「いま先生は」朝日新聞教育チーム 岩波書店 2011年 ③(最終) [読書記録 教育]
今回は 6月15日に続いて 朝日新聞教育チームによる
「いま先生は」3回目の紹介です
学校現場の実態をよく取材していると感じました
出版社の案内には
「気力を失い早期退職を選ぶベテラン、力尽きて倒れる者、過労死する者、心を病む者、
迷いながら教師らしくなっていく新人、非正規雇用でも教えることに情熱をもつ若者…。
教師という、過酷でありながらなお人を惹きつける仕事の現在に迫り、大反響をよんだ
朝日新聞の連載に、新原稿と読者からの「反響編」を加えて単行本化。 」
とあります
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「自己責任を問われ、即戦力が求められる世の中、水分のない職場は学校だけではない
と思う。しかし、学校は人を育てるところ。今の学校は、失敗しながら伸びていくゆ
とりがない。教師を育てられない学校が子どもを育てられるだろうか」
- 学校ばかりではなく あらゆる職場で…
職場で育てるという意識はきわめて大切だと思います
そのゆとりのなさ- 何とかしなくては…
・「『誰も助けてくれない』と感じた百合子さんと『支援した』という他の教師たち」
- ずれを生じさせたものは何でしょうか
・「他の教師への影響を考え休めない
- 管理職を中心に一人一人の健康を考える体制づくり」
・「増えている非正規教員 2010 10万9千人 15.6% 7人に1人」
- 学校現場をブラック職場と呼ぶ人もいますが…
・「政策として現場の第一線に立つ教師の数を増やし、心と体に少しでも余裕を持たせる
と言うことは大前提。その上で個々の教師を孤立させず、思いを引き取り、教えるこ
とに向き合えるよう学校教育にかかわるみんなが地道に取り組みを続けていくことし
かありません」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまち 浜松
山田卓司さんのすばらしい作品が
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください
☆「いま先生は」朝日新聞教育チーム 岩波書店 2011年 ③(最終)
3.ある教師の死
□2004.9.29 木村小百合さん 24歳
○新人教師として
2003年4月 磐田市立小学校に赴任 32人4年生の担任
○4月5月6月
子どもたちが言うことを聞かない
○いざとなったら休職したい ~ 他の教師との関係
ある先生「給料もらっているんだろう、アルバイトじゃないんだぞ、ちゃんと働け」
7.17「悪いのは子どもではない。お前だ。お前の授業が悪いから荒れる」
夏休み8月末 臨床心理士のカウンセリング 精神科受診提案
○2学期
9/22 チャンバラごっこ
→ 子どもの棒が他の子の歯に
管理職
「同じ教室にいて、なんで(事故を)止められないんだ。問題ばかり起こしやがって」
|
一部の先生の言葉や態度に傷つく。苦しめられる。わたしを支えてほしいのに責めら
れる。空しく辛い
○先輩教師たちは?
認識のずれ
「誰も助けてくれない」と感じた百合子さんと「支援した」という他の教師たち
|
多くの教師が、最近、授業や部活、保護者や地域への対応に追いまくられ、自分のこ
とに精一杯で同僚の話をじっくり聴くゆとりを失っていると言える
|
「自己責任を問われ、即戦力が求められる世の中、水分のない職場は学校だけではないと
思う。しかし、学校は人を育てるところ。今の学校は、失敗しながら伸びていくゆとり
がない。教師を育てられない学校が子どもを育てられるだろうか」
□採用の半年後に
東京都西東京市公立小 2006年暮れ 25歳の女性教諭
「東京はやっぱり教師の病気が多いよ」
2年生36人の担任 → 休むことへの恐怖
○教師の自殺をめぐる公務災害認定
母親の木村和子さん
「学校は一人一人が大事にされ助けてという声がいちばん届かなければいけないところだ
と思う。教師も子どもも。ことは子どもの問題。みんなで事態をよくしようと動かすこ
とはできないのか」
○百合子さんと周囲の教師のずれ
4.心を病む
□もう学校には行かない
□ベテランも、いやベテランだからこそ
□教頭のしんどさ
鬱になった者にしか分からないこともある
教頭からの降任
□保健室で
□精神疾患による休職は10年前の3倍
1999 4470人 うち精神疾患 1924人 0.2%
2009 8627人 5458人 0.6%
希望降位制度希望者も増加
□東京都教職員互助会・三楽病院の試み
集団精神療法、模擬授業、レクリエーション療法、芸術療法
□他の教師への影響を考え休めない
管理職を中心に一人一人の健康を考える体制づくり
□復帰訓練の経験者
5.非正規の教員たち
□常勤・非常勤講師として
□増えている非正規教員
2010 10万9千人 15.6% 7人に1人
□国・自治体の動き
「代わりのぼくには代わりはいない」
6.若い教師たち
□見よう見まねで
… 後回しになるのは授業の準備
□研究指定校
「スーパーマンにはなれなかった」
□「センセの放課後」
近江八幡中・石垣雅也さんのサークル
□問われてはっと気付く
7.復職した学校で
□6年半後の復帰
2009.2.12 鳥居建仁さん(48)豊橋市立石巻中学校
学校祭の最中脳内出血で倒れてから6年半
○マンツーマンで教える
2005.8 公務外認定処分
→ 2006.2 免職
→ 2011.6 公務外認定取り消し
○センター試験に引率した暁に
11年ぶりの学校で
8.読者からの反響編
「現実を直視し、腰を落ち着けて現状と向き合い、ひとつひとつほぐしていく姿勢が大切
だ」
「政策として現場の第一線に立つ教師の数を増やし、心と体に少しでも余裕を持たせると
