「暮らしの世相史」加藤秀俊 中公新書 2002年 [読書記録 一般]
今回は 加藤秀俊さんの 「暮らしの世相史」を紹介します
加藤秀俊さんは社会学者
読みやすい本をたくさん出しています
幾十年か前 わたしが中学生の頃
何の本だったか読み 大変おもしろく感じ
以後 しばしば読んでいます
今回紹介した中で強く心に残った言葉は
・「あきんど=秋の人(秋の収穫時に巡回してくる交易者)」
- なるほどなあと思います
・「富山の薬売り- 農事情報も(経済的請求はしない)=薬を売る手段」
- 物を売るだけでなく+αの情報も持ってきていたことが分かりました
・「市の風に当てた子は強くなる」
・「人なしあきない」「饒舌の発生 - マスメディア」
- うまく言ったものです
※浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー
ものづくりの街 浜松
行くたびに新しい感動が得られる 山田卓司さんの世界
現在「海洋堂×小池徹弥 ネイチャージオラマワールド」展開催中(6/28まで)
ホームページをご覧になってください
☆「暮らしの世相史」加藤秀俊 中公新書 2002年
◇市の風~商人の今昔
1 にぎやかな街
物売り・行商・御用聞き-門口でのつきあい=行商人文化
「居買い」社会
2 世間師の世界
行商人=まれびと?
あきんど=秋の人(秋の収穫時に巡回してくる交易者)
情報業者としての行商人 外界からのメッセージを携えてくるまれびと
富山の薬売り- 農事情報も(経済的請求はしない)=薬を売る手段
∥
文化の輸送者 「世間師」 ① 旅で世間を知る
② 世間を知っている知識人
固定客=トクイ ヒューマン・インター・フェース
3 常見世の誕生
昭和10年代 居買い → 出買い 原型は高市=定期市 ~ 縁日
話芸者としてのタレント
「市の風に当てた子は強くなる」庶民思想
~ 子どもを同席させた
常見世 - 情報的付加知の消滅
4 人なし商い
百貨店 = 行商人のもっいる豊富な知識もないし常見世に残っていた人間
的相互関係もない ~ ヒューマン・インターフェースの希薄化
礼儀正しいが自動人形のようなもの
「市の無機質化」 スーパーの登場 昭和28年
スーパーやコンビニは「人なしあきない」
自販機,通信販売
◇木綿以前のこと
1 機織りと裁縫 木綿以前の衣料品の自給自足
2 洋装への足取り
3 和洋折衷 アッパッパ 洋服店-足袋屋 ~ 曲線
4 ファッション時代
◇住まいと家財 「物持ち」の変貌
1 何もない空間
2 住まいと家財 家具-昭和の新語
3 住まいの重装備
4 価値論の消滅 高度大衆消費社会 - 消えた物持ち
◇日本語の敗北
1 難しい日本語
2 仮名とローマ字
◇出家と脱家 「餓鬼」の時代
1 仏壇の消滅
2 家の自殺
3 跡嗣なき家
4 増加する餓鬼
5 土に還る
◇日本の中のアメリカ 四年間の禁断
1 ハリウッド文化
2 英語の世界
3 アメリカニズム
4 戦争の意味
◇終末と再生
1 至福千年 中山ミキ 1838~神懸かり 1869~おふでさき
1908年 天理教教会本部
出口ナオ 1889~神懸かり - 金光教
出口王仁三郎との出会い 大本教
2 新興宗教
3 日蓮の遺産
4 主題と変奏
◇饒舌列島 日本の言論
1 寡黙の伝統 かつては無言で仕事
2 饒舌の発生 マスメディア
3 自由の限界
4 潜行する言論
5 カラオケの世界
◇現代異人考
1 まれびとをめぐって
2 内地雑居再考
3 畏敬の諸相
加藤秀俊さんは社会学者
読みやすい本をたくさん出しています
幾十年か前 わたしが中学生の頃
何の本だったか読み 大変おもしろく感じ
以後 しばしば読んでいます
今回紹介した中で強く心に残った言葉は
・「あきんど=秋の人(秋の収穫時に巡回してくる交易者)」
- なるほどなあと思います
・「富山の薬売り- 農事情報も(経済的請求はしない)=薬を売る手段」
- 物を売るだけでなく+αの情報も持ってきていたことが分かりました
・「市の風に当てた子は強くなる」
・「人なしあきない」「饒舌の発生 - マスメディア」
- うまく言ったものです
※浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー
ものづくりの街 浜松
行くたびに新しい感動が得られる 山田卓司さんの世界
現在「海洋堂×小池徹弥 ネイチャージオラマワールド」展開催中(6/28まで)
ホームページをご覧になってください
☆「暮らしの世相史」加藤秀俊 中公新書 2002年
◇市の風~商人の今昔
1 にぎやかな街
物売り・行商・御用聞き-門口でのつきあい=行商人文化
「居買い」社会
2 世間師の世界
行商人=まれびと?
