SSブログ

(1)「人が遊んでいるときに、自分は拭き掃除をしなければならない」 松下幸之助 (2)「この日集合」永六輔・井上ひさし・小沢昭一 金曜日 2006年[再掲] [読書記録 一般]

今回は 松下幸之助さんの
「人が遊んでいるときに、自分は拭き掃除をしなければならない」と
昨年5月3日に 紹介した 
永六輔・井上ひさし・小沢昭一 三氏による「この日集合」を再掲します

松下幸之助さんの言葉
自分の境遇を受け入れ、それでも努力をし続ける大切さを教えてくれます


もう一つ
今日は憲法記念日
永六輔・井上ひさし・小沢昭一 三氏による「この日集合」[再掲]
お三方 それぞれに主張される内容は違いますが
「戦争はこりごり」
「戦争は避けるべき」
という方向は同じです






ゴールデンウィークまっただ中です
浜松まつりも始まりました
たこ揚げ観覧 御殿屋台観覧 フラワーパーク来園 浜松城来訪 等々
浜松にお寄りの際は
ぜひ 浜松駅近く ザザシティ中央館3階にお寄りください
浜松ジオラマファクトリー




(1)「人が遊んでいるときに、自分は拭き掃除をしなければならない」 松下幸之助

1.jpg

 その後商売して非常に不景気になったり、その他いろいろなことがありましたが、
そういうときにいつも、それは自分の運命であってしかたがない、結局自分はこう
いう立場に立っているのだから、これ以上何も考える必要はない、きょう一日を充
実していったらそれでいいんだ、という考え方が無意識のうちにあった。

 だからそういう場合にも、ひとつもうろたえずにやっていけたのだと思います。
そして、何がいちばん正しい道かということを考えて、私は私なりに、これはいい
道だと思うことを、そのとおりにやっていった。

 そういうふうなことで、いつとはなしに今日に来たわけであります。

 そのように考えてみますと、私が今日まで来だのは、一つは、私にそういう素質
というか運命があったんだということを今、素直に認めているのです。

 しかしその上に、私は世間でいう不幸な境涯というようなことにとらわれなかっ
たということであると思います。

 つまり、自分の境涯は不幸であるがゆえに、いろんなことが体験できるんだ。

 人が遊んでいるときに自分は拭き掃除をしなければならない。しかし、拭き掃除
するというところに、いいしれない人生の教訓が含まれている。それが知らず識ら
ずのあいだに自分の身についている。

 そのころには、いま言ったような解釈なり理解をもっていなかったと思いますが、
今にしてみると、それが人生体験であり、一つの教訓として身についていったとい
うことであると思います。

 それが積み重なっていって、ある大事にぶつかった場合に、これはこうやってい
けばいいとか、ああすればいいとか、自然に処置ができるようになってきたのだと
思います。

『松下幸之助発言集』(全45巻)第11巻85ページ4行目
昭和37年(1962)5月8日、慶應義塾大学 特別講演会(67歳時)
(『松下幸之助に学ぶ人生論』飯田史彦 PHP研究所 2008年 より) 














(2)「この日集合」永六輔・井上ひさし・小沢昭一 金曜日 2006年.[再掲]

1.jpg

◇井上ひさし

○「当時の日本の大人たちには,それぞれ責任があると思います」
広島 … その日の内に9万人,その年の大晦日までに14万人死亡

 東京大空襲 … 一晩で10万人死亡 

長崎 … その日の内に7万人,その年の暮れまでに12万人


○ロンドン協定 ~ 個人の責任の追及が決まる
問題 ①連合国側は真理の対象としない

②平和に対する罪と人道に対する罪を設けた(事後認)


○残すべき,処刑すべき,島流しにしろ
アメリカの間接統治 マッカーサーは皇室の存在に感動→天皇利用へ

東部第18回 - 皇太子より立策

侍従 - 日記を書くのが仕事  身代わり案
もう二度と戦争に行きそうもない人が熱心だった
(町長,警察署長,坊さん,神主さん,町内会長,在郷軍人会)



 東京裁判 一部の人に責任を押しつけた
自分は線の外側に!


○自分たちで始末を付けることができなかった日本人


○昭和26.9 サンフランシスコ講和条約 - 東京裁判受け入れ



日本と仲よくします。賠償も捨てます。これから友達つきあい…
を壊しちゃった 日中共同声明



若手のばりばりの官僚が上げてくるまったくの机上の空論をそのまま追認
していった上の人たちに一番責任があるのではないか





◇永六輔

○「第99条を守れば憲法全体が守られるんです」
 第99条 … 天皇または摂政及び国務大臣,国会議員,裁判官,その他
       の公務員はこの憲法を尊重し擁護する義務を負う


○戦争を憎み憲法を大事にしていた三波春男
 99条 → 役人宛

松下村塾 ①月謝自由気ままなるべし

②ともに師,ともに弟子たるべし

③出欠各自勝手なるべし


○憲法第99条になぜ国民が入っていないか




◇小沢昭一

○「ほかのことはどうだっていいような気がするんですが戦争だけは懲りて
  います」
愛国は怖い


○あのころはみんな死ねという歌ですよ
  

○「狭いながらも楽しい我が家」でいいじゃないか 




◇鼎談

○分かるような言葉で書いてほしい
高級役人だけが…

  
○目に見えないものを形にするのが年寄りの仕事 


○今日本で最もラジカルな民主主義者は今の天皇夫妻

nice!(212)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

nice! 212

コメント 6

sigedonn

はじめまして。
興味深い本の紹介に感謝します。
by sigedonn (2013-05-03 20:26) 

ハマコウ

sigedonn さん ありがとうございます

またのご来訪を待っております
by ハマコウ (2013-05-03 23:18) 

自称隊長

そういうときにいつも、それは自分の運命であってしかたがない、結局自分はこういう立場に立っているのだから、これ以上何も考える必要はない、きょう一日を充実していったらそれでいいんだ、という考え方が無意識のうちにあった。

この一文に強く同意します。あれが不満、これも不満と人の揚げ足を取ったり、文句を言い続けたりするネガティブな生き方より、一見消極的に見えるかもしれないけれど、実は自分に与られた運命を一旦全て受けいれて、そのうえでできることをぶれずに貫き通そうという意思の強さに、見えづらい真の勇気を感じます。
by 自称隊長 (2013-05-04 07:22) 

ackylacky

松下幸之助さんの本はたくさん出ていますね。
ある女優さんが、成功する子は役が付く前に練習しているのよ。役が来てから練習しても遅いのよなんて言ってましたが、同じですかね。
by ackylacky (2013-05-04 08:07) 

ハマコウ

自称隊長 さん ありがとうございます

「自分の境涯は不幸であるがゆえに、いろんなことが体験できるんだ」
そんな考え方ができるようになるのが年を重ねる良さだと最近思います
嫌なことを黙ってやりなさい というわけではないのですが
やるべきことをやり遂げることは大切だと強く思います

事象隊長さんの言われる「見えづらい真の勇気」を
子どもたちに伝え 子どもたちの姿からそれを見つけられるようになりたいと思います

by ハマコウ (2013-05-04 08:55) 

ハマコウ

ackylacky さん ありがとうございます

松下幸之助さんの言葉がたくさん載っているこの本ですが
読んでよかったと思うことができました
目立つことなく「役が付く前に練習」している姿 すばらしいと思います
by ハマコウ (2013-05-04 08:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0