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「毎日小学生新聞にみる子どもの世相史」NTTメディアスコープ 1997年 ② /「日本の名句名言」増原良彦 講談社現代新書 1988年 ①【再掲載 2014.3】 [読書記録 一般]

今回は、11月7日に続いて
「毎日小学生新聞にみる子どもの世相史」の紹介 2回目です。



出版社の紹介には


「日本の子どもたちが、60年前に何を考え、どう生きてきたのか?そして、
 あなたが21世紀で実現する夢は?60年の時を超えて、歴史から21世紀へ
 のメッセージ!!毎日小学生新聞の60年の歩みから、無垢な子どもの心をう
 つしだす。」

「創刊60年を迎えた『毎日小学生新聞』に見える、時代と子どもたちの移り
 変わりを、紙面の復刻により紹介する。手塚治虫などのマンガや、教育制
 度の変遷による影響などの項目に分け、巻末には年表を付した。」

 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「二宮金次郎は日本最初の民主主義者?」


・「先生 -みんなに公平であること -尊敬の対象でなくなる」


・「1960年代から減ったものを作る習慣」


・「怖いけれど楽しい怪談 - 『不思議』を楽しむ子ども」



もう一つ、再掲載になりますが、増原良彦さんの
「日本の名句名言」①を載せます。
増原さんは元気象大学校教授。
「寺田寅彦」の項を読み直し、おもしろく感じました。
増原良彦さんのペンネームは「ひろさちや」さんです。




☆「毎日小学生新聞にみる子どもの世相史」NTTメディアスコープ 1997年 ②

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◇教育制度の変遷と子どもたち
生誕200年でよみがえる二宮金次郎 
報徳精神 
    日本最初の民主主義者?

学童集団疎開の思い出深い体験

忘れられてしまった懐かしい方言

アイデアいっぱい手作りの修学旅行

空き教室でランチタイム 
    階段教室 
    すし詰め教室 
    青空教室

  英語を勉強したいけれど  
    ローマ字教育は?

  INで世界に友達 
    ラジオ・テレビで教育 
    紙芝居で授業

どう過ごそうか週休2日

いつになったら終わるのか受験地獄 
    私立中志望高まる

  塾へ行くのは当たり前?
少子化の時代に
     - かけ声との整合性は?

  大好きな学校給食
    O157(1996年)
廃止論に親が反対(1992.6.19)

足の長さが僕らの自慢 
    虫歯と近視は増え続ける 
    低体温

  学校に行きたくない 
    急増する登校拒否の原因はどこに

  いじめはいつから変質したのか

  先生って何だろう 
    1 みんなに公平であること
2 尊敬の対象でなくなる

僕らが授業の主人公


◇家庭での遊びを通してみた子どもたち
ガキ大将はどこへ行った
雨さえ遊び道具だった
おもちゃの支配者として立つ子ども
大人と子どもの交流はどこに

みんな悩んだ子ども時代  
    社会の不安は子どもの不安

  子どもの失業時代

  ナイフってどうやって使うの?
    「肥後の守」は?
1960年代から減ったものを作る習慣

  怖いけれど楽しい怪談
   「不思議」を楽しむ子ども
昭和54年(1979)口裂け女・お化けのキャラクター化

  テレビのない生活なんて考えられない

  かっこいいなあこがれのヒーロー・ヒロイン
平成のヒーローはイチロー  
    戦前のスーパーヒーローは双葉山








☆「日本の名句名言」増原良彦 講談社現代新書 1988年 ①【再掲載 2014.3】

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◇「ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず」鴨長明『方丈記』
  ヘラクレイトス(前535~475)
    「パンタ・レイ」すべては流れ去る
    宇宙の万物が刻々と変化しているとすれば河も変化し、われわれ
     も変化する
 
  仏教
   -「無常」を克服する哲学
    いかにすれば「無常」の世で平静を得られるのか



◇「天災は忘れられたる頃来る」寺田寅彦
  寺田寅彦 
    1878~1935 実験物理学者・地球物理学者・気象学者・文筆家
「文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその激烈の度を増す」
    『天災と国防』昭和9年
無人島では災害は起きない
  → 人口集中・建物密集の地に災害が起こる
戦前  
   ◎気象台(文部省)は兵隊にとって縁起が悪かった
  偶に当たる → 弾に当たる
気象庁(運輸省)
     腐ったものを食べるとき「気象庁気象庁気象庁」と唱えると絶対に
    当たらない
  = 戦後の気象庁の方が信頼がない
     ◎ しかしその方がよい
     ◎ 信用しすぎるとかえって災害が起こる



◇「つれづれなるままに…」兼好法師
  プロのエッセイスト
  鎌倉時代末期歌人 
    1283年頃~1350年頃
  俗名・卜部兼好 
    先祖が京都吉田神社社家 
    吉田兼好とも呼ばれる
  歌を志して藤原為世の門下に 
    四天主の一とされた



◇「祇園精舎の鐘の音」『平家物語』
  インド・コーサラ国 
    舎衛城校外に祇園精舎 
    祇樹給孤独園精舎
→ 日本人が鐘をつくった
  娑羅雙樹
    サラの木一本か二本
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コメント 2

mm

おはようございます^^
寺田虎彦さんのところ、気象台、気象庁のお話には笑ってしまいました^^
今も昔もあまり変わらず「当たらない」のですね^^
by mm (2023-11-12 06:15) 

ハマコウ

mmさん ありがとうございます。
わたしもおもしろく感じ、ずっと頭の中に残っています。
兵隊さんが弾よけに「気象庁気象庁」とつぶやいていたと他の本に書かれていましたが、疑わしく思っています。

-無人島では災害は起きない
の言葉から、竪穴住居に住んでいた昔の人々も、現代ほどは地震を恐れていなかったのかもしれないと想像しました。

by ハマコウ (2023-11-12 07:27) 

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