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「小さな人生論 2」藤尾秀昭 致知出版社 2005年 ① /「教師の生き方・考え方」国分康孝 金子書房 1995年 ③【再掲載 2016.9】 [読書記録 一般]

今日は4月9日、火曜日です。

今回は、藤尾秀昭さんの、
「小さな人生論 2」1回目を紹介します。

出版社の案内には、

「『致知』創刊25周年の刊行以来、好評のうちに増刷を重ねて
 いる『小さな人生論』。本書は川島廣守氏(日本プロ野球組織
 コミッショナー)からヤンキースの松井秀喜選手に贈られた
 書としても話題を呼んだ作品の続篇だ。
 『自分を高める』『人生に残すもの』『何のために生きるのか』
 『命を伝承する』『人生の法則』『先哲の英知をくむ』の各章
 テーマのもと、著者の折々の思いが記している。
 『人は皆、一個の天真を宿してこの世に生まれてくる、という。
  その1個の天真を深く掘り下げ、高め、仕上げていくことこ
  そ、各人が果たすべき人生のテーマといえる……』
 人生と向き合うための座右の書として、活用いただきたい一冊。」

とあります。



もう一つ、再掲載になりますが、国分康孝さんの
「教師の生き方・考え方」③を載せます。




☆「小さな人生論 2」藤尾秀昭 致知出版社 2005年 ① 
 
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◇徳をつくる
 こういう話を聞いて慄然としたことがある。アメリカの家系
訓告報告に残る記録である。
                                
 ジュークは1720年ニューヨーク州に生まれた。怠惰な無頼漢
であった。

 1877年の訓告では、彼の家系は6代を経る中で約1200人の怠
け者、背徳漢、漁色、貧窮、病弱、知的障害、精神病者、犯罪
者が生まれた。


 この間、300人が嬰児期に死亡、440人が病的な行為で肉体的
に破滅、前科者は130人で、60人が窃盗、7人が殺人。手に職
をつけたのはわずか20人だった。


 ジュークと同年代に生まれたJ・エドワードは代表的清教徒
で神学者。

 1900年に彼の家系は1394人を数えた。そのうち3人が大学総
長、65人が大学教授および学校長、100人以上が牧師や神学者、
75人が陸海軍将校、法律家は100人以上、公職についた80人の
中には副大統領が1人、上院議員が3人、ほかに知事、下院議
員、市長、公使などがいる。

 15の鉄道、多数の銀行、保険会社、産業会社などがこの家系
の人びとによって運営されていた。


 一人の人間の他の有無がいかに大きな影響を及ぼすか。私た
ちは肝に銘じなければならない。


 安岡正篤師はその著書『人物を修める」で、人間を人間たら
しめる要素には本質的要素と付属的要素がある、と説いている。

 
 本質的要素とは徳性であり、徳性とは明るさ、清さ、人を愛
する、恩に報いる、誠実、正直、勤勉、などの貴い心の働きの
ことである。


 それに対して、知識、知能、技能などは徳性の発露を助ける
付属的要素である。


 天地の大徳を生という、と『易経』はいう。


 人は天から徳を授かってこの世に生まれる。


 人は誰でも有徳の子なのである。

 
 だが、耕されない沃野が荒野と化すように、陶冶がなければ
徳は乾涸らびて涵養されない。


 常につくり続けなければ、徳は育たないのだ。


 では、いかにして徳をつくるか。


 田舞徳太郎氏がその近著『人財育成のすすめ』で3項目を挙
げている

 ① 熱意(自分を磨こう、人の役に立とう、立派な会社をつ
  くろう、といった熱い意志)

 ② 知識(いくら熱意があっても知識を磨かない者は仕事を
  全うすることも人間的に成長することもできない)

 ③ 場を生かす(与えられた場でベストを尽くす)

 がそれである。

 この3項目の実践によって徳はつくられる、というのだ。至
言であろう。


 これにあえて付言すれば、「倹以て徳を養う」の一語だろう
か。

 「倹」は単にムダ使いをしないということのみではない。慎
むということだ。

 「倹」は「謙」である。傲慢こそは徳を損なう最大なるもの
であることを私たちは忘れてはならない。






☆「教師の生き方・考え方」国分康孝 金子書房 1995年 ③【再掲載 2016.9】

[出版社の案内]
教師としての自信を失ってしまいそうな時は、考え方を変えるか、行動
そのものを変えることが解消につながる。生徒に語れる自分の人生の哲
学を築くために、カウンセリングの視点から教師の仕事を解説し提言す
る。

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◇個別的援助技法
□傾聴技法(ロジャーズ理論)+ 能動的アプローチ
(論理療法・行動療法・実存主義・現実療法志向)
「マイクロカウンセリング」(アイビイ)
「ヘルピングの心理学」(講談社現代新書)

(1)かかわり行動 
◎リレーション作り 
      時を守る・うなずきながら聞く・視線を合わせる・自分か
     ら近づく近くに座る・スマイルする・会話の内容にふさわし
     い表情をする・欠席した子に電話・いすを勧める・廊下です
     れ違うとき声を掛ける

(2)質問技法
  ① リレーション作り
  ② 取材
       5W1H「閉ざされた質問」+「開かれた質問」
      人に関心を持たれるのは快感

(3)励まし技法
  ① 受容
       相づち
    ② うながし
       それで それから たとえば 相打ち
  ③ 単語の繰り返し
       キーワードを繰り返す

(4)応答技法
   「言い換え技法」「繰り返し技法」
   相手の話の要点を整理して「~ということですか」と確認
 ① 事実への応答
  ② 感情への応答
    ③ 意味(わけ)への応答 
       心が整理されている

(5)意識化技法 
 明確化

(6)手ほどき技法
    目標も方法も分からない人には能動的に働きかける
    具体的に助言・指示
  「~は~してやってください」
  「~してから~すること」

(7)支持
    自信を持たせる
      「なかなか良い考えだ」 「誰でもそうだよ」 
      「よくできるじゃないか」 「君にしては上出来だよ」 
      「落ち込むのは当然だよ」 「それでもよいのだ」
劣等感を持たない
 支持する根拠を持つ

(8)説得技法
    四つの焦点
① 行動の説得
 具体的に指示し契約させる
       週末に電話で状況報告をさせる
 ア 実行を無条件でほめる
  実行してないときには「いつかの契約はどうするつも
       りか」と事務的に聞く
イ 内容を小刻みにする
②考え方の説得
ア 人生の事実に対決させる
      イ 損得勘定 泣き言を言うな
      ウ 一般化のしすぎを指摘する
「みんなぼくを好いてくれない」
→「学級の何人?」
事実を語るようにしてくれ
    感情と価値観の説得
自己開示をする
      「ぼくは腹が立ってね」「断固たる処分を主張したいんだ」
      「情けなくなったなあ」「今でもそのことが気になって」
  自分を語る  説得者の資格
     ① 相手は「どうなることを良くしているか」をつかむ
    ② リレーションを作る能力
    - とにかく話を一通りは聞く

<まとめ>
 第1段階 リレーション作り
   かかわり行動 質問技法 励まし技法 支持技法
第2段階 自己探索の援助
       応答技法 質問技法
第3段階 自己理解(問題の把握)の援助
意識化技法(明確化) 質問技法
第4段階 問題解決の援助
       手ほどき技法 支持技法 説得技法
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