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「池上彰とメーテレが真剣に考える南海トラフ巨大地震から命を守れ」池上彰 角川書店 2015年 /「頭はよくならない」小浜逸郎 洋泉社新書 2003年 ④【再掲載 2014.3】 [読書記録 一般]

今回は池上彰さんの、
「池上彰とメーテレが真剣に考える南海トラフ巨大地震から命を守れ」
の紹介 1回目です。


出版社の案内には、

「南海トラフ巨大地震が起こった際の被害は甚大なものになることが予
想されている。大切なのはまず相手(地震)を知り、正しく恐れ、き
ちんと備えること。東海3県を中心に、巨大地震などへの備えをまと
めた。」

とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「名古屋3J = 自由・地道・地元愛」


・「3つの原則 1つ目は『住まいの耐震補強』。2つ目は『揺れたら
安全確保、そして逃げる』。3つめは『7地震後1週間は持ちこた
  えられる食料や生活必需品の準備』」


・「家具の固定は1981年がポイント」




もう一つ、再掲載になりますが、小浜逸郎さんの
「頭はよくならない」④を載せます。
-「学校はだらしない収容所になってしまった」
今の学校現場をこれほど的確に表した言葉はないとわたしは思います。




            

☆「池上彰とメーテレが真剣に考える南海トラフ巨大地震から命を守れ」池上彰 角川書店 2015年

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◇対談 池上彰&福和仲夫
 減災館 〒464-8601 名古屋市千種区不老町名古屋大学減災館
052-789-3468 火曜日~土曜日 13:00~16:00
 土地利用を間違えないことが大事
  耐震化・自助  
 名古屋3J 
    自由・地道・地元愛


◇3つの原則
  ① 住まいの耐震補強
 ② 揺れたら安全確保 そして逃げる
 ③ 地震後1週間は持ちこたえられる食料や生活必需品の準備
  キーワード
    曲げロックM¥600 タタメットBCP¥4,300 
    電源遮断¥1,080  イザメシ煮込みハンバーグ¥400 
    ストロー浄水器ミズQ¥2,300 水のいらないシャンプー¥500
    問いレンジャーSS¥3,000   エアーランタン¥2,800  


◇備える
 固定 
    -1981年がポイント  200万円くらい
  家具の下に新聞紙を折ってかませる    


◇逃げる
  深夜だったら
    → 家から出て必ず頭を守る
 ブレーカーオフ

  以下略





☆「頭はよくならない」小浜逸郎 洋泉社新書 2003年 ④【再掲載 2014.3】

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◇あきらめと痛みから出発する21世紀の教育論(3)

□九九もできない子供に「総合的な学習」なんて無理
「子供たちを変につけあがらせてはいけない。民主的と称される教師
  のクラスほどクラス運営が乱れて学級崩壊に陥りやすいと言われて
  いる。」


 「きちんと教え,きちんと評価を下すことは子供たち一人一人の人間
  性を大事にすることと少しも矛盾しない。」                  


 「妙な人権主義,道徳主義の立場から現行の教育に対して『知育偏重』
  『詰め込み教育』などと教育批判をすることは,普通の人が基礎的
  な力を身に付けることの大切さを忘却し,子供に対する大人の教育
  責任を放棄することにつながる。」                      

        
 「『ゆとり教育』が目玉としている『総合的な学習』なるものは,生徒
  に対する評価をあいまいにし,おおかたの年少の子供たちに,勉強
  したのか遊んだのか分からないいい加減な時間を過ごさせ,しかも
  場合によっては,教える方の責任逃れを助長する。
   = 誤った教育行政の典型
  

 「子供の発達段階や個人的な能力差も考えずに義務教育に一律に導入
  するというのが粗雑きわまりない思考だと言える。
     = 『上』の子向き 」



□家族も地域集団も「学校化」なんかしていない
  某評論家
    「戦後の家族はだんだん教育家族化してきた,学校化してきた
     などと説く。」
→ デタラメである
    「学校化」三流の思想家イヴァン・イリッチの悪影響
  = インチキ概念

   頭がいいことを堂々と誇り,その誇りを精神的な「ノブレス・オ
  ブリージュ」に活かしてほしい



□消えた「ガキ集団」の行方



□朝起きて学校に遊びに行く
 学校
    「勉強の場」から「ただ友達に出会うための場」「雑居集団の
    場」に変えてしまった。

  → 地域子供集団の必然性が失われた結果,子供の自然発生的な欲
   求のエネ ルギーが学校の中に逆流してきた

  = 学校がその本来の目的を満たすことができずに秩序のないガキ
   集団の場になってしまった

  =「学校はだらしない収容所になってしまった」(小浜)



□才能をいち早く公認するシステム
 かつて   
   ◎ 松蔭は26才で「松下村塾」設置
       29才までに「松蔭全集」
◎ 坪内逍遙は24才で早稲田大学教授
          26才で「当世書生気質」「小説神髄」


□私探しは本当に必要か?
◎「日本の現代社会は,子供を大人にすることを異常なほど長さを引
   き延ばしている。生理的にはすぐ大人になってしまうのに,だれ
   をも,いつまでも『だらしない収容所』と化した学校社会に留置
   し,未熟者としてのレッテルを貼り付け続ける。」

   = 「私探し」
↑↓
 ◎「お前は誰に依存してそんな悠長な問いにふけっていられるのだ?」



□歪められた近代の「平等」理念
×「ゆとり教育」
  ×①「みんながすばらしい個性を持っている」
×②「だれもが能力の如何に関わらず高等教育を受けるべき」
×③「頭の善し悪しなど問題ない」
  近代の平等理念の本当によいところを誤解した観念
  それに惑わされることにより大衆的な部分での社会的な無知と
ディスコミュニケーションが、かえってはびこる結果となってし
   まっている
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