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「発達障害を乗りこえる」竹内吉和 幻冬舎ルネッサンス新書 2014年 ⑦ /「忘れられた日本人を読む」網野善彦 岩波セミナーブックス 2003年 ⑤【再掲載 2014.5】 [読書記録 教育]

今回は、10月7日に続いて、竹内吉和さんの
「発達障害を乗りこえる」の紹介 7回目です。



出版社の紹介には


「発達障害は本人も周囲も気付きにくい『病い』です。特に成人の場合、未診
 断のまま思春期、社会生活を過ごしたため深刻な状態に至ってしまったケー
 スが後を絶ちません。『会社での人間関係がうまくいかない』などの悩みを
 抱えているにもかかわらず、見過ごされてきたのです。社会の在り方や教育、
 いじめ、差別をどうすべきか。1000人以上の支援に携わった著者だから書け
 た新提言!」

 
とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「『社会性とは嘘がつけること』、相手を傷つけないように嘘をつけることで
ある(大多数?)。一方で、嘘がつけず自分が正しいことは正しいと思ったこ
とを言ってしまう人もいる(少数?)」


・「いじめは学校の先生が気づかなければ表には出てこない。先生は気付く力
をつけなければならない」


・「いじめられる児童・生徒は加害者を訴え出る意欲を奪われ、無力感に陥っ
てしまいかねない。無力感に陥ってしまうからこそ早期発見が大切になる」


・「文科省の指示は曖昧、具体性に欠ける。実際にどう動くか明記してない。
  責任を現場に押しつけようとしている」


もう一つ、再掲載になりますが、網野善彦さんの
「忘れられた日本人を読む」⑤を載せます。
東日本と西日本のちがいを考えさせられます。
わたしの住む浜松はどちらなのかと考えました。


<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「発達障害を乗りこえる」竹内吉和 幻冬舎ルネッサンス新書 2014年 ⑦

1.gif

◇大人が直面するいじめと差別
 
□いじめや差別がおこる原因は?
「社会性とは嘘がつけること」
     相手を傷つけないように嘘  
↑↓
正しいことは正しいと思ったことを言ってしまう
   「ガイジ」という言葉を使った差別事象が頻発
ガイジ
      - 人と違った子・ちょっと変わった子に使われる
   周りが支持、黙認
   一度使われ始めると蔓延
      ×「使ってはいけない言葉」
      ◎「使わない言葉」と理解させる      


□発達障害といじめの関係
いじめは学校の先生が気づかなければ表には出てこない
        ∥
   先生は気付く力を!      


□いじめにどう対応していくのか
「…いじめられる児童・生徒は加害者を訴え出る意欲を奪われ、無力感に
   陥ってしまいかねない」
    ~ 無力感に陥ってしまうからこそ早期発見が大切
   
  ◎文科省の指示は曖昧、具体性に欠ける。実際にどう動くか明記してない。
               ∥
     責任を現場に押しつけようとしている                 
  2012.7.19 テレビ朝日「モーニングバード」


□長野県富士見町立富士見中学校
 授業後の7時間で解決する8つの方策
午後3時から午後10時まで
① 情報源を守る
② 先生たちがチームで対応
③ 加害者と1対1で対応(チーム)
④ 情報交換、矛盾点の分析、事実を確認
⑤ 加害者に「いじめの事実」を認めさせる
⑥ 加害者に「泣くまで反省」を迫る
⑦ 被害者に対してはすぐに謝らせない
⑧ 保護者を交えて事実の報告

◎加害者に対して及び腰で対応してはいけない
     「あれは遊んでいるだけ」と正当化して集団の中に逃げることの内
     容にする
 

□大津いじめ自殺事件が教えてくれたもの 
「大津いじめ自殺事件」2011.10.11 中2
学校内でいじめ隠し
     その子がイヤだと思っていることはいじめになる    
 

□いじめ問題の解決のために
◎P143~
     広島市教委のHPにいじめのサイン


□差別意識は親から伝播する
 

□乗車拒否と発達障害
 

□差別を乗り越える
昨日まで差別をしていたものが、今日は差別される側になる可能性をい
  つももっている







☆「忘れられた日本人を読む」網野善彦 岩波セミナーブックス 2003年 ⑤【再掲載 2014.5】

1.jpg

◇東日本と西日本(1)
□東は父系、西は母系
  - 東の家父長制と西の年齢階梯制
 
  「西日本の年齢階梯制」
    同年齢の若者が集まって、勝手な話をすることによりストレスを発
    散し、村の中の平和を保つ機能
  - 非血縁的な地縁集団も比較的強い
    「松浦党(まつらとう)」
   北西九州 海の領主一揆
    海の領主たちの横のつながり
        = 一揆という神の前に平等であることを誓う組織

  東日本 
     同族集団・同族結合が基本
       (縦の主従関係を基本とした家父長的傾向)

  西日本はフラットな横の平等関係
   

□宮本常一 
  ① 「党」は東日本、「一揆」が西日本
  ② 「東日本は伝承者が女で、西日本は男」
 ③ 「東日本は大地主が小作を抱える、
     西日本は所有地が比較的平均している」
       ↓
◎ 名倉(三河山間部)に着目
「講座派」対「労農派」の対立


□農地改革の中で(戦後)
 宮本常一
   「地主が土地の大半をもっているような集落は、決して日本社会全体の
    問題ではなく、むしろ、一般的なのは所有地が比較的平均している集
    落だ」
   と強調
  名倉談義 
    「沢田家 → もとの地主に」
「百石五兵衛家 → 自然に百姓の手に」
  土地の戻りの現象
    「徳政令」笠松宏至 
    「一揆」勝俣鎮夫
     - ◎ 土地は一旦人手に渡っても本来の地主の処へいつかは戻っ
        てしまう」

  「支配者の代替わりの際には、それまでの賃貸関係は破棄される、あるい
   は賃借関係に基づくそれまでの土地の移動はすべて元に戻るのが当然」

  ※ 社会の根強い慣習の力を「寄生地主制」をもっぱら問題にしていた経
   済史家はおそらく全く考えていなかった
  
  ◎「中小地主の中に大打撃」(宮本常一)西日本に多かった

◎ <東と西の問題>


□へそくり
  - 女性のもの「母系的なものの名残」
= 嫁姑の問題も
  ◎「親のいいなりに結婚した娘と、自分の意志で結婚した娘の割合は、
    西日本では後者の方が東日本に比べてずっと多かったのではないか」
                          (宮本常一)
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