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樋口清之さんはこんなことを②-「縁の下の日本史」 朝日ソノラマ 1978年 /「中学生の読書案内」日本の子どもの本研究会 国土社 1983年 ②(下)【再掲載 2017.2】 [読書記録 歴史]

今日は4月10日、水曜日です。


今回は、4月7日に続いて「樋口清之さんはこんなことを」2回目、
「縁の下の日本史」を紹介します。


半世紀近く前に出版された本ですが、大変面白くよむことができます。
梅干し博士、懐かしいなあ。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「箸を使用するのはアジア照葉樹林帯文化(東南アジア)、発酵性食品を
食べる地域」


・「宝暦治水事件と呼ばれるものがある。江戸幕府が木曽・長良・揖斐の
三川分離大工事を薩摩藩にやらせ60人が切腹した。幕府が難癖をつ
  け、外様大名を痛めつけた。そのお返しともいえる『明治維新』。支
  配者の入れ替え、ブルジョア革命で庶民不在ともいえる」


・「西日本は舟の文化、東日本は馬の文化」


・「死に方が悲愴であればあるほど,魂は強く残り,必ず死んだ後に大き
な力になって目的を果たすことができると考えられた。切腹は永遠の
生命のための死といえるのかもしれない」




もう一つ、再掲載になりますが、
「中学生の読書案内」②を載せます。




☆樋口清之さんはこんなことを②-「縁の下の日本史」 朝日ソノラマ 1978年

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◇歴史を見る目

□鉄骨寿命は50年 
  学校は40年で危険建築

□箸  
  アジア照葉樹林帯文化(東南アジア)
発酵性食品を食べる地域  
    蒸し米 → 煮米
奈良時代に1本から2本へ
伊勢神宮は今もピンセット型の箸を神様に

□平安時代 
  栄養失調文学 
  蒸し米を食べ一日二食
運動不足・着物ばかりが立派

□明治維新
  宝暦治水事件
    木曽・長良・揖斐 三川分離大工事
 → 工事を薩摩藩にやらせ60人が切腹
幕府が難癖をつける
     = 外様大名を痛めつけた
治水神社
お返しとして「明治維新」
支配者の入れ替え 
     - ブルジョア革命 庶民不在
  「ええじゃないか祭り」民衆の目を伊勢神宮に
- 農民は解放されず(金納)土地を手放す
- 現金を持つ百姓の一部が大地主に
  ※ 民衆の犠牲の上に明治維新が

 

◇湿気と日本 
  腐りの科学が日本を支えた  
    消化酵素とクエン酸
西日本
   = 舟の文化  
  東日本
   = 馬の文化

 

◇切腹  
   死に方が悲愴であればあるほど,魂は強く残り,必ず死んだ後に大
  きな力になって目的を果たすことができる
= 日本人の死は永遠の生命のための死

 

◇米作と農業共同体思想
① 食べ残しを詰めて食べ合う
② つまらぬ物を作っておいしいからと言って近所に配る
③ 赤飯を配る習慣
④ 餅やおはぎを配る
 ※ 共食習俗
  = 共に食べ合う講
  江戸時代の民衆  
    お互いに助け合う共同体の中に自分たちが暮らしてきたから
= 共同意識だけが私たちを支えていく

 

◇食事のルール

   … 漢字にない
生活習慣(環境)と社会生活に慣れさせるために考えられたルール
   = 同じルールでものを食べ合わないと一つの血縁集団から疎外さ
    れていく

 

◇彼岸花 
  実で増えない植物
沈丁花 モクセイ イチジク 温州みかん 彼岸花
= 挿し木で取り木で増える
彼岸花 
    食べるために植えた 
    根にアルカロイド毒素 トリカブト(猛毒)
    澱粉 - 水に4~5回晒すと無害に
松 
    松皮をつぶすとヤニ
     - ヤニを取ると澱粉
  松皮ダンゴ
お茶 
    タンニン(食欲制限)
お茶を飲む人はどす黒く痩せるー良質なお茶ほど黒くなる
タンニンは食欲を制限するので心臓負担がなくなって長命に
     なる

 

◇不消化食品
蒟蒻
   - 腸管清掃作用
     マンナンはコレステロール溶解剤
無カロリーだが有用
ゴボウ
   - 完全不消化食品
PCB 水銀化合物を吸収して排泄
ゴボウを食べているのは日本だけ

 

◇無駄を生かす知恵
発酵の科学  
   - 梅干し・醤油・沢庵
日清・日露戦争 
    携帯食料  麦飯と梅干しだけで強行軍
梅干し
   - 酵母
      = 永久の酵母保存剤(400年保存可)

 

◇残忍な肉食
凶悪犯の90%以上肉好き
知能犯 魚好きが多い

 

◇悪食の日本人
築地魚市場287種類  
    なまこ・ウニ・ほや
原則として動物は自分に一番近い動物の内臓・筋肉がおいしい

 

◇日本人の人口
石器時代には200万人 
  7000万人が適正人口

 

◇衣服の起こり
ブント「民族心理学」
   腰ひも
    - 性器保護

 

◇化粧  
  人類はすべて化粧行為をしている

   - ちょんまげ 月代
性的本能としての化粧

 

◇日本の入れ墨
六色+白
  江戸時代
   - 犯罪者の腕や額に入れた
   → 火事よけの龍






☆「中学生の読書案内」日本の子どもの本研究会 国土社 1983年 ②(下)【再掲載 2017.2】

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<読書の広がりと深まり>

◇社会科は本好きな子を育てる

□「本」にこだわる社会科
「子どもの読書を見直そう」 代田昇    岩崎書店

  「人間の歴史」       イリン    岩波書店

  「古代への情熱」      シュリーマン 岩波書店

  「埋もれた世界」      ホワイト   岩波書店


◇科学読み物の読書を考える
「シートンの自然観察」   藤原英司訳    どうぶつ社
  
  「科学のアルバム」     あかね書房    全100巻

  「ジュニア写真動物記」   平凡社      全30巻

  「ロウソクの科学」     ファラデー    岩波文庫

  「せいめいのれきし」    バートン     岩波書店

  「原生林のコウモリ」    遠藤公男

  「望遠鏡をつくる人びと」  森本雅樹

  「人間アリ象」       ウエイル     福音館書店


◇マンガをどうとらえるか
「新しい中学生のための読書教育」 黒沢浩   国土社

  「日本経済入門」        石ノ森章太郎 日本経済新聞社

  「長い道」           柏原兵三   「少年時代」

  「ブッダ」           手塚治虫   潮出版社

  「まんが道」          藤子不二男  中央公論社

  「風の谷のナウシカ」      宮崎駿    徳間書店

  「光る風」           山上たつひこ 朝日ソノラマ

  「カムイ伝」          白土三平   小学館

  「火の鳥」           手塚治虫   角川書店


◇子どもの読書を支える 教師の読書
楽しい教師同士の読書発表会

  職員の校内研修で

課題意識にこたえる読書会

  集団読書の研究授業
    「ベロ出しチョンマ」
教師と子どもに広がる読書



<学校と地域を結ぶ指導>
◇PTA読書会をすすめる
中学生の読書と家庭 
  「読書を通して家庭を理解する」
PTA読書会


◇親子読書で子どもが見えてくる
親子読書会
    「なかよし文庫」月一回  続けていくことが大切
 

◇中学生の読書教育とその課題
不読者と多読者の二極分化とその対策
読書教育の計画と方法  
    読書習慣を付けるとき 
    読書環境の整備と工夫
本の知識を十分に
生活のリズムに合わせる
「幽霊を見た10の話」  フィリッパ・ピアス 岩波書店
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