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「免疫学個人授業」多田富雄 南伸坊 新潮社 1997年 ⑨(最終) [読書記録 一般]

今回は 5月 9日に続いて 多田富雄さん 南伸坊さんの
「免疫学個人授業」の紹介 9回目 最終となります



出版社の案内には

「『風邪は薬では治りません。免疫が治すのです』
 病気の原因になる細菌が体内に侵入すると、体はそれらを攻撃する抗体を作る。その
 しくみを利用したのが、ジェンナーの種痘。研究者達の奮闘はその後も続くが、やが
 て素朴な疑問にぶつかる。自分と他人はどうやって区別するのか? そもそも自分と
 は何か? 免疫学の歴史、研究室でやっているコト、そしてエイズ治療など最先端の
 研究をやさしく楽しく勉強できる、人気シリーズ第2弾!」

とあります


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「免疫は完璧なシステムではなくて、胸腺の中にある自分の成分に対しては反応しな
  いようになっているわけだが、あらゆる異物に対して対応できるように多用な細胞
をつくり出してきたために、それがちょっとでも狂えば、自分で自分を破壊してし
まう」

「曖昧さが免疫系を非情に高度な精妙なものにしている」

・「エボラもエイズも森林を破壊して動物の聖域を侵したために発生した」

・「病気を治していくのは人間の体の中にある治る仕組み = 免疫学」


つたない要約で 頭の中でよく意味を再生できないところもあったのですが
今回の要約を見て わかりやすくおもしろい本だったということを
はっきりと思い出しました





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☆「免疫学個人授業」多田富雄 南伸坊 新潮社 1997年 ⑨(最終)

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◇からだに学ぶこと

□自己免疫病 
 ○甲状腺炎 
     パセドウ病 B細胞がT細胞を刺激

  ハシモト病 T細胞が甲状腺を破壊


  ○たちの悪い糖尿病 
     T細胞が破壊(B細胞)

インシュリンをつくることができなくなる


  ○多発性硬化症 
     脳の中に穴


  ○ベーチェット病 


  ○シェーグレン病


  ○リウマチ性関節炎


  ○SLE-自分自身に対して宣戦布告

   |
免疫は完璧なシステムではなくて、胸腺の中にある自分の成分に対しては反応し
  ないようになっているわけだが、あらゆる異物に対して対応できるように多用な細
  胞をつくり出してきたために、それがちょっとでも狂えば、自分で自分を破壊して
  しまう

= すべて精妙にやりすぎて問題も起こす



  曖昧さが免疫系を非情に高度な精妙なものにしている



<先生の一言>
超システム 一つの型 曖昧性



曖昧であるからこそしなやかで強靱な生命活動をしている






◇エイズの気持ち

□AIDS 後天性免疫不全症候群

 AIDSはHIVに感染することで発病する

= ヒト免疫不全ウィルスに感染するとかかる病気


 1960~70年代初頭 人間世界に


 ザイール キブ湖の近く 
  「サルの血を浴びて性行為をする風習」

→ 免疫系そのものにウィルスが入り込む


 HIVはT細胞の中に遺伝子のレベルで入り込んでしまう

→ 免疫反応を起こそうとすればHIVが増殖してしまう
(ヒトの褌でHIVが増殖)



遺伝子治療 人工ウィルス 逆向きRNA


 ウィルスは利口 
   共存の名人


 伝染病は環境破壊に端を発した人間と微生物の遺伝子間の戦いと共存するという側面
 
   |

エボラもエイズも森林を破壊して動物の聖域を侵したために発生した





◇お笑い免疫学

□アイデンティティ 自己同一性

「超スーパーシステム」笑いの鍵






◇病は気からは本当か
ばい菌やウィルスはのべつ入ってきている。   しかし、入ってきているからと言って人間は病気にならない。



病気を治していくのは人間の体の中にある治る仕組み = 免疫学
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