山本夏彦さんはこんなことを⑱-「完本 文語本」文藝春秋 2000年 ⑥ [読書記録 一般]
「文語
- ① 美がある
② 千年以上の歴史がある
③ 背後に古典(和漢の)」
今回は、4月27日に続いて、わたしの要約ノートから、
キーワード「山本夏彦さんはこんなことを」18回目の紹介、
山本夏彦さんの「完本 文語本」⑥です。
出版社の案内には、
「祖国とは国語である。日本人は文語文を捨てて何を失ったか。明治以来流入した欧米の
文物は、混乱と活気と迷惑をもたらした。中江兆民、二葉亭四迷、樋口一葉、萩原朔太
郎、佐藤春夫、中島敦たち諸家の名文を引き、失った父祖の語彙を枚挙し、現代口語文
の欠点を衝く。 」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「時間というものはあればあるほどいいとは限らない
葉書で用は足せる
公衆電話は三分 、 スピーチも三分 = 最大公約数」
・「眼で見るための文章と耳で聞くための文章は,そもそも構成が違う」
・「数学の問題こそ文章のモデル」
・「言葉は三百年,五百年以上の風雪に耐えないと洗練されない」
いつもは前日の予約投稿なのですが、昨日はうっかり早めに寝てしまいました。
昨日は、勤務校の遠足でした。下り坂の天気に備えて早めに出かけ、早めの帰校。
雨もなく、多くの笑顔が見られてほっとしました。
しかし、よく歩いてよい疲労感が・・・。眠くて眠くて。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆山本夏彦さんはこんなことを⑱-「完本 文語本」文藝春秋 2000年 ⑥
◇理科系の文章読本
□時間というものはあればあるほどいいとは限らない
葉書で用は足せる
公衆電話は三分 、 スピーチも三分 = 最大公約数
□木下是雄
独自発想の物理学者
ロゲルギスト同人
「十分間の講演には原稿用紙6枚がいい」
聴いて理解する → 要所要所で繰り返す
講演10分
1分内外で
「こんな目的でこんな研究をしてこういう結果を得たから報告する」
あとの9分を均等に振り分ける
「序論」「研究方法」「結果」「論議(考察)」
|
思い切って棄てる能力のある人だけが10分で研究の真髄を伝えられる
∥
□木下是雄『理科系の作文技術』中公新書
眼で見るための文章と耳で聞くための文章は,そもそも構成が違う
理科系:
・「重要な」「興味ある」類の形容詞は一切書いてはならぬ
読者が判断
・理解できるように,誤解されないように
・主語は一貫
・校正は他人に
∥
※ 理科系の文書は心情的要素を犠牲にしても分かることを第一にする
□何より用が足りること
数学の問題こそ文章のモデル
□木下是雄
「文と文章は違う」
文はセンテンスで,文章はそのセンテンスを並べたもの
□「事実と意見を峻別」
事実は証拠を挙げることができるもの
『諸君』1982.2
◇口語文
□大正デモクラシー = 口語文
親不孝 恋愛至上主義 核家族 猫なで声 |
戦後全盛を極めたものの萌芽は全て戦前にあった
□口語文の元祖
二葉亭四迷『浮雲』明治20年
明治40年代口語自由詩 ← 新体詩
□口語
- 詩は不自由な方がいい
□文語
- ① 美がある
② 千年以上の歴史がある
③ 背後に古典(和漢の) 『諸君』1993.1
◇東京訛り
□昭和戦前
- 向田邦子
東京弁 『諸君』1996.9
◇耳で聞いて分かる言葉
□文字のない時代 = 暗誦の時代
ほぼ正確
□言葉は三百年,五百年以上の風雪に耐えないと洗練されない
『諸君』1998.5
◇我が語彙
□長く言わないと滅びる
□岡本綺堂(明治5年~昭和14年)『半七捕物帖』
- ① 美がある
② 千年以上の歴史がある
③ 背後に古典(和漢の)」
今回は、4月27日に続いて、わたしの要約ノートから、
キーワード「山本夏彦さんはこんなことを」18回目の紹介、
山本夏彦さんの「完本 文語本」⑥です。
出版社の案内には、
「祖国とは国語である。日本人は文語文を捨てて何を失ったか。明治以来流入した欧米の
