「いま先生は」朝日新聞教育チーム 岩波書店 2011年 ① [読書記録 教育]
今回は 朝日新聞教育チームによる
「いま先生は」1回目の紹介です
本書を読み 頷くこと数多く…
どうしたらよいのかと常に考えています
出版社の案内には
「気力を失い早期退職を選ぶベテラン、力尽きて倒れる者、過労死する者、心を病む者、
迷いながら教師らしくなっていく新人、非正規雇用でも教えることに情熱をもつ若者…。
教師という、過酷でありながらなお人を惹きつける仕事の現在に迫り、大反響をよんだ
朝日新聞の連載に、新原稿と読者からの「反響編」を加えて単行本化。 」
とあります
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「しかし、わたしたち記者は学校に行き、教員たちの姿を見ていると、忙しさの質が変
わったのではないかと感じることが増えた。」
- 子どもたちと直接かかわること以外の仕事が非常に増えているように感じます
・「家族、地域の崩壊や格差、貧困といった社会の問題が学校に集まってきているという
現象」
・「世代交代の波は大都市圏から地方へ 『この10年間1/3が入れ替わる!』」
- 近頃元気で意欲的な若い教員が増えています
若者世代にどのように伝達していくべきことを伝えていくかがわたしの課題です
・「『今の学校は凄く頑張る頭のいい先生しか生きていけない。子ども思いの要領の悪い
人は残れない』と感じる」
- わたしはこのようには思わないのですが… この言葉には疑問をもちます
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまち 浜松
山田卓司さんのすばらしい作品が
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください
☆「いま先生は」朝日新聞教育チーム 岩波書店 2011年 ①
◇表紙裏
○早期退職を選ぶベテラン
○力尽きて過労死する者
○心を病む者
○病から復帰する者
○迷い苦しみながら仕事を覚えていく新人たち
<教師という過酷な、しかし、ひとを惹きつけてやまない仕事の現在をあぶり出す。この
事態を打開する解はどこにあるのか?>
◇はじめに
「忙しくて授業の準備が十分できない」「子どもと向き合う時間がない」の声
↑↓
「仕事が忙しかったり、鬱を患う人が増えていったりする業種は何も教師だけとは限らな
い」
「教員は身分も給料も安定して恵まれているのだから、もっと働くべきだ」という意見
別に「教師の忙しさは今に始まったことではない」見方
宗像誠也1957(S32)『教師』 忙しすぎる教師 財務省主計局
しかし、わたしたち記者は学校に行き、教員たちの姿を見ていると、忙しさの質が変わ
ったのではないかと感じることが増えた。
・朝のお茶が夕方までそのまま
・会話がなくパソコンに黙々と向かう教師たちの背中
◎ 学校や教師に無条件で権威が与えられた「黄金時代」が完全に幕を閉じた
◎ 家族、地域の崩壊や格差、貧困といった社会の問題が学校に集まってきているという
現象
∥
親が家族や地域、企業で直面している苦しさが、子どもを通じてまるで玉突きのように
学校に打ち寄せていると言っていい
↑↓
その一方教員を対象とした教育改革は2000年代指導力不足教員対策や成果主義を導入
した人事考課制度、教員免許の更新制度など矢継ぎ早に進んできた。
民主党に政権交代のあともその勢いは加速しているように思える。
だが、それらの政策は、どこまで学校や教員の実態をふまえて生まれてきたのか。文科
省の審議会の議論を傍聴していると、疑問符を幾つもつけずにいられない。
○教師の人口ピラミッド 「ワイングラス型」
全国公立小中学校教員55万5千人のうち2011年度以降10年間で定年退職者は、20万
4千人(37%)
52歳が2万4千人
↑↓
30代後半各年齢1万1千人
首都圏ではすでに大量退職と大量採用
2009年東京都は8%が入れ替わっている
|
世代交代の波は大都市圏から地方へ
「この10年間1/3が入れ替わる!」
|
○朝日新聞 東京・大阪・名古屋・九州4本社教育担当記者がチーム 2010年春
「いま先生は」全5回 7/19朝刊社会面
○青森県 サヨコさん 59歳で退職
夜10時に寝て朝4時から教材研究
○東京都西部 小学校養護教諭 ユリさん(44歳)
保護者向けの手紙手書きで丁寧に = クレームが心配で予防線
「教育はサービス業じゃないのに。みんな過剰サービスに慣れすぎている」
○東京 中学校養護教諭 マリコさん(35歳)
「若い先生の自殺のニュースを聞く度にわたしであってもおかしくないと思う」
先輩の教員が「あなたが悪いんじゃない」と励ましてくれたのが大きかった
「今の学校は凄く頑張る頭のいい先生しか生きていけない。子ども思いの要領の悪い人
は残れない」と感じる
<イベントのお知らせ>
「いちゆうのヒトin浜松vol.8」
浜松市出身の女性講談師 田辺一邑さんの独演会が 今夏も浜松で行われます
お時間があればぜひご来場ください
今回は来年のNHK大河ドラマ「女城主井伊直虎」特集 期待大です
日時:8月7日(日)14:00~
場所:浜松市地域情報センターホール
料金:前売り2500円 当日2700円
詳しくは「浜松寄席の会」のサイトhttp://hamamatsuyose.gozaru.jp/をご覧ください
「いま先生は」1回目の紹介です
本書を読み 頷くこと数多く…
どうしたらよいのかと常に考えています
