対談「教育の志を取り戻せ」野口芳宏 向山洋一 『致知』2007年9月号 ⑤ [読書記録 教育]
今回は 8月 9日に続いて 月刊誌『致知』2007年9月号より
野口芳宏さんと向山洋一さんの対談 「教育の志を取り戻せ」 5回目の紹介です。
「TOSS」の代表の向山さんと国語科教育で知られる野口さんの対談です。
「TOSS」についてはさまざまな意見があります。
一昨日からサツマイモの収穫。
曇り空で助かりました。ひげをとって洗って・・・。
皆に喜んでもらえるように頑張っています。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
8月25日(金)~27日(日)の3日間 第6回浜松ジオラマグランプリが開催されます。
浜松駅近くのザザシティ浜松西館2Fの特設会場にて観覧無料です。
素晴らしい作品をぜひお楽しみください。
☆対談「教育の志を取り戻せ」野口芳宏 向山洋一 『致知』2007年9月号 ⑤
◇「まで」の努力と「から」の努力
<野口>
私は「までの努力」と「からの努力」という話をよくするんでです。
教師になるまで、あるいは校長になるまでの努力は誰でもする。
でもなってから努力する人はほとんどいない。
<向山>
いい言葉ですね。やはり、教師一人ひとりの技量を上げていくことがまず基本だと私は
思います。
私どもは毎年4、5月にTOSSデーという初任者研修を開催しています。
今年は北は稚内から南は石垣島まで全国850か所で開き、会計4万人もの新任教師の皆さんにご参加いただきました。
これがとても好評なので、TOSSの学生サークルもつくりました。
この春も全国会宿をやったんですが、若者同士が触れ合って化学変化を起こすんですね。
若い先生も変わるけど、大学生はもっと変わる。表情がガラッと変わって、
「教育は自分の一生を懸けるに足る仕事だと分かりました、私は絶対に教師になります」
と言うんです。
<野口>
それは素晴らしい。
<向山>
その後、保譲者との連携を強くしようと思い、夏休みの「チビもTOSSデー」というの
を始めたんです。
親子で参加して子どもの苦手なものを一緒に勉強するのですが、保護者の間にTOSSフ
ァンや応援団が随分広がってきました。
もちろんTOSSだけでなく、いろんな方々が努力しておられると思います。そういう努
力をそれぞれに続けていくことが大事だと思います。
つまり教育というのは、上から法律を変えて改革していく類の問題ではないと私は思う
んです。
現場でどういう授業をしているか、子どもの事実とどう向き合っているか、ということ
ですから。
<野口>
向山先生のTOSSデーに集まる教師の皆さんは、まさに「からの努力」をしているわけ
ですね。
4万人もの人が、身銭を切り、自分の時間を使って学んでいる民間研修会です。
やっぱり本当に伸びる人は、身銭を切って.自分の時間を費やして学ぶんです。
勤務時間の中で出張旅費を支給してもらってやるようなサラリーマン根性では力は身に
つかない。
教師自身が自ら学ぶことの素晴らしさを身につけてこそ、初めて子どもたちに学ぶ楽し
さを教えられると思うんです。
が、教師には残念ながら学ばない人が多いです。
教育公務員特例法の21条に研修という項目があります。
「教育公務員はその職務を運行するために、絶えず研究と修養に務めなければならない」
と書いてある。
絶えずと。
これはすごいことを言っていますよ。
また「修養」という実践を学校がやったかというと、まったくやらない。やっているの
は子どもをよくするという「他者改善」ばかりで、自分自身を人格的に成長させよう、少
しでもましな「自己改革」をしようという努力に欠けている。
国語教育に生涯を捧げた大村はまさんが、こんな言葉を残されています。
「教師という仕都は、持ち前の知識でその日その日を過ごすことのできる危険な職業です」
見事に本質を衝いています。採用試験に受かってしまえば、相手は子どもですから、大
した努力をしなくても適当に時間を過ごせるわけです。
「から」の努力を忘れて、少しでも楽なほうへと流れていったら、教師としての喜びなど
決して得られない。
だけど、志を持って取り組めば、教師人生というのはたまらなく魅力的です。
野口芳宏さんと向山洋一さんの対談 「教育の志を取り戻せ」 5回目の紹介です。
