「怒る技術」中島義道 PHP研究所 2003年 ②(後半) [読書記録 一般]
今回は 4月30日に続いて 中島義道さんの
「怒る技術」の紹介2回目 後半です
出版社の案内には
「現代日本には、怒らない、あるいは怒ろうとしてもうまく怒れない人がうじゃうじゃ
生息している。そうかと思うと、突如としてキレる青少年も、蔓延している。著者に
よると、これは車の両輪のような深い関係にあって、「怒る技術」を学ぶ機会がなく、
むしろ怒ってはならないことばかり教えられてきたがゆえに発生している、現代日本
人特有の症状である。著者もまた怒れない青年だったが、ウィーン留学時の体験が大
きな転機になった。ヨーロッパ社会では、怒りを表出しなければ、まともに生きてい
けなかったからである。帰国後も騒音の音源に対する抗議を通じて、著者の怒る技術
はますます磨きをかけられ、ついには、場面に応じて怒りの表出のしかたを自由自在
に操作すること、つまり『怒りを演技する』ことが可能になった。これは相手に怒り
伝達し、具体的な効果を得るために最も有効な技法であり、本書では、そのテクニッ
クを著者の体験に即して読者に指南する。」
上手な怒り方ができず ストレスとしてたまってしまうことが多いものですから
ぜひ身に付けたいものと考えて読んだのですが…
今回紹介分から 強く印象に残った言葉は…
・「伊藤友宣 『家族の中の対話』中公新書」
- 伊藤さんの本がここで紹介されていることに驚きました
※浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー
ものづくりの街 浜松
行くたびに新しい感動が得られる 山田卓司さんの世界
詳しいことはホームページをご覧になってください
ホームページにも魅力がいっぱい詰まっています
☆「怒る技術」中島義道 PHP研究所 2003年 ②(後半伊藤友宣 『家族の中の対話』中公新書)
◇怒りを表現する技術
怒りは表出されなければならない
怒りは適度に放出されなければならない
怒りの噴出
怒る技術を知らないし,知らないうちに成長して,いつかマグマのような巨大な
熱い流動体となっている
少年くさい怒り
キレる少年たち
自分の怒りを承認してくれない時,怒りは手のつけられないほど燃えさかる
若者の怒りをとらえる努力
若者の怒りそのものをとらえることを大人は怠っている
伊藤友宣 『家族の中の対話』中公新書
受容=聞くことの大切さ
劣等感に裏打ちされた怒り
家庭内暴力 ~ 家庭の恥を公開する
怒りの腐敗
→ 怒りの硬直化
怒りの延焼を食い止める
= 特定の怒りに正確な表現を与える
怒りを精緻に言語化する → 怒りを消さないこと,怒りを忘れないこと
人間の暗黒面から目を逸らしてはいけない
悪に近づく技術
「忠臣蔵」と「メディア」の怒り
正真正銘の馬鹿
◇相手に怒りを与える技術
わたしは誰も救えない
自己開示と自己提示
ずるくなければならない
黙ってはいられない
怒鳴る技術
痴漢行為は辞めて
感情管理の必要-表層管理と深層管理
準単語を活用する
相槌・語調・間
下品な育ちに感謝する
◇相手の怒りを受け止める技術
不愉快を覚悟する
電車の中で注意したら殺される
世の中には善意や善行がいやだと言う人がいる
役に立つ不愉快なことから逃げない
十分に放出 → コミュニケーション成立 ~ 怒りによる愛情表現
わざわざ波風を立てる
自分が不快になっても相手を不快にさせてもコミュニケーションを続行する
手紙作戦
◇怒らない技術
怒りを自在に操作する
「演技」の獲得
→ ナマの怒りを加工して社会容認化する
偽自己の体系
怒っている振りをする技術
フランクルのロゴセラピー
「良く思われたい」というゲームから降りる
怒らない人にも怒らない技術
人生の理不尽を見据えて
どうせ「みんな死んでしまう」
「怒る技術」の紹介2回目 後半です
出版社の案内には
「現代日本には、怒らない、あるいは怒ろうとしてもうまく怒れない人がうじゃうじゃ
生息している。そうかと思うと、突如としてキレる青少年も、蔓延している。著者に
よると、これは車の両輪のような深い関係にあって、「怒る技術」を学ぶ機会がなく、
むしろ怒ってはならないことばかり教えられてきたがゆえに発生している、現代日本
人特有の症状である。著者もまた怒れない青年だったが、ウィーン留学時の体験が大
きな転機になった。ヨーロッパ社会では、怒りを表出しなければ、まともに生きてい
けなかったからである。帰国後も騒音の音源に対する抗議を通じて、著者の怒る技術
はますます磨きをかけられ、ついには、場面に応じて怒りの表出のしかたを自由自在
に操作すること、つまり『怒りを演技する』ことが可能になった。これは相手に怒り
伝達し、具体的な効果を得るために最も有効な技法であり、本書では、そのテクニッ