言うことは大前提。その上で個々の教師を孤立させず、思いを引き取り、教えることに
向き合えるよう学校教育にかかわるみんなが地道に取り組みを続けていくことしかあり
ません」
<イベントのお知らせ>
「いちゆうのヒトin浜松vol.8」
浜松市出身の女性講談師 田辺一邑さんの独演会が 今夏も浜松で行われます
お時間があればぜひご来場ください
今回は来年のNHK大河ドラマ「女城主井伊直虎」特集 期待大です
日時:8月7日(日)14:00~
場所:浜松市地域情報センターホール
料金:前売り2500円 当日2700円
詳しくは「浜松寄席の会」のサイトhttp://hamamatsuyose.gozaru.jp/をご覧ください
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朝日新聞の連載に、新原稿と読者からの「反響編」を加えて単行本化。 」
とあります
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「自己責任を問われ、即戦力が求められる世の中、水分のない職場は学校だけではない
と思う。しかし、学校は人を育てるところ。今の学校は、失敗しながら伸びていくゆ
とりがない。教師を育てられない学校が子どもを育てられるだろうか」
- 学校ばかりではなく あらゆる職場で…
職場で育てるという意識はきわめて大切だと思います
そのゆとりのなさ- 何とかしなくては…
・「『誰も助けてくれない』と感じた百合子さんと『支援した』という他の教師たち」
- ずれを生じさせたものは何でしょうか
・「他の教師への影響を考え休めない
- 管理職を中心に一人一人の健康を考える体制づくり」
・「増えている非正規教員 2010 10万9千人 15.6% 7人に1人」
- 学校現場をブラック職場と呼ぶ人もいますが…
・「政策として現場の第一線に立つ教師の数を増やし、心と体に少しでも余裕を持たせる
と言うことは大前提。その上で個々の教師を孤立させず、思いを引き取り、教えるこ
とに向き合えるよう学校教育にかかわるみんなが地道に取り組みを続けていくことし
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○4月5月6月
子どもたちが言うことを聞かない
○いざとなったら休職したい ~ 他の教師との関係
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7.17「悪いのは子どもではない。お前だ。お前の授業が悪いから荒れる」
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「東京はやっぱり教師の病気が多いよ」
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○教師の自殺をめぐる公務災害認定
母親の木村和子さん
「学校は一人一人が大事にされ助けてという声がいちばん届かなければいけないところだ
と思う。教師も子どもも。ことは子どもの問題。みんなで事態をよくしようと動かすこ
とはできないのか」
○百合子さんと周囲の教師のずれ
4.心を病む
□もう学校には行かない
□ベテランも、いやベテランだからこそ
□教頭のしんどさ
鬱になった者にしか分からないこともある
教頭からの降任
□保健室で
□精神疾患による休職は10年前の3倍
1999 4470人 うち精神疾患 1924人 0.2%
2009 8627人 5458人 0.6%
希望降位制度希望者も増加
□東京都教職員互助会・三楽病院の試み
集団精神療法、模擬授業、レクリエーション療法、芸術療法
□他の教師への影響を考え休めない
管理職を中心に一人一人の健康を考える体制づくり
□復帰訓練の経験者
5.非正規の教員たち
□常勤・非常勤講師として
□増えている非正規教員
2010 10万9千人 15.6% 7人に1人
□国・自治体の動き
「代わりのぼくには代わりはいない」
6.若い教師たち
□見よう見まねで
… 後回しになるのは授業の準備
□研究指定校
「スーパーマンにはなれなかった」
□「センセの放課後」
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□問われてはっと気付く
7.復職した学校で
□6年半後の復帰
2009.2.12 鳥居建仁さん(48)豊橋市立石巻中学校
学校祭の最中脳内出血で倒れてから6年半
○マンツーマンで教える
2005.8 公務外認定処分
→ 2006.2 免職
→ 2011.6 公務外認定取り消し
○センター試験に引率した暁に
11年ぶりの学校で
8.読者からの反響編
「現実を直視し、腰を落ち着けて現状と向き合い、ひとつひとつほぐしていく姿勢が大切
だ」
「政策として現場の第一線に立つ教師の数を増やし、心と体に少しでも余裕を持たせると
言うことは大前提。その上で個々の教師を孤立させず、思いを引き取り、教えることに
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浜松市出身の女性講談師 田辺一邑さんの独演会が 今夏も浜松で行われます
お時間があればぜひご来場ください
今回は来年のNHK大河ドラマ「女城主井伊直虎」特集 期待大です
日時:8月7日(日)14:00~
場所:浜松市地域情報センターホール
料金:前売り2500円 当日2700円
詳しくは「浜松寄席の会」のサイトhttp://hamamatsuyose.gozaru.jp/をご覧ください
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