出版社の案内には
「気力を失い早期退職を選ぶベテラン、力尽きて倒れる者、過労死する者、心を病む者、
迷いながら教師らしくなっていく新人、非正規雇用でも教えることに情熱をもつ若者…。
教師という、過酷でありながらなお人を惹きつける仕事の現在に迫り、大反響をよんだ
朝日新聞の連載に、新原稿と読者からの「反響編」を加えて単行本化。 」
とあります
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「しかし、わたしたち記者は学校に行き、教員たちの姿を見ていると、忙しさの質が変
わったのではないかと感じることが増えた。」
- 子どもたちと直接かかわること以外の仕事が非常に増えているように感じます
・「家族、地域の崩壊や格差、貧困といった社会の問題が学校に集まってきているという
現象」
・「世代交代の波は大都市圏から地方へ 『この10年間1/3が入れ替わる!』」
- 近頃元気で意欲的な若い教員が増えています
若者世代にどのように伝達していくべきことを伝えていくかがわたしの課題です
・「『今の学校は凄く頑張る頭のいい先生しか生きていけない。子ども思いの要領の悪い
人は残れない』と感じる」
- わたしはこのようには思わないのですが… この言葉には疑問をもちます
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまち 浜松
山田卓司さんのすばらしい作品が
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください
☆「いま先生は」朝日新聞教育チーム 岩波書店 2011年 ①
◇表紙裏
○早期退職を選ぶベテラン
○力尽きて過労死する者
○心を病む者
○病から復帰する者
○迷い苦しみながら仕事を覚えていく新人たち
<教師という過酷な、しかし、ひとを惹きつけてやまない仕事の現在をあぶり出す。この
事態を打開する解はどこにあるのか?>
◇はじめに
「忙しくて授業の準備が十分できない」「子どもと向き合う時間がない」の声
↑↓
「仕事が忙しかったり、鬱を患う人が増えていったりする業種は何も教師だけとは限らな
い」
「教員は身分も給料も安定して恵まれているのだから、もっと働くべきだ」という意見
別に「教師の忙しさは今に始まったことではない」見方
宗像誠也1957(S32)『教師』 忙しすぎる教師 財務省主計局
しかし、わたしたち記者は学校に行き、教員たちの姿を見ていると、忙しさの質が変わ
ったのではないかと感じることが増えた。
・朝のお茶が夕方までそのまま
・会話がなくパソコンに黙々と向かう教師たちの背中
◎ 学校や教師に無条件で権威が与えられた「黄金時代」が完全に幕を閉じた
◎ 家族、地域の崩壊や格差、貧困といった社会の問題が学校に集まってきているという
現象
∥
親が家族や地域、企業で直面している苦しさが、子どもを通じてまるで玉突きのように
学校に打ち寄せていると言っていい
↑↓
その一方教員を対象とした教育改革は2000年代指導力不足教員対策や成果主義を導入
した人事考課制度、教員免許の更新制度など矢継ぎ早に進んできた。
民主党に政権交代のあともその勢いは加速しているように思える。
だが、それらの政策は、どこまで学校や教員の実態をふまえて生まれてきたのか。文科
省の審議会の議論を傍聴していると、疑問符を幾つもつけずにいられない。
○教師の人口ピラミッド 「ワイングラス型」
全国公立小中学校教員55万5千人のうち2011年度以降10年間で定年退職者は、20万
4千人(37%)
52歳が2万4千人
↑↓
30代後半各年齢1万1千人
首都圏ではすでに大量退職と大量採用
2009年東京都は8%が入れ替わっている
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世代交代の波は大都市圏から地方へ
「この10年間1/3が入れ替わる!」
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○朝日新聞 東京・大阪・名古屋・九州4本社教育担当記者がチーム 2010年春
「いま先生は」全5回 7/19朝刊社会面
○青森県 サヨコさん 59歳で退職
夜10時に寝て朝4時から教材研究
○東京都西部 小学校養護教諭 ユリさん(44歳)
保護者向けの手紙手書きで丁寧に = クレームが心配で予防線
「教育はサービス業じゃないのに。みんな過剰サービスに慣れすぎている」
○東京 中学校養護教諭 マリコさん(35歳)
「若い先生の自殺のニュースを聞く度にわたしであってもおかしくないと思う」
先輩の教員が「あなたが悪いんじゃない」と励ましてくれたのが大きかった
「今の学校は凄く頑張る頭のいい先生しか生きていけない。子ども思いの要領の悪い人
は残れない」と感じる
<イベントのお知らせ>
「いちゆうのヒトin浜松vol.8」
浜松市出身の女性講談師 田辺一邑さんの独演会が 今夏も浜松で行われます
お時間があればぜひご来場ください
今回は来年のNHK大河ドラマ「女城主井伊直虎」特集 期待大です
日時:8月7日(日)14:00~
場所:浜松市地域情報センターホール
料金:前売り2500円 当日2700円
詳しくは「浜松寄席の会」のサイトhttp://hamamatsuyose.gozaru.jp/をご覧ください
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