文物は、混乱と活気と迷惑をもたらした。中江兆民、二葉亭四迷、樋口一葉、萩原朔太
郎、佐藤春夫、中島敦たち諸家の名文を引き、失った父祖の語彙を枚挙し、現代口語文
の欠点を衝く。 」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「時間というものはあればあるほどいいとは限らない
葉書で用は足せる
公衆電話は三分 、 スピーチも三分 = 最大公約数」
・「眼で見るための文章と耳で聞くための文章は,そもそも構成が違う」
・「数学の問題こそ文章のモデル」
・「言葉は三百年,五百年以上の風雪に耐えないと洗練されない」
いつもは前日の予約投稿なのですが、昨日はうっかり早めに寝てしまいました。
昨日は、勤務校の遠足でした。下り坂の天気に備えて早めに出かけ、早めの帰校。
雨もなく、多くの笑顔が見られてほっとしました。
しかし、よく歩いてよい疲労感が・・・。眠くて眠くて。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆山本夏彦さんはこんなことを⑱-「完本 文語本」文藝春秋 2000年 ⑥
◇理科系の文章読本
□時間というものはあればあるほどいいとは限らない
葉書で用は足せる
公衆電話は三分 、 スピーチも三分 = 最大公約数
□木下是雄
独自発想の物理学者
ロゲルギスト同人
「十分間の講演には原稿用紙6枚がいい」
聴いて理解する → 要所要所で繰り返す
講演10分
1分内外で
「こんな目的でこんな研究をしてこういう結果を得たから報告する」
あとの9分を均等に振り分ける
「序論」「研究方法」「結果」「論議(考察)」
|
思い切って棄てる能力のある人だけが10分で研究の真髄を伝えられる
∥
□木下是雄『理科系の作文技術』中公新書
眼で見るための文章と耳で聞くための文章は,そもそも構成が違う
理科系:
・「重要な」「興味ある」類の形容詞は一切書いてはならぬ
読者が判断
・理解できるように,誤解されないように
・主語は一貫
・校正は他人に
∥
※ 理科系の文書は心情的要素を犠牲にしても分かることを第一にする
□何より用が足りること
数学の問題こそ文章のモデル
□木下是雄
「文と文章は違う」
文はセンテンスで,文章はそのセンテンスを並べたもの
□「事実と意見を峻別」
事実は証拠を挙げることができるもの
『諸君』1982.2
◇口語文
□大正デモクラシー = 口語文
親不孝 恋愛至上主義 核家族 猫なで声 |
戦後全盛を極めたものの萌芽は全て戦前にあった
□口語文の元祖
二葉亭四迷『浮雲』明治20年
明治40年代口語自由詩 ← 新体詩
□口語
- 詩は不自由な方がいい
□文語
- ① 美がある
② 千年以上の歴史がある
③ 背後に古典(和漢の) 『諸君』1993.1
◇東京訛り
□昭和戦前
- 向田邦子
東京弁 『諸君』1996.9
◇耳で聞いて分かる言葉
□文字のない時代 = 暗誦の時代
ほぼ正確
□言葉は三百年,五百年以上の風雪に耐えないと洗練されない
『諸君』1998.5
◇我が語彙
□長く言わないと滅びる
□岡本綺堂(明治5年~昭和14年)『半七捕物帖』
わたしの決め事で、「一つのセンテンスは90字以内」というのがあります。それ以上になると幾ら句読点を打とうが意味が把握出来なくなってしまう気が致します。
by U3 (2018-05-03 15:18)
U3さん ありがとうございます。
子どもたちも放っておくと、だらだらつなげてしまうことが多く見られます。「短い文で」と投げかけています。また、「そして」を多用しないように指導しています。声に出して読むと、おかしさに気付くのですが。
by ハマコウ (2018-05-03 20:50)
こんばんは^^
祖国とは国語である・・・そう思います。
本日は短く(^0^
by mimimomo (2018-05-03 21:25)
mimimomo さん ありがとうございます。
まず国語。国語は大切だと思います。
by ハマコウ (2018-05-03 22:20)