クを著者の体験に即して読者に指南する。」
上手な怒り方ができず ストレスとしてたまってしまうことが多いものですから
ぜひ身に付けたいものと考えて読んだのですが…
今回紹介分から 強く印象に残った言葉は…
・「伊藤友宣 『家族の中の対話』中公新書」
- 伊藤さんの本がここで紹介されていることに驚きました
※浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー
ものづくりの街 浜松
行くたびに新しい感動が得られる 山田卓司さんの世界
詳しいことはホームページをご覧になってください
ホームページにも魅力がいっぱい詰まっています
☆「怒る技術」中島義道 PHP研究所 2003年 ②(後半伊藤友宣 『家族の中の対話』中公新書)
◇怒りを表現する技術
怒りは表出されなければならない
怒りは適度に放出されなければならない
怒りの噴出
怒る技術を知らないし,知らないうちに成長して,いつかマグマのような巨大な
熱い流動体となっている
少年くさい怒り
キレる少年たち
自分の怒りを承認してくれない時,怒りは手のつけられないほど燃えさかる
若者の怒りをとらえる努力
若者の怒りそのものをとらえることを大人は怠っている
伊藤友宣 『家族の中の対話』中公新書
受容=聞くことの大切さ
劣等感に裏打ちされた怒り
家庭内暴力 ~ 家庭の恥を公開する
怒りの腐敗
→ 怒りの硬直化
怒りの延焼を食い止める
= 特定の怒りに正確な表現を与える
怒りを精緻に言語化する → 怒りを消さないこと,怒りを忘れないこと
人間の暗黒面から目を逸らしてはいけない
悪に近づく技術
「忠臣蔵」と「メディア」の怒り
正真正銘の馬鹿
◇相手に怒りを与える技術
わたしは誰も救えない
自己開示と自己提示
ずるくなければならない
黙ってはいられない
怒鳴る技術
痴漢行為は辞めて
感情管理の必要-表層管理と深層管理
準単語を活用する
相槌・語調・間
下品な育ちに感謝する
◇相手の怒りを受け止める技術
不愉快を覚悟する
電車の中で注意したら殺される
世の中には善意や善行がいやだと言う人がいる
役に立つ不愉快なことから逃げない
十分に放出 → コミュニケーション成立 ~ 怒りによる愛情表現
わざわざ波風を立てる
自分が不快になっても相手を不快にさせてもコミュニケーションを続行する
手紙作戦
◇怒らない技術
怒りを自在に操作する
「演技」の獲得
→ ナマの怒りを加工して社会容認化する
偽自己の体系
怒っている振りをする技術
フランクルのロゴセラピー
「良く思われたい」というゲームから降りる
怒らない人にも怒らない技術
人生の理不尽を見据えて
どうせ「みんな死んでしまう」
中島義道先生の意見は好きではないのですが
この著書は読んでみます。
by ディブ松本 (2015-05-13 10:00)
ディブ松本 さん いつもありがとうございます
哲学の本というと少し読みづらい感じがします
by ハマコウ (2015-05-13 19:34)
>ナマの怒りを加工して社会容認化する
>「良く思われたい」というゲームから降りる
塾で教えていた時代の私もこれに近い考えでした。
が、今は変わりました。
怒るには理由があるのだから、怒れば良い。
無茶な怒りは、人間ができていない(^_^;)のであって、
技術論ではない、と。
今にかぎらず日本は昔から、良く思われたい社会だったと思います。
ゲームなんかではなくて生きる知恵。
ただ、それが、皆んなで渡れば怖くないという無責任に傾きすぎている現象を筆者は憂えているのでしょう。
また、今にかぎらず、キレる若者や暴走老人は普通にいたと思います。今は、自己表現を奨励する社会になったため、心置きなく爆発しやすいのかなと。昔は、人に当たる代わりにモノに当たったりみたいな。
一方で、すべてを受け容れて水の如く生きる生き方もありかなあとも思います。ぼくには無理ですが(^_^;)。だから悠々自適を標榜しております。
by ojioji (2015-05-14 04:28)
ojioji さん ありがとうございます
怒りと無縁でありたいと思うのですが それはありえないことですね
by ハマコウ (2015-05-14 06:35)
家庭内暴力ではないですが、
うつの自分を理解しない父親に対して、
わざと窓を開けて、
近所に自分や父親の恥を公開するような罵倒をしたことがあります。
自分もマグマみたいに怒りを溜めて大爆発させる人間です。
治さないと人生、しんどいなとは思ってはいるのですが・・・。
by はらぼー (2015-05-14 20:29)
はらぼーさん ありがとうございます
ためてもはき出しても悔やむことが多い怒り
コントロールすることはなかなか難しいですね
by ハマコウ (2015-05-14 22:57)