SSブログ

「浜松の城と合戦」城郭遺産による街づくり協議会 サンライズ出版 2010年 ② [読書記録 郷土]

今回は 7月11日に続き 城郭遺産による街づくり協議会による
「浜松の城と合戦」1回目の紹介です

協議会のメンバーは 小和田哲男さん 加藤理文さん 中井均さん 三浦正幸さん
城郭研究の専門家がそろっています



出版社の内容紹介には

「武田・徳川が争奪戦を繰り広げた遠江の城。発掘調査で明らかになった中世から織豊
 期にかけての城づくりの変遷を紹介するとともに、三方ヶ原合戦の歴史的評価を小和
 田哲男、漫画家・宮下英樹を交えて語る。平成21年11月に浜松で開催された講演
 会・シンポジウムを再録」

とあります


加藤理文さんとは 以前同じ職場で働きましたが
いつもお若くエネルギッシュで 大変魅力的な方です



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「秀吉は見せつけたかった - 抑止力になる」

・「浜松城の縄張りと建物の概略 日本でもトップクラスの城」
- おらがまち自慢?

・「天守曲輪 不等辺多角形-おおざっぱに7角形」
- いつも浜松城に行くとおかしな形だなと感じてしまいます

・「元城小あたりが二の丸」
- 市役所に隣接するの元城小学校 立地が分かるいい名前だといつも感じます 
  近々統合され名前もなくなってしまうこと 寂しく感じます
  山葉寅楠が元城小のオルガンを修理したことが 
  日本楽器(現ヤマハ)誕生につながったと言われます 
講談師・田辺一邑さんの演目「山葉寅楠オルガンを直す」楽しいですよ





※浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー
 ものづくりの街 浜松
 行くたびに新しい感動が得られる 山田卓司さんの世界
 詳しいことはホームページをご覧になってください
 ホームページにも魅力がいっぱい詰まっています
浜松ジオラマファクトリー






☆「浜松の城と合戦」城郭遺産による街づくり協議会 サンライズ出版 2010年 ②

1.jpg

◇織田・豊臣時代の遠江の城 加藤理文

 織豊系城郭の成立と展開  石垣+瓦葺建物
   3つの建物(橋、倉庫、御殿)で機能

   信長の安土城 - 新技術   
             本体は山の上

   秀吉の大阪城 - 新技術   
             低地に築城 = 政治的な意味合い

| 平和の到来

秀吉は見せつけたかった
配下の武将にも同構造の城を造らせる(ミニ大阪城)

↓例 近江・佐和山城
       
          抑止力になる
  


 東海地域における織豊系城郭の誕生 
石垣山城 - 小田原攻めの時秀吉が造った陣城







◇今よみがえる浜松城  三浦正幸

 浜松城の縄張りと建物の概略
日本でもトップクラスの城


天守、天守以外も - 城の規模 が非常に大きい

                四万あるうちのトップ10に入る

      
   元城小あたりが二の丸 
石垣の部分は天守曲輪と本丸部分のみ

残りはほとんど土塁


 二の丸に浜松城主が住んでいた(ほとんどが老中-江戸にいた)
「鉄門」くろがねもん 
       50万石以上にしかないはずだが・・・高い格式

     |

 江戸時代 店主がなくなっていて規模は巨大だが建物は貧弱



 天守曲輪と天守台 
   不等辺多角形-おおざっぱに7角形
   
   天守台も不等辺多角形 - 技術不足



豊臣時代(関ヶ原以後は技術革新)



 浜松城天守の大きさ
天守台 大きい 八間四方(現在は八間×五間)

∥本来は今の天守より大(1階床面積1.5倍以上)

松本城に匹敵するぐらいの巨大天守



   浜松城天守が今残っていたら日本で五本の指に入る巨大天守
   
                | (関ヶ原以前としては最大)

堀尾吉晴の「大きな天守好き」 松江城も
  


 浜松城天守の規模形式  
   三重四層か四十四層天守



 天守台の歪みと天守台の特徴 
   天守に地下室 ~ 穴蔵の中に井戸
   
望楼型と層塔型の天守



 二の丸御殿の構成 日本で五番目ぐらい







<イベントのお知らせ>

①「いちゆうのヒトin浜松vol.7」
1.jpg
 浜松市出身の女性講談師 田辺一邑さんの独演会が 今夏も浜松で行われます
 お時間があればぜひご来場ください
 前座は田辺いちかさん ゲストは三遊亭万橘さんです

 日時:8月2日(日)14:00~
 場所:浜松市地域情報センターホール
 料金:前売り2500円 当日2700円
 問い合わせ:ケイ企画 