「TOSS」の代表の向山さんと国語科教育で知られる野口さんの対談です。
「TOSS」についてはさまざまな意見があります。
一昨日からサツマイモの収穫。
曇り空で助かりました。ひげをとって洗って・・・。
皆に喜んでもらえるように頑張っています。
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ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
8月25日(金)~27日(日)の3日間 第6回浜松ジオラマグランプリが開催されます。
浜松駅近くのザザシティ浜松西館2Fの特設会場にて観覧無料です。
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☆対談「教育の志を取り戻せ」野口芳宏 向山洋一 『致知』2007年9月号 ⑤
◇「まで」の努力と「から」の努力
<野口>
私は「までの努力」と「からの努力」という話をよくするんでです。
教師になるまで、あるいは校長になるまでの努力は誰でもする。
でもなってから努力する人はほとんどいない。
<向山>
いい言葉ですね。やはり、教師一人ひとりの技量を上げていくことがまず基本だと私は
思います。
私どもは毎年4、5月にTOSSデーという初任者研修を開催しています。
今年は北は稚内から南は石垣島まで全国850か所で開き、会計4万人もの新任教師の皆さんにご参加いただきました。
これがとても好評なので、TOSSの学生サークルもつくりました。
この春も全国会宿をやったんですが、若者同士が触れ合って化学変化を起こすんですね。
若い先生も変わるけど、大学生はもっと変わる。表情がガラッと変わって、
「教育は自分の一生を懸けるに足る仕事だと分かりました、私は絶対に教師になります」
と言うんです。
<野口>
それは素晴らしい。
<向山>
その後、保譲者との連携を強くしようと思い、夏休みの「チビもTOSSデー」というの
を始めたんです。
親子で参加して子どもの苦手なものを一緒に勉強するのですが、保護者の間にTOSSフ
ァンや応援団が随分広がってきました。
もちろんTOSSだけでなく、いろんな方々が努力しておられると思います。そういう努
力をそれぞれに続けていくことが大事だと思います。
つまり教育というのは、上から法律を変えて改革していく類の問題ではないと私は思う
んです。
現場でどういう授業をしているか、子どもの事実とどう向き合っているか、ということ
ですから。
<野口>
向山先生のTOSSデーに集まる教師の皆さんは、まさに「からの努力」をしているわけ
ですね。
4万人もの人が、身銭を切り、自分の時間を使って学んでいる民間研修会です。
やっぱり本当に伸びる人は、身銭を切って.自分の時間を費やして学ぶんです。
勤務時間の中で出張旅費を支給してもらってやるようなサラリーマン根性では力は身に
つかない。
教師自身が自ら学ぶことの素晴らしさを身につけてこそ、初めて子どもたちに学ぶ楽し
さを教えられると思うんです。
が、教師には残念ながら学ばない人が多いです。
教育公務員特例法の21条に研修という項目があります。
「教育公務員はその職務を運行するために、絶えず研究と修養に務めなければならない」
と書いてある。
絶えずと。
これはすごいことを言っていますよ。
また「修養」という実践を学校がやったかというと、まったくやらない。やっているの
は子どもをよくするという「他者改善」ばかりで、自分自身を人格的に成長させよう、少
しでもましな「自己改革」をしようという努力に欠けている。
国語教育に生涯を捧げた大村はまさんが、こんな言葉を残されています。
「教師という仕都は、持ち前の知識でその日その日を過ごすことのできる危険な職業です」
見事に本質を衝いています。採用試験に受かってしまえば、相手は子どもですから、大
した努力をしなくても適当に時間を過ごせるわけです。
「から」の努力を忘れて、少しでも楽なほうへと流れていったら、教師としての喜びなど
決して得られない。
だけど、志を持って取り組めば、教師人生というのはたまらなく魅力的です。
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