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「最高の住まいをつくるリフォームの教科書」佐川旭 林直樹 PHP研究所 2014年 ③ /「日本人へ」塩野七生 文春新書 2010年【再掲載 2015.3】 [読書記録 一般]

今回は2月9日に続いて、佐川旭さん、林直樹さんの、
「最高の住まいをつくるリフォームの教科書」の紹介 3回目です。


出版社の案内には、

「生活情報サイトAll Aboutの「家を建てる」で長年ナビゲータを務め
 る“間取り博士”が、好評の前作『最高の住まいをつくる間取りの
 教科書』に続いて、住宅の『リフォーム』」についてゼロからわかり
 やすく解説します。リフォームの形としては、大きく分けて、(1)
 いま住んでいる家全体を、より快適に改善する。(2)新たに中古の
 マンションや一戸建てを手に入れて、住みやすい形にリノベーショ
 ンする。(3)家の傷んだ小規模な部分を修繕する。といったものが
 あります。日本全体で新築の物件が過剰供給になっているなか、今
 後ますます増えていくとみられる(1)(2)のケースについておも
 に解説します。はじめに建築家ならではの8つの視点を述べ、その
 後に「リフォームの基礎知識」から「こだわりリフォーム」までを、
 図やイラストを多く取り入れながら解説し、具体的にわかりやすく
 なるよう心がけています。」

とあります。



今回紹介するのは
「外回りのリフォーム」
「内回りのリフォーム」
「部屋別リフォーム」
についての要約です。



もう一つ、再掲載になりますが、塩野七生さんの
「日本人へ」を載せます。




☆「最高の住まいをつくるリフォームの教科書」佐川旭 林直樹 PHP研究所 2014年 ③

1.jpg

◇外回りのリフォーム
屋根材  
    瓦 10年ごとに点検
30~40年で葺き替え検討
外壁材  
    見た目+材料費+耐久性
塗料  
     アクリル → ウレタン → シリコン → フッ素→光触媒
防水性  
    防水シート 
      屋根・壁・サッシ周り
  防犯リフォーム  
    防犯合わせガラス 
    二重窓 
    雨戸シャッター 
    面格子
  エクステリアリフォーム  
サービスゾーン・エントランスゾーン・ガーデンゾーン


◇内回りのリフォーム
耐震補強    
    1981年が目安
断熱リフォーム
    1999年が目安
開口部の断熱  
    窓(サッシ交換 内窓)
窓の位置や大きさ
水回りの移動
設備機器の選び方  
    造作ならオリジナル
室内建具 
    開閉形式から 
     - 引き戸・開き戸・折れ戸
    トイレは外開きに   
収納スペースの設置 
    収納ユニット・玄関収納・ウォークスルークローゼット
照明の工夫  
    スイッチ・コンセントの設置
内装  
   フローリング重ね貼り 
     - フローリング張り替え(下地から)10000円/㎡~      
   ビニールクロス張り替え 2000円/㎡~ 
床材  
    無垢材・複合フローリング  
    カーペット 
    クッションフロア
壁材  
    ビニルクロス・ペイント・塗り壁・木質系壁材


◇部屋別リフォーム
リビング・ダイニング
    必要 
     - インターホン・エアコン・火災報知器
便利 
     - LAN配線 床暖房 FF暖房 ガス暖房 
       天井埋め込みスピーカー
キッチン
必要 
     - コンロ(IH ガス) 給湯リモコン 
       インターホン 火災報知器
便利 
     - 専用コンセント 足元暖房 フットスイッチ
玄関 
    必要
     - ゆっくり開閉する玄関扉・手すり下地
便利
     - 電気錠 予備コンセント 除湿器 収納
       玄関土間に靴を履くためのベンチやボックス   
廊下 
    必要 
     - 掃除用コンセント 一般コンセント 
便利 
     - インターホン
  カウンターや書棚 一部にカウンター
  浴室 
    必要 
     - リモコン 手すり ブザー 鏡 天井換気扇 
便利 
     - 乾燥機 ミストサウナ 収納ボックス

