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「一斉授業の復権」久保齋 子どもの未来社 2005年 ⑥ [読書記録 教育]

今回は 7月31日に続いて 久保齋さん
「一斉授業の復権」紹介 6回目です

古くさい授業だと言われがちな「一斉指導」の活かし方について
学力研の主要メンバー・久保齋さんが
 「一斉指導」長所を挙げながら 易しく説いてくれます



出版社の案内には

「学力低下・学級崩壊を救うのは一斉授業だ!学力を真に鍛え、子ども一人ひとりを
 いきいきさせる、その驚くべき“教育力”を示す理論と実践の書。 」

とあります



今回紹介分 ◇一斉授業の実践的意義  から強く印象に残った言葉は…
・「初めに指名された人が,その発問が終わるまで司会を取り仕切る。」
- 進行の仕方をどの子にも覚えさせる自信をもたせる意味で大変有効でした
  学級話し合いの時間をなかなか確保できなくなってきましたから 

・「『理由は○○からです』を許さない」
- おもしろい視点だと感じます
  ついつい「理由は?わけは?」と子どもを追いつめがちですから

・「すべてのは教科の始めは音読する。」
- 元気なことともに始まる授業 わたしは好きです

・「小言は言わず問題点だけを指摘する。」
- 家庭教育においても 極めて重要なことだと思います

・「ノート指導をすべての教科で確実に! 行,字の大きさ,空白などすべてを指示」
-「枠にはめるのか!」と思うかもしれませんが
 最初(学年始め)に時間を掛けて指導すると 次第に指示がなくてもきれいなノート
 工夫したノートが 次第に見られるようになります
 書き方を正しく覚えさせること 大切です  


よりよい一斉授業を目指さなければと思います


昨日は 講談師・田辺一邑さんの独演会がありました
初めての舞台で初々しい 田辺いちかさん
楽しい鍵盤ハーモニカ リコーダーの芸の のだゆきさん
観客と一体となった田辺一邑さんの「白井鐵三」
大変楽しむことができました
来年の会がさらに楽しみになりました




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☆「一斉授業の復権」久保齋 子どもの未来社 2005年 ⑥

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<学力の付け方>

◇一斉授業の実践的意義 - すべての学習能力を鍛える一斉授業

 □一斉授業の実際
◎隣の子 「できていない人のお隣の子は手を挙げてください。」


  ◎初めに指名された人が,その発問が終わるまで司会を取り仕切る。
自分の発言が終わったら,「他の意見はありませんか」とみんなに聞く
      なければ「先生,○○という意見が出ましたが,いかがですか。」
司会は上手な子から順に


  ◎注意 
   「理由は○○からです」を許さない
→ 論拠の持てない子を萎縮させてしまうから
    

  ◎グループになってなぜそうなのかみんなで理由を考えてみてください。 


 
 □到達点を明らかにし,次のステップへ
  

 
 □理想の授業
  「クラスの学習能力や<学習規律の到達度>を正確に把握し,その半歩前の課題
   を徹底して鍛え,現下の課題に取り組み,現在の学習規律の到達点を確固たる
   ものにする授業。あるいは次のステップへの足がかりをつくる授業。」


 

<ステップ1> 立ち歩きや私語なく授業が受けられる

 ①すべてのは教科の始めは音読する。
連れ読みの徹底 → 全体読みに全力(全体を鍛える)

声の大きさ + 明るさ


 ②努力と成果が正比例する課題 - 一つに限定する
百マス計算だけ  - 本人の伸びを素直に喜び合う


 ③「学習するようになる」が目標


 ④困難な子には目をかけてやるが特別扱いはしない。


 ⑤小言は言わず問題点だけを指摘する。

 


<ステップ2> 教師の発問に全員が反応し,素直に従い授業が受けられる。

 □「板書」の視写とノート指導の徹底
「先生の話をしっかり聞いて板書するとクラス全員同じノートになるはずだか
   らね」



ノート指導をすべての教科で確実に!
行,字の大きさ,空白などすべてを指示

 


<ステップ3> 教師の発問に一人一人が答えを用意し,友だちの意見に反応しながら         授業が受けられる。

 □<凛々しい個別化> - お客さん扱いしない
 

 □解決策 
  1 教師が発問し必ず板書すること

  2 子どもがその発問をノートに写し,自分の答えを書くこと


 □第一発言者が司会をする
「○○さんの意見はどうですか」

  「○○さんの意見について△△さんはどう思いますか」

「先生○○と△△と◇◇の意見が出ました」

 


<ステップ4> その場その場の学習課題を理解し,教師の発問や友だちの意見と響き         合った発言ができ,自分の活躍についての自己評価ができる。

 □響き合い 
   ① 司会の腕を上げさせる指導

   ② 発言者に「ネタ取りの技」の指導
前言者の発言から少しネタを取って自分の発言を始める

       自己評価 「きょう学んだこと」の質的向上を図る

 


<ステップ5> 学習課題を持って授業に参加し,教師,友だちとともに授業をつくる         ことができる。自分の意見,友だちの意見を大切に,課題を深める発言ができ,         授業作りについての評価ができる。 

           ↑
     
 □ステップ5に至る力
① クラス全体に「語ること」「尋ねること」,教師に「語ること」「尋ねるこ
    と」が自由にできる。


   ② 発言内容は今のままで十分ではないか。問題は発言態度だ。
  


 □骨格を崩さずに中味を深化させる

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