認
    要求となって学校関係者に寄せられると推測します   
  
    →◎「イイトコロサガシ」から

  〈一口メモ〉
     「長所基盤モデル」に基づく取り組み
        北九州市 菊池省三さん「言葉のシャワー」の取り組み


32 自分の子育てにフッと微笑むコツ    
親が変われば子どもも変わる
   イメージの転換を


33 あなたなら大丈夫です 
北九州市土井ホーム

〈一口メモ〉
     ひと言で言えば親は子どもの安心を保障する存在
     わたしたち大人は、子どもが分かっても分からなくても無償の愛と
    変わらぬ態度を持ち続けたい


◇おわりに
  恒常性と継続性のある関わりは子どもの心身の発達に欠かせません

小学館子育て雑誌「edu」に3年間掲載 原稿に加筆し再構成






☆「昭和のエートス」内田樹 basilico 2008年 ④(最終)【再掲載 2013.8】

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◇老いの効用,成熟の流儀

 アジア的宗教性  
   多様性への愛着  
   節度のなさがアジア的 ?の本質か
  

 隠居の楽しみ 
   リタイアする段階の世代
     1947~1949生の800万人
   芸の世界の「隠居名」
  

 お金と幸せ      


 ブログという表現方法 
   個人的防備録として


 大切な本 
   中島敦 「山月記」
          カバーの物語
幸徳秋水「兆民先生・兆民先生行状記」
          成島柳北
   太宰治 「盲人独笑」


 同時代人へのオマージュ 伊丹十三,手塚治虫,長谷川町子
  伊丹十三 「ヴォイス」の多様性 
     言語感覚
手塚治虫 「さかさまの作劇術」
   長谷川町子「時代の空気」


 無人島レコード 
   落語 
   モーツァルト(個性 オリジナリティが入らない)


 ペット・サウンズの思い出 
   ビートボーイズとモーツァルト


 アルジェリアの影 
   アルベール・カミユと歴史


 あとがき 
   ありものコンピレーション 
   2006~2008 ブログ本と同様


◇内田樹(うちだ たつる)
1950年 東京生 
   東京大学仏文卒 東京都立大学院博士課程中退
神戸女学院大学文学部教授 
 専門:フランス現代思想,映画論,武道論
「私家版 ユダヤ文化論」(文春文庫)で第六回小林秀雄賞
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