「橋本治の古事記」橋本治 講談社 2001年 ⑨ /「学力低下の実態」苅谷剛彦・志水宏吉・清水睦美・諸田裕子 岩波ブックレット№578 2002年 ④【再掲載 2014.2】 [読書記録 一般]
今回は、1月25日に続いて橋本治さんの
「橋本治の古事記」の紹介 9回目です。
出版社の紹介には
「読みつがれてきた魅力。あなたのそばに古典を。第一線で活躍する作
家が手がけた古典現代語訳の決定版シリーズ!日本最古の本『古事記』
が新しくよみがえる。イザナギ、イザナミの国生み、天の岩屋戸、八
俣の大蛇因幡の白うさぎ……など、だれもが知っているようで知らな
い日本神話が、いきいきとした現代語で語られる。」
とあります。
今回は
「オオクニヌシの神」の項の紹介です。
次から次へと神が増えていくことがわかります。
もう一つ、再掲載になりますが、
「学力低下の実態」④を載せます。
およそ20年前に書かれたものですが、
改善されたというよりも、むしろ深刻になっているように思います。
☆「橋本治の古事記」橋本治 講談社 2001年 ⑨
15.オオクニヌシの神とその妻たち
オオクニヌシの神
80柱兄弟の一番上
強さにより「ヤチホコの神」
地上世界(葦原の中つ国)を支配する最初の神
妻
① スセリ姫
② ヤカミ姫(因幡)
スセリ姫を畏れて子を残し因幡に帰る
子はキヤタの神(ミイの神)
③ ヌナカワ姫(越)
沼の河 新潟県・沼川
求婚の歌を歌っても家の戸を開けず
翌日戸を開ける
16.オオクニヌシの神とスセリ姫の命
オオクニヌシの悪い癖
- 土地に住む美しい女を妻にする
遠征理由「葦原の中つ国をきちんと治める」
神語(かみがたり)
オオクニヌシの神の二つの歌
ヌナカワ姫の歌,スセリ姫の歌
17.オオクニヌシの神とスクナビコナの神
ウケイ - アマテラス剣からの3女神 九州の宗像神社
- タキリ姫の命を妻に
子 アヂスキタカヒコネの神
カモの大御神
タカ姫の命(シタデル姫の命)
神殿を守る女神 カムヤタテ姫の命を妻に
子 コトシロヌシの神
ヤシマムジの神の娘 トトリの神を妻に
子 トリナルムの神
子供は180柱との伝
美保岬
カミムスヒの神の子スクナヒコナの神
カミムスヒの神
「お前は私の息子のスクナビコの神と兄弟になり,その葦
原の中つ国を立派に発展させていくのだぞ」
豊かな国に変えるとスクナビコの神は常世の国へ帰った
海から「協力して国造りを助けよう」
三輪山のオオモノヌシの神
オオモノヌシの神を大切にお祭りしてオオクニヌシの神
は葦原の中つ国を豊かに発展させて治めていった
大神神社(おおみわじんじゃ)
オオモノヌシを祀る - 桜井市
☆「学力低下の実態」苅谷剛彦・志水宏吉・清水睦美・諸田裕子 岩波ブックレット№578 2002年 ④【再掲載 2014.2】
◇第二部 教育の階層差をいかに克服するか(1)
1.教育の階層差という問題
家庭の文化的環境による格差の存在
- 学校の努力と工夫次第では、「この程度」と縮小できる
可能性がある
2.12年間で何が変わったのか
12年間
= 「新学力観」型教育改革積極的推進期
◎「子どものよさを生かす」教育への転換を目指し,「子どもた
ちの主体的な学習」を中心にした教育への取り組みが本格化し
た。
教師は「支援者」
- 指導者でなく
「子ども中心主義」
- 関心・意欲・態度重視
学校現場
・生活科の導入
・「調べ学習」「体験学習」が幅広く
◎ 点数で子どもを評価し序列づける教育から,「子どものよ
さ」を称揚しようとする個性尊重の教育が,小学校を舞台に
拡大していった。
<子どもの実態変化>
小学校1989 2001 変化 中学校1989 2001 変化(分)
家で勉強 53.6 40.7 -12.9 43.7 29.1 -14.6
TV視聴 140.6 136.2 -4.4 126.2 158.7 +32.5
TVゲーム 34.5 56.9 +22.4 23.8 51.9 +28.1
読書 29.4 25.2 -4.2 29.9 26.4 -3.5
<家での勉強の仕方>
小学校1989 2001 変化 中学校1989 2001 変化(%)
学校宿題 1.5 2.1 +0.6 11.4 33.0 +21.6
学校復習 43.3 46.7 +3.4 43.6 60.2 +16.6
学校予習 59.2 60.8 +1.6 63.4 74.1 +10.7
塾予復習 71.2 67.6 -3.6 48.5 59.6 +11.1.
