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「算数が大好きになる本」向山洋一 PHP <前編> 2001年 [読書記録 教育]

向山洋一さん、わたしが教職に就いた頃
教育界に「法則化ブーム」「教育技術の法則化運動」が起こっていました
教育書コーナーが法則化本で埋め尽くされているようなことも…
「教育は技術か?」
大きな話題となりました


あれから四半世紀
「TOSS」として 今でも静かに活動は続いています

若い教員の実践を切って捨てる、自己顕示欲の強い教師
そのころのわたしの向山さん像です

「よいところもあれば ハテナのところもある」
この運動を中心に 今でも活躍している 実践家がたくさん登場しました
彼らの本がたくさん本棚に…

向山さんの名前を聞くと
あの若くて熱くて…今思うと恥ずかしい頃を思い出します

今回は 向山さんの「算数が大好きになる本」を紹介します
「向山型算数」と自分で名付けるところが?ですが
参考になる本でした











☆「算数が大好きになる本」向山洋一 PHP <前編> 2001年

1.jpg

◇はじめに
 ①問題解決学習  60年前のポリア(米) プリント
②向山型算数   教科書その通りに


◇算数嫌い
 問題解決学習が算数嫌いをつくる
問題解決学習 = 米・スタンフォード大 ポリア教授
大学生相手の問題の解き方の変形
「問題の解き方」を「話し合い」で考えさせようとする
(子どもにとっては退屈な時間)
・「算数の授業はこうあるべきだ」 根拠のない論
・「このような学力を付けるべきだ」

 問題解決学習は教室にいる「5点,10点の子どもの存在」を見て
見ぬふり

基礎学力が身に付かないだけでなく,授業が分からず算数嫌いにな
っていく子供を大量に作り出してしまう


算数の力量はノートを見ればひと目で分かる
水道方式 プリント中心
「ノートに教科書の例題,練習問題がすべてきちんと書いてあれ
   ば,その先生は合格です。学習進度も予定通りであれば申し分
   ありません。」
ノート 1単位授業で2~3ページ


◇算数が大好きになる方法
理論から → 問題解決学習,水道方式
実践から → 向山型算数

実践からの向山型算数 = 教科書を教科書通りに勉強すること
①授業のはじめをどのようにするか
②できない子どもをどのようにするのか
③早く計算ができてしまった子どもをどのようにするのか
④ノートのチェックをどのようにするのか
⑤練習問題をどのようにするのか
⑥①~⑤を満足させる算数の授業は,どのようにやっていったら
   よいのか
教科書にチェック → できた・できない

写すことで算数ができるようになる
  「写すのも勉強のうち,一番いけないのは何もしないことです」
きちんとノートに写すだけ
= ノートがいっぱいになれば勉強をきちんとやり終えた達成感
   を味わえる

やがて,写したノートを見ながら他の問題も解くようになる

赤えんぴつで薄く書いた字をなぞらせる
システムとして 「赤えんぴつの上をなぞりなさい」

家庭でできる向山型算数
①ノートをきれいに書かせる
②補助計算をしっかり書かせる

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