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「教師の哲学」岬龍一郎 PHP研究所 2003年 ④ [読書記録 教育]

今回は、1月13日に続いて、岬龍一郎さんの、
「教師の哲学」の紹介 4回目です。





出版社の案内には、


「後という言葉も遠くなり、平成も15年になってしまった。振り返れば戦後の日本は文
 字どおり献身的な努力と勤勉なる働きにおいて、この国を廃墟から経済大国へと復興さ
 せた。しかし、その繁栄もつかの間、どこでどう間違ったのか、バブル崩壊後の日本は
 いまだ立ち直れず未曾有の不況にある。中高年はリストラのもとに解雇され、若年層の
 就職率は悪化する一方だ。それにともない、人心は荒廃し世の中にはびこる無節操な倫
 理観の欠如は夢想だにしなかった悪質な犯罪やわけのわからない変質的な事件を生み出
 している。その一方では、もっとも倫理観の強かったはずの教育者、警察官、医療関係
 者といった人びとまでもが常識では考えられないような不祥事を起こしている。こうし
 たモラルの喪失はなぜおこったのか? 本書は、そういった問題の本質にある一因とし
 てあげられる学校の教育者の質の低下を憂い、理想の教師とはどのような人かについて
 とりあげたものである。」


とあります。




今回紹介分(「安岡正篤」さん)から強く印象に残った言葉は…

・「教師とはタネを蒔く仕事である 」


・「身近に師がいない場合は古人に求める」


・「上に立つ者には哲学が必要である」
- 文科大臣、教育長の哲学は…


・「最高の生き方とは
①心に喜神をもつこと  ② 感謝すること  ③ 陰徳を積むこと 」







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☆「教師の哲学」岬龍一郎 PHP研究所 2003年 ④

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◇安岡正篤

□安岡正篤(やすおかまさひろ)

 1898-1983 思想家 大阪生


 昭和2(1927)年 (財)金鶏学院


 昭和6(1931)年  日本農士学校


 東洋思想の研究と後進の育成  昭和24(1949)年 師友会




□教師とはタネを蒔く仕事である

「私淑」




□「歴代総理の指南役」といわれた安岡正篤

 保守体制の思想的支柱


「上に立つ者の精神のあり方」
   広田弘毅、吉田茂、岸信介、佐藤栄作、福田赳夫、大平正芳、中曽根康弘
山口勝郎(全国師友協会事務局長)


「安岡の本領は国家と民族との進むべき方向を指し示すところにあった」



 上に立つ者には哲学が必要である


 首相として安岡最後の弟子 ~ 中曽根康弘

           |

 それ以後、理念や哲学を持った首相はいなくなった

 
 安岡の死 = 明治の精神の死




□安岡教学の神髄

 「王陽明研究」1922(大正11)年 

   誠 「誠は天の道なり」
     

 「人間学の思想」 - 天命 
                                           



□師がいることによって身が引き締まって良いか

 身近に師がいない場合は古人に求める


 安岡のもとに人が集まる
   戦前 金鶏学院 日本農士学校

戦後 郷学研修所 成人教学研修所 全国青年研修会
            

 全国師友協会 照心講座



 「美しき日本人の精神」
   



□一燈照隅・万燈照国

 玉音放送の原文執筆 
   生涯独立不羈(ふき)市井の碩学


 片隅を照らすことから
一隅を照らす 最澄の「山家学生式」

安岡師友会のモットーに「一燈照隅・万燈照国」
   



□「修身斎家治国平天下」 

 戦後の教育は人間を作ってこなかった               


 安岡 「教育の基本は 敬 」 


 人間陶冶の学問
  「まず自分を磨け」

→ この原理原則をないがしろにしたのが戦後教育


 天下の徳は古人の「身を修める」人間形成が基本

「格物・致知・誠意・正心」「修身・斎家・治国・平天下」




「天子よりもって庶民に至るまで、いつにこれみな身を修めるをもって本と為す。その本
 乱れて末(国家)治める者は否ず」



世が良くなるのも悪くなるのもすべて国民一人一人の「修身」にかかっている




□最高の生き方とは

 ① 心に喜神をもつこと
     
 ② 感謝すること
     
 ③ 陰徳を積むこと 






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