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(1)「ダメ文章を読み取る方法 ダメ文章を書かない技術」 樋口裕一 講談社 ② 2007年 (2)やじうまんが 篠原ユキオ 『月刊少年育成』より [読書記録 一般]

今回は 樋口裕一さんの
「ダメ文章を読み取る方法 ダメ文章を書かない技術」の紹介2回目です

本を読んでいて理解できないと「だめな文章だな」(ダメ文章)
と思いますが もしかすると自分も書いているかもしれません

「ダメ文章」を書かないためには まず「ダメ文章」を知ること

読みやすい文章を書くために大切なことが書かれている本です
2回目は『ダメ文章の読み取り方』
感情のこもった しかも 分かりやすい文章を書くようにしたい…


もう一つ 
篠原ユキオさんの「やじうまんが」(『月刊少年育成』より)も紹介します
タイトル、何年の何月号かの記入がなかったので 
本文だけの紹介となります

篠原さんの言葉
「自分の感覚や感情は所構わず必要以上に表現するが、周囲には何の興味
 も示さない、こんな若者たちが激増している」
そうだなと思ってしまいます

そのように思えるだけならいいのですが…





 
☆「ダメ文章を読み取る方法 ダメ文章を書かない技術」 樋口裕一 講談社 ② 2007

1.jpg


<ダメ文章の読み取り方>

◇論理的な文章をどう読み取るか 

○樋口式文章の書き方の極意 四部構成
第1部 問題提起 まず,イエスかノーかの問題提起

第2部 意見提示 自分がイエスかノーかの意見提示
「たしかに…,しかし…」でアピール

第3部 展開 イエスかノーかの根拠を示す

第4部 結論 全体を再度整理し,イエスかノーかをはっきり述べる


○文章の読み取りの基本も四部構成

「…だろうか」
   → 「たしかに…,しかし…」
    → 「なぜなら」「したがって」

○キーワードを見つけて,書き手に何に反対しているのかを探る
キーワードの意味を明確に その書き手が何に反対してどういう主張を
 しているか「たしかに…,しかし…」パターンに注意

○3What+3W 1Hで質問しながら読む
 ① 1What 定義 「この定義は何なの」

② 2What 現象 「例えばどういう事が起こっているのか」

③ 3What 結果 「このままでいくと何があるのか」
  ・3W Why Where When

④ 1H 「それではどうすればいいのか」=結論



◇実際にダメ文章に接してみよう

○日常生活に必須のダメ文章の読み取り

○共通するのは読み手のために書かれたこと
ダメ文章を書き換えてみる

○メールに頼りすぎない = 感情が込められないことを考慮する






☆やじうまんが 篠原ユキオ 『月刊少年育成』より

1.jpg

 その日、長女はホームで電車を待ちながら中年の男性に寄り添う1匹の盲
導犬を遠くから眺めていた。

 盲導犬は主人以外の人とは関わらないように訓練されている。
 だから他人がえさを与えたり、声をかけたりしても反応はしない。動物好
きの長女も近づかずにいたのだが、突然ここに女子高生の一団が登場した。

『ワア!かわいィー』

 いつものパターンである。

 最近のオンナどもはやたらこのフレーズを多用する。
 これはファッションやペットのみならず世の中のあらゆるものに対して使
用される。中には全く判断に苦しむ物も有るが、これは個人の感性の問題だ
からしかたがない。

 しかし、昨今の使われ方はちょっと異常で、もしかするとそういうように
言うことが、実は自分を一番かわいく見せられる手段だと勘違いしているの
ではないかと思ったりしてしまう。

 女子高生軍団は、一斉に盲導犬のそばにやってきて周りを取り囲み、口々
に声をかけ 出した。

 と、それまで主人のそばでじっと座って電車を待っていた犬が突然立ちあ
がった。

 あってはならない事だが、多分、盲導犬としては日が浅かったと推測され
るその犬は完全にパニックに陥っていたと同時に、その状況が把握できない
まま男性は前に歩き始めた。

 多分そこが小さな駅なら、電車の近づく音も扉の開く音もしないのにそん
な間違いを犯す事は無かったろう。
 悲劇だったのはそこが何本もホームの並ぶ大きな駅だったためにたくさん
の音が入り混じっていたという事だった。

 犬が立ち上がった事で、男性は電車が到着してドアが開いたと判断したよ
うである。そう判断させてしまうほど、女子高生たちの騒ぎ方はひどかった
と言える。

 あっという間に彼はホームから線路に転落した。

 とっさに数人の男性が線路上に飛び降りて男性を救出しようと駆け寄った
が、事件の発端者である女子高生達は何事も無かったようにそこを避け、隣
のホームに到着した別の電車に乗り込んだという。

 幸いにも男性は大きなケガをせずに済んだそうだが、わずかの時間の事だ
ったからか、駅員がその事態に気付く事も無かったという。



 自分の感覚や感情は所構わず必要以上に表現するが、周囲には何の興味も
示さない、こんな若者たちが激増している。

 訓練の不十分だった盲導犬の再訓練も少し気掛かりだが,それ以上に『再
訓練』が必要なのは、こういう連中なはずなのである。

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コメント 4

mizuho

ダメ文章、書いていないかどうか、意識するだけでも違うように思います。
やじうまんがの篠原さんの話、私もそう思うことが多々あります。
自分がどう思うか?も大事ですが、それ以上に相手がどう思うか?を
気遣える人間でありたいと、再確認しました。
ありがとうございます。
by mizuho (2012-02-13 14:39) 

おれんじわに

私もそう思います。特に携帯電話のおかげでみなさん周りに興味を持たないどころか本当に周りを見なくなってますよね。
by おれんじわに (2012-02-13 17:16) 

ハマコウ

mizuho さん  いつもありがとうございます

そうですね 相手意識をもてるかどうかの違いは大きいものですね
by ハマコウ (2012-02-13 21:02) 

ハマコウ

おれんじわに さん  いつもありがとうございます

確かに 個の世界に閉じこもってしまい 公を意識しない人が増えてきたいるように思います
by ハマコウ (2012-02-13 21:03) 

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