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「中学改造」藤原和博 小学館 2002年 [読書記録 教育]

昨日は 強い風が 気持ちよく感じました

学校の裏に 田が見えるのですが
稲を動かしながら 流れる風の
速さが分かる気がしました

学校の近くの 畑では
たくさんの農家が エシャレットの畝を作っていました
穴あきマルチの中に エシャレットの種玉が入っていました


今回は 藤原和博さんの「中学改造」
民間校長になる前の年に出した本、 意気込みを感じます
校長を辞めてからの藤原さんの論調とは少し違うことが分かります


藤原さんは「リクルート」出身


元高校教諭の脇浜義明さんは、
「ボクシングに賭ける」(岩波書店)の中で次のように書いています


「リクルート文化が『忍耐』『努力』という発想を潰し、
 際限ない安易な転職を是とする思想を若者に与えた」

-資本を持たない貧困者が唯一資本に拮抗できる資産である
「持続」と「信用」の思想を破壊した


藤原さんが行ったことには
大変すばらしいと思うこともあるのですが…






☆「中学改造」藤原和博 小学館 2002年

1.jpg

◇いま私立中学校で起こっていること 

品川女子学院副校長 漆紫穂子 VS 桜井よし子・藤原和博

品川女子学院

1988年から学校改革  偏差値20UP  7年間で60倍希望者

 洞察能力を育むために必要な経験・体験の機会が失われつつある
・子どもの成長には多少のストレスを与えることも必要
・保護者の過保護の弊害

保護者が抱えている問題に耳を傾ける必要大

子どものイマジネーションを不足させてしまう保護者

子どもの起こす問題のすべてを学校が解決できるわけではない

社会人として責任を持てない保護者の増加

働く人の生き方を見せることで共同生活に必要な道徳を学ばせる

教育の予算をバウチャー制度に切り替え家庭に再配分することで
学校選択幅を広げる

GHQの「だめな国民にしてしまおうじゃないか」計画 



◇いま公立中学校に起こっていること

杉並区立向陽中学校教頭 斎藤進 VS 藤原和博
真の教育改革とは「教師改革」をすること、まずは「教員免許更
新制度」導入を

 ① 愛情と情熱
教師 ② 使命感
③ 実践的な指導力

(1)教員免許更新制度  法律の勉強を

(2)公開授業を年3回  同僚、保護者、地域の人に

   (3)教員採用試験の改善

   (4)学校長には人事権をせめて
      頑張った成果がなかなか認められない

 教育とは子どもの自立を動機付ける行為
  2つの評価基準 ① 自立
          ② 貢献

目標と制度のずれが教育改革を混迷させている

連帯感や何かをやり遂げた達成感は学校でしか経験できない



◇21世紀を生きる力を身に付けるために

 桜井よし子 VS 藤原和博
 自分と他者の存在をきちんと認めることがパブリックを理解する
ことにつながる

アメリカの犯罪者(中年)
1 寸劇
2 子ども裁判 →自分の行為の正当な

 日本人が失った個人の誇りと民族の誇りと郷土の物語を言葉の成
り立ちから学ばせたい

努力しなくていいなら、人は努力しない。ひ弱になり「生きる力」
が消滅する
生きる力 = 試行錯誤しながらそれを乗り越えていく力

母国語がしっかりできない人は外国語の習得も心許ない
言葉は文化、文明
    自分の文化、文明をきちんともっていない人は中途半端
         |
  子どもたちがきちんとした言葉、文学、国語能力をまず学ぶこ
 とが大事。そこを押さえていけば、いくらでも言語能力は付く   



◇「よのなか」科の挑戦 足立区立第十一中学校

生徒が寛容さをみるみる身に付けていく、それがよのなか科エネ
ルギー

大人になる瞬間はある日突然来るのではない
 「大人になりたくない」と子どもに言わせない教育を
授業の信仰をイメージしたりワークシートづくりに教師の力量
 が表れる

教師と生徒 - ナナメの関係を!

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