あきんど=秋の人(秋の収穫時に巡回してくる交易者)
情報業者としての行商人 外界からのメッセージを携えてくるまれびと
富山の薬売り- 農事情報も(経済的請求はしない)=薬を売る手段
∥
文化の輸送者 「世間師」 ① 旅で世間を知る
② 世間を知っている知識人
固定客=トクイ ヒューマン・インター・フェース
3 常見世の誕生
昭和10年代 居買い → 出買い 原型は高市=定期市 ~ 縁日
話芸者としてのタレント
「市の風に当てた子は強くなる」庶民思想
~ 子どもを同席させた
常見世 - 情報的付加知の消滅
4 人なし商い
百貨店 = 行商人のもっいる豊富な知識もないし常見世に残っていた人間
的相互関係もない ~ ヒューマン・インターフェースの希薄化
礼儀正しいが自動人形のようなもの
「市の無機質化」 スーパーの登場 昭和28年
スーパーやコンビニは「人なしあきない」
自販機,通信販売
◇木綿以前のこと
1 機織りと裁縫 木綿以前の衣料品の自給自足
2 洋装への足取り
3 和洋折衷 アッパッパ 洋服店-足袋屋 ~ 曲線
4 ファッション時代
◇住まいと家財 「物持ち」の変貌
1 何もない空間
2 住まいと家財 家具-昭和の新語
3 住まいの重装備
4 価値論の消滅 高度大衆消費社会 - 消えた物持ち
◇日本語の敗北
1 難しい日本語
2 仮名とローマ字
◇出家と脱家 「餓鬼」の時代
1 仏壇の消滅
2 家の自殺
3 跡嗣なき家
4 増加する餓鬼
5 土に還る
◇日本の中のアメリカ 四年間の禁断
1 ハリウッド文化
2 英語の世界
3 アメリカニズム
4 戦争の意味
◇終末と再生
1 至福千年 中山ミキ 1838~神懸かり 1869~おふでさき
1908年 天理教教会本部
出口ナオ 1889~神懸かり - 金光教
出口王仁三郎との出会い 大本教
2 新興宗教
3 日蓮の遺産
4 主題と変奏
◇饒舌列島 日本の言論
1 寡黙の伝統 かつては無言で仕事
2 饒舌の発生 マスメディア
3 自由の限界
4 潜行する言論
5 カラオケの世界
◇現代異人考
1 まれびとをめぐって
2 内地雑居再考
3 畏敬の諸相
社会科学と表現すれば、?? という反応がありました。
科学といえば、自然科学を思い浮かべる方が多いようです。
体系づけられた学問は”科学”だと思います。
by yogawa隼 (2013-05-21 21:39)
富山の薬売りから、熊の胆を買ってました。苦かったのを覚えてます。確かに世間話をたくさんしていきました。
by さきしなのてるりん (2013-05-21 21:53)
yogawa隼 さん ありがとうございます
社会科学 いいですね
加藤さんの社会学 どこか民俗学的な面もあります
そこも好きです
by ハマコウ (2013-05-21 22:42)
さきしなのてるりん さん ありがとうございます
熊の胆ですか 体にききそうですね
富山の薬屋さん 子どもの頃
よく紙風船やピロピロ笛が鳴って先が伸びるおもちゃをもらった思い出がかすかにあります
by ハマコウ (2013-05-21 22:44)
こんばんは!
人なし商い、なるほど納得です。
百貨店に勤めていたことがあるので
興味深かったです。
by ちゅんちゅんちゅん (2013-05-21 23:30)
ちゅんちゅんちゅん さん ありがとうございます
人なし○○が多い時代
人との関係 大切だなと思わされます
by ハマコウ (2013-05-22 00:04)