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「きみ ひとを育む教師(ヒト)ならば」岡崎勝 ジャパンマシニスト社 2011年 ② /「千年樫の下に」扇谷正造 あいうえお館 1985年 ⑤【再掲載 2014.8】 [読書記録 教育]

今回は、1月24日に続いて岡崎勝さんの
「きみ 人を育む教師ならば」の紹介 2回目です。



出版社の紹介には


「次の世代に伝えておきたい、学校・教室での基礎基本。学級経営、教
 員の作法から,職場でのトラブル解消法まで。『?』と感じた先生たち
 の言動……、『そういうことか』と、親が読んでも納得の1冊です。」

 
とあります。


学校現場をよく知ってている方の言葉から
多くのことを考えさせてくれる本です。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「古くは軍事力として兵隊の身体測定がきっかけに」


・「机と机の間は広い方がいい 美しさより授業の職員室」


・「問題や事件は「学習機会」である
  生活指導二つの目標 
     ① まず自分の頭で考えよう
     ② 問題・事件は学習機会である」   


・「カチン、ブチッは修羅場になるだけ」



もう一つ、再掲載になりますが、扇谷正造さんの
「千年樫の下に」⑤を載せます。




☆「きみ ひとを育む教師(ヒト)ならば」岡崎勝 ジャパンマシニスト社 2011年 ② 

1.jpg

◇身体と心の成長をめぐって
なぜ4月に身体測定をするのか
古くは軍事力として兵隊の身体測定がきっかけに
意味はあるのか

身長が伸びない朝子さん

「平均」は作られた見栄え

 「心には脳がある?」と聞かれたら

しぼんだ心がふくらんできたら

笑顔で語り続けるだけでいい


◇教室のつくり方
ビシッときれいにする必要はない
教室の大きさ 
       明治18(1882)年 
         4人当たり一坪(3.3㎡)
明治23(1890)年
         教室幅4間(7.2m)×長さ5間(9m)

机と机の間は広い方がいい   
    美しさより授業の職員室

  たくさんの本を子どもの近くに
    天井には「東西南北」をはる

  落書きはできるだけ早く消す



◇「生活指導」するということ
ギブ・アンド・テイクの精神で  
    社会性を身に付けてもらう
お互いさまの精神で

「想像力」をどう養うのか

常識に依拠した指導は役立たない 
    共同より分断志向の現代

問題や事件は「学習機会」である
生活指導二つの目標 
      ①「まず自分の頭で考えよう」
      ②「問題・事件は学習機会である」   

 「子ども自身の理想」を応援する



◇子どもたちと「つきあう」ということ
「教える」より「世話」へと変化」

「甘えた」行動を取る理由



◇障害をもつ子を担任するとき
特別支援教育への疑問   
    専門家を目指す必要はない

  違いを認め合い生活を営む 
    稚拙でも子ども本人に聞く



◇不登校の子と向き合うとき
決して理由を問いたださない  
   不登校の親との付き合い方

友だちからの支援に慎重に



◇学習に遅れのある子
子どものそばで教える
    九九表を渡して

  とにかく褒めるということ

  授業に「参加」できるための工夫

 「新幹線」と「自転車」の景色の差


◇好きになれない子がいたとき  
「機械的、機会的平等」を基本に

誕生日にさらりと声を掛ける

  カチン、ブチッは修羅場になるだけ



◇学級が壊れかけているとき
「全員静かに」は墓穴を掘る

「八割主義」で前へ進め

「努力」の姿勢をはっきり

兆候は「1学期の初め」に

心身を病む前に休む 
    学校の組織力は何事かの危機があったときの対応で…







☆「千年樫の下に」扇谷正造 あいうえお館 1985年 ⑤【再掲載 2014.8】

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◇他人の痛みの分かる人間
□一つの弁当を二人で
  松本深志高校 
   「昼飯はどこで食べてもよい」
 疎開学童がやってきた
      ~ 二人で分かち合う
 → その校風を偲んで
 「他人の痛みの分かる人間」
   
□ポケットの白金懐炉
 がん研究所 黒川利雄博士
ポケットで指を温めてからの触診
   
□遠い病院  
  死との対決
   
□キャザリン・ケース
 人類健康の証拠
    ① 動物的・生理的行動を理性で押さえることができる
    ② 弱い者,年とった者,幼い者を守ってやる
工業化社会 = エゴイズム
他人に対しての無関心・非関心
殺人事件 1964.3 マンション内で
刺されるまで一時間自宅付近を逃げ回り「助けて」叫ぶ
- 48人が目撃 だれ一人通報せず
49人目もさんざん迷ったあげく通報
歯止めは何か?
「他人の痛みに涙する人間」
     - イギリスのファイティング
   
□男らしさとは
 イギリスの小学校男子 
    - ファイティング課目(闘争精神)
      男らしさとは自己犠牲(三島,石原) 
郷中教育(鹿児島)
     「男ハウソヲツクナ 男ハ喧嘩ニ負ケルナ
男ハ弱イモノヲイジメルナ
(男ハ議スルナ)先輩が決めたことをあげつらうな」
今の日本はマターナル(母親的)
 穴居生活でさえ 入り口に男と若者
ウォーウォーとうなり声をあげて獣を追い払う
 ゴーゴーいびきをかう
  「恕」の一字 
     恕(じょ)=相手の立場に立ってみること
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t-yahiro

今、仕事と直結しないことで人に教えていますが、
人に教えるって大変ですよね。
毎回毎回反省しかありません。読んでみようと思います。
by t-yahiro (2024-01-27 23:34) 

ハマコウ

t-yahiroさん ありがとうございます。
子どもたちへの指導は難しいと常々感じています。
午前中、いろいろな学級にそれぞれの教科で入っています。
午後、家に戻ると「ああすればよかった」と思うこともしばしばです。
子どもたちから教えられ、若い頃より、
少しは押しつけがましさが少なくなったのではないかと思います。
by ハマコウ (2024-01-28 00:12) 

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