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「辺境を歩いた人々」宮本常一 河出書房新社 ③ 2005年 [読書記録 民俗]

今回は 5月1日に続き 宮本常一さんの
「辺境を歩いた人々」の紹介 3回目です


25年ほど前 ふとしたことから知った宮本常一さん
「忘れられた日本人」「日本残酷物語」等々
元小学校教員というところに惹かれるのか 本をよく読みます
かつての人々の生活の知恵 たくましさを教えてくれます

国民教育の父とも呼ばれる森信三さんの本もよく読んでいたのですが
宮本さんが森さんの教え子であったことを知り 驚きもしました

今でも 出身地の周防大島では記念館のHPをときどき開き
昔の暮らしを知ることができる写真を見て楽しんでいます


子ども向けに書かれた「辺境を歩いた日本人」
近世から近代にかけての
「みちびきの星 一生を掛けて目的を果たすために努力した人物」

近藤富蔵さん 菅江真澄さん 最上徳内さん 近藤重蔵さん 
 松浦武四郎さん 松田伝十郎さん 間宮林蔵さん 伊能素矩さん 
 田代安定さん 菅沼貞風さん 笹森儀助さん

素晴らしい日本人を教えてくれます


今回紹介するのは 
奄美大島の発展に尽くした笹森儀助さん
活動した範囲の広さに驚きます




昨日は 家族で ラグーナ蒲郡へ
半日でしたが 楽しめました





 
※浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー
 ものづくりの街 浜松
 行くたびに新しい感動が得られる 山田卓司さんの世界
 5日までは浜松まつりが行われています
 昼間は中田島砂丘での凧揚げ合戦 夜間は市街地での御殿屋台引き回し
 浜松にお越しの際は ぜひジオラマファクトリーにも足をお運びください   
浜松ジオラマファクトリー











☆「辺境を歩いた人々」宮本常一 河出書房新社 ③ 2005年

1.jpg

◇笹森儀助
北は千島,南は琉球・台湾までつぶさに歩いて民情を明らかにして多くの記録
 を残した。のち奄美大島司として島の開発に尽くす。


1 幕末の世に生まれて
  1845年 儀助誕生 父・重吉 弘前藩のお目付役
15~22歳 山田登門下で武芸の修行

  1870(明治3)年 弘前藩庁の租税掛 26歳


2 牧場の経営
1889(明治22)年 農牧社の社長


3 貧乏旅行に出る
1891(明治24)年4.5~6.13 70日間貧乏旅行


4 千島探検に向かう
命がけの調査 野宿も 4日間 シュムシュム島
  

5 南の島々へ 
1890年 『千島探検』

井上馨に勧められて南島へ(砂糖)
決死の覚悟 1893.5.10  49歳
田代安定に教わる 田代安定 1856.8.22 鹿児島生

  1609年 薩摩の琉球攻め 支配下に
名前だけ琉球王国-実は薩摩藩の植民地

  明治22年 沖縄県に
   田代安定の沖縄旅行  通訳-安堂

  伊能嘉矩と台湾 1868年遠野生 明治28年台湾へ
1895-1945年 日本領土
学者の家に生まれて 坪井正五郎の元で勉強 - 人類学
台湾探検 1895(明治28)~  10年間調査 『台湾文化志』


6 儀助の南島採取
明治26(1893)年5.24東京出発  飲料水と風土病
  

7 大島島司として 
砂糖の権利とサツマイモが独占


8 朝鮮からシベリアへ


9 青森市長となる
明治35(1902)5月~明治36(1903)年12月
財政整理 水道
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コメント 6

ちずのこ

ご訪問いただき、ありがとうございました。
つたない日々のブログを5年近く続けております。
お時間がございましたら、またお越し下さい。

by ちずのこ (2013-05-04 15:09) 

ハマコウ

ちずのこ さん こちらこそありがとうございます
よろしくお願いします

by ハマコウ (2013-05-04 15:32) 

侘び助

今は体を使わず、頭で富を得る(IT時代)
世のため・人のためには死語に近い・・・
明治も・昭和も遠くになりにけり~
by 侘び助 (2013-05-04 17:38) 

ハマコウ

侘び助 さん ありがとうございます

自分さえよければいいという考えは以前は軽蔑されたはずなのですが…
確かに 昭和も少しずつ遠くなっていますね
by ハマコウ (2013-05-04 17:54) 

さきしなのてるりん

一生を掛けて目的を果たすために努力した人物に
菅江真澄が書かれてるんですね。
民俗学だから不思議でもないか。
この人の名前は諏訪で初めて知りました。
とても興味深い事実を書き残していて、
印象深い人です。
by さきしなのてるりん (2013-05-05 19:57) 

ハマコウ

さきしなのてるりん さん  ありがとうございます

江戸時代 移動が自由にできないというイメージがわたしにはありましたが
案外自由に移動していたのだなと感じました
by ハマコウ (2013-05-05 22:48) 

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