洗面脱衣室
必要 
     - 洗濯機 コンセント 鏡 タオル掛けバー 
       天井換気扇
便利 
     - タッチレス水洗 三面鏡 タイマー付き換気扇 
       パネルヒーター
トイレ 
    必要 
     - アース付きコンセント
便利
     - 手洗いカウンター パネルヒーター 収納ボックス
ユーティリティ  
    家事スペース(キッチンダイニング近く)








☆「日本人へ」塩野七生 文春新書 2010年【再掲載 2015.3】

1.jpg

Ⅰ部
◇イラク戦争を見ながら
ユリウス・カエサル
  「人間ならば誰にでも現実のすべてが見えるわけではない。多く
の人は見たいと思う現実しか見ていない」
21世紀の現実 
   1 結局は軍事力で決まると言うこと
2 アメリカ合衆国への一極集中
    3 国連の非力
4 日本の無力
  ◎「血の税」というカードを持たない日本


◇アメリカでなくローマだったら
ローマ帝国 
    前3世紀~2世紀末 
      400年「パクス・ロマーナ」
軍事行動終了後の占領政策 制覇と同時にインフラ装備
占領後自治を認めた
      - 地方分権
有力者師弟は本国イタリアへ(人質、しかし留学生扱い)
やる気ある若年層には軍隊への扉 
      補助兵
ローマ人姓名 
    カイウス・ユリウス・カエサル
 個人名  家門名  家族名
家門名分与  
      クリエンテス関係 のれん分け
  敗者同化路線
   - 多民族国家の運営哲学


◇クールであることの勧め
日本のマスメディアにおける海外情報の貧しさ
  ◎ 外交は血の流れない戦争である


◇イラクで殺されないために
アメリカ以外のイラクへの派遣は政治目的
イタリアを参考に
    こまめに海外派遣 
      戦死者ゼロ 経済上の負担ゼロ
◎ アメリカにとってはプレゼンスが重要


◇継続は力なり  
「中世化」 
    … 声が大きく腕力が強い者だけが幅を利かせる時代
  「政策の継続性の欠如こそが3世紀のローマ帝国にとって諸悪の
   根源」
  「法律と律法」 
    ユダヤの法
     - 律法(おきて) 
    ローマの法
     - 法律(規則)


◇組織の年齢について
ローマ帝国の老化 
    ① 反射神経の鈍化 
    ② 政局不安定による政策の継続性欠如
    ③ 改革を試みれば自分自身の本質と反することをしてしま
     う
    ④ それらの総決算~自信の喪失
ローマ
    …17歳以下の未成年の男子の徴兵を行わず


◇「戦死者」と「犠牲者」


◇戦争の大儀について
大儀  
    主観の大儀 → 客観の大衆へ 
    新秩序
  「大儀などはない」といって新秩序を作る力はもっていない  
→ 国益を考えるのみでOK


<一部略>


◇若き外務官僚に
国益追求を 
   「常に勝ち続ける秘訣とは中ぐらいの勝ちでい続けること」


◇文明の衝突 
  1 オスマントルコによる1453年の東ローマ帝国の首都コンスタンテイ
   ノーブルの陥落
  2 313年のキリスト教公認
  3 西ローマ国の帝位につく者がいなくなった476年 
      学校教科書
  4 イスラム勢力の急激な台頭に対して守勢に立たざるを得なく
   なった7世紀


Ⅱ部
◇想像力について  
  自分ならばどうするだろう


<一部略>


◇アマがプロを超えるとき
 プロ
   - アレクサンダー、ハンニバル 
  アマ
   - カエサル
 ◎ 徹底した現状直視と常識にとらわれない自由な発想


◇なぜこうも政治にこだわるのか
  魚は頭から腐る


◇倫理と宗教 
  多神教とゆえの「寛容」


◇絶望的なまでの外交感覚の欠如 
  ローマ法王の葬儀


Ⅲ部
◇塩野七生
  1937年7月 東京生 
        学習院大学哲学科卒 
        イタリア留学
  1968年より執筆活動 
  1970年よりイタリア在住
  1982年菊池寛賞
  1999年司馬遼太郎賞
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