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「家庭で伸ばす見えない学力」岸本裕司 小学館 1992年 [読書記録 教育]

梅雨が明け日差しがいっそう強くなりました
休みの日にはいつもより長く
犬の散歩をしています
しかし、昨日は…

6時20分に自宅を出たのですが
日差しの強さにいつもより早く帰宅してしまいました
休日でも、もう少し早く出ようと思いました

近所で上棟式のもち投げがありました
子どもの頃は必ず出かけたものです
最近では祭りや寺の行事でもらったもちも
なかなか消費に時間が掛かるようになりました
お米と同様、おもちもなかなか量を食べなくなってきました

岸本裕司さんの「家庭で伸ばす見えない学力」
かなり前に読んだのですが
大変参考になりました
「百マス計算」
陰山英男さんであまりに有名になってしまいましたが
本書を読み直し
岸本さん、学力の基礎を鍛える会の努力を
改めて感心しました

「太陽の下、戸外で3人以上で土と水と緑と」
の言葉は現代の子どもにこそ必要な言葉だと思います







☆「家庭で伸ばす見えない学力」岸本裕司 小学館 1992年

1.jpg

◇はじめに
「見える学力」と「見えない学力」
氷山と同じ=見える部分は1/7
「見えない学力」が豊かであるか、貧しいままであるか


◇「見えない学力」の三要素

 ①言語能力  読書を通じて育てられる

 ②根気 家庭での仕事・役割

 ③先行体験 規則正しい生活、遊び、野外活動、史跡見学等

肥沃な土壌に逞しい根
根底は  子供たちが長じるに及んで、自分に最も相応しい生
     き方を自分自身の力で選択し、自分自身の力で幸せを
     つかみ取るための知恵

       ①会話と読書
②家庭で毎日何かの仕事をさせる
③外遊び、野外施設での体験


◇基本は「遊んで学ぶ」

○集団での遊びを先行体験
 古い皮質に動物的逞しさ・集団本能→戸外遊び
太陽の下、戸外で3人以上で土と水と緑と

○室内遊びの工夫が知的発達への近道
カルタ、トランプ、双六、百人一首
レールを繋いだり物を組み立てたりする遊び
テレビ漬けの子供だけにはしない(受け身一方)

○遊びも勉強も正しい姿勢で
落ち着きがあって勉強も良くできるという子は姿勢のいい子
勉強は集中力と根気の強弱
根気強い子は姿勢がよい 静筋(背筋)が鍛えられている

恒によい姿勢  読書するときもテレビを見るときも

○豊かな会話が言語能力を高める
学力の土台は言語能力-言語を理解し言語で考え言語で表現する
言語能力のない動物は学力を一切獲得できない
努めて丁寧に!

○後始末はしつけの第一歩
  やりかけた仕事や勉強を最後までやり抜くといった習性は、
 10日や20日では身に付かない

勉強はできるがひどくだらしのない子
上の学年に進むにつれだんだん成績のふるわない子になる
面倒なこと、時間の掛かることを避けるような子は、学力も
  伸びないし人格面でもあまり人から信頼されなくなっていく

最重視「後始末をいつもきちんとするというしつけ」
要は朝起きたときのパジャマ等の始末

後始末をきちんとする子で所謂「おちこぼれ」の子供はいない

◇責任重大 親の役割

○休日に親子で近所を散策する
未知の世界へのあこがれをかきたてる 一緒に遊ぶことも大切

○親の得意技を伝授
親から教わったことは一生忘れない
親が一途に求め続けた姿は子供の人格に深く刻みつけられる

○仕事好きにさせる
人間が他の動物と違うところ ①言語能力 と ②労働能力
「言葉を使う力」 「仕事ができる力」
(例)タオル取り替え 生き物の世話 洗濯機操作 干し物片づけ
下着整理 子守 浴槽の掃除 靴の整頓 雨戸開閉…

仕事に歓びを覚えた子は他の活動にもどんどん取り組むようになる

○読書の習慣をつける

本好き  語彙、知識、概念 → 理解が早く習得も確実に
テレビに馴染むと文字からイメージを思い浮かべるのを嫌う
学力 文字-文章読みとり能力 言葉で考え結論を文字で表す


◇小学校「お」列長音

ほおずきの そばの こおろぎの ほおを ほのおで おおう。
とおくの おおきな こおりのうえを とおくの おおかみが 
 とおずつ とおる。 
+公「おおやけ」 旧仮名遣いの「ホ」

これ以外は「う」と書く

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