◎「ゆとり」が子どもたちの生活の「しばり」を緩めた
- 宿題を減らし,学習や努力の価値を否定する言説が広まっ
た時代と「新しい学力観」が実施され続けた十年間は重なる。
◎曖昧な自己イメージ 中学生
「子どものよさを生かす」教育,個性尊重の教育の推進は,子ど
もたちに劣等感を抱かせないようにと,自己イメージの改善を図
ろうとしたが,現代の子どもたちは自分自身を鍛えたり試したり
するチャンスや体験を持ちにくいのかもしれない
子どもたちの学習離れは進んだ。勉強以外の面で,自分を鍛え
る機会が拡大したのなら良いが,それもないまま,学習面で要求
されることも弱まれば,「子どものよさを生かす」教育は,自分
に対し肯定も否定もできない,曖昧な自己イメージを膨らませる
だけかもしれない
※自己イメージが曖昧な子が増えていく
「橋本治の古事記」の紹介 9回目です。
出版社の紹介には
「読みつがれてきた魅力。あなたのそばに古典を。第一線で活躍する作
家が手がけた古典現代語訳の決定版シリーズ!日本最古の本『古事記』
が新しくよみがえる。イザナギ、イザナミの国生み、天の岩屋戸、八
俣の大蛇因幡の白うさぎ……など、だれもが知っているようで知らな
い日本神話が、いきいきとした現代語で語られる。」
とあります。
今回は
「オオクニヌシの神」の項の紹介です。
次から次へと神が増えていくことがわかります。
もう一つ、再掲載になりますが、
「学力低下の実態」④を載せます。
およそ20年前に書かれたものですが、
改善されたというよりも、むしろ深刻になっているように思います。
☆「橋本治の古事記」橋本治 講談社 2001年 ⑨
15.オオクニヌシの神とその妻たち
オオクニヌシの神
80柱兄弟の一番上
強さにより「ヤチホコの神」
地上世界(葦原の中つ国)を支配する最初の神
妻
① スセリ姫
② ヤカミ姫(因幡)
スセリ姫を畏れて子を残し因幡に帰る
子はキヤタの神(ミイの神)
③ ヌナカワ姫(越)
沼の河 新潟県・沼川
求婚の歌を歌っても家の戸を開けず
翌日戸を開ける
16.オオクニヌシの神とスセリ姫の命
オオクニヌシの悪い癖
- 土地に住む美しい女を妻にする
遠征理由「葦原の中つ国をきちんと治める」
神語(かみがたり)
オオクニヌシの神の二つの歌
ヌナカワ姫の歌,スセリ姫の歌
17.オオクニヌシの神とスクナビコナの神
ウケイ - アマテラス剣からの3女神 九州の宗像神社
- タキリ姫の命を妻に
子 アヂスキタカヒコネの神
カモの大御神
タカ姫の命(シタデル姫の命)
神殿を守る女神 カムヤタテ姫の命を妻に
子 コトシロヌシの神
ヤシマムジの神の娘 トトリの神を妻に
子 トリナルムの神
子供は180柱との伝
美保岬
カミムスヒの神の子スクナヒコナの神
カミムスヒの神
「お前は私の息子のスクナビコの神と兄弟になり,その葦
原の中つ国を立派に発展させていくのだぞ」
豊かな国に変えるとスクナビコの神は常世の国へ帰った
海から「協力して国造りを助けよう」
三輪山のオオモノヌシの神
オオモノヌシの神を大切にお祭りしてオオクニヌシの神
は葦原の中つ国を豊かに発展させて治めていった
大神神社(おおみわじんじゃ)
オオモノヌシを祀る - 桜井市
☆「学力低下の実態」苅谷剛彦・志水宏吉・清水睦美・諸田裕子 岩波ブックレット№578 2002年 ④【再掲載 2014.2】
◇第二部 教育の階層差をいかに克服するか(1)
1.教育の階層差という問題
家庭の文化的環境による格差の存在
- 学校の努力と工夫次第では、「この程度」と縮小できる
可能性がある
2.12年間で何が変わったのか
12年間
= 「新学力観」型教育改革積極的推進期
◎「子どものよさを生かす」教育への転換を目指し,「子どもた
ちの主体的な学習」を中心にした教育への取り組みが本格化し
た。
教師は「支援者」
- 指導者でなく
「子ども中心主義」
- 関心・意欲・態度重視
学校現場
・生活科の導入
・「調べ学習」「体験学習」が幅広く
◎ 点数で子どもを評価し序列づける教育から,「子どものよ
さ」を称揚しようとする個性尊重の教育が,小学校を舞台に
拡大していった。
<子どもの実態変化>
小学校1989 2001 変化 中学校1989 2001 変化(分)
家で勉強 53.6 40.7 -12.9 43.7 29.1 -14.6
TV視聴 140.6 136.2 -4.4 126.2 158.7 +32.5
TVゲーム 34.5 56.9 +22.4 23.8 51.9 +28.1
読書 29.4 25.2 -4.2 29.9 26.4 -3.5
<家での勉強の仕方>
小学校1989 2001 変化 中学校1989 2001 変化(%)
学校宿題 1.5 2.1 +0.6 11.4 33.0 +21.6
学校復習 43.3 46.7 +3.4 43.6 60.2 +16.6
学校予習 59.2 60.8 +1.6 63.4 74.1 +10.7
塾予復習 71.2 67.6 -3.6 48.5 59.6 +11.1.
◎「ゆとり」が子どもたちの生活の「しばり」を緩めた
- 宿題を減らし,学習や努力の価値を否定する言説が広まっ
た時代と「新しい学力観」が実施され続けた十年間は重なる。
◎曖昧な自己イメージ 中学生
「子どものよさを生かす」教育,個性尊重の教育の推進は,子ど
もたちに劣等感を抱かせないようにと,自己イメージの改善を図
ろうとしたが,現代の子どもたちは自分自身を鍛えたり試したり
するチャンスや体験を持ちにくいのかもしれない
子どもたちの学習離れは進んだ。勉強以外の面で,自分を鍛え
る機会が拡大したのなら良いが,それもないまま,学習面で要求
されることも弱まれば,「子どものよさを生かす」教育は,自分
に対し肯定も否定もできない,曖昧な自己イメージを膨らませる
だけかもしれない
※自己イメージが曖昧な子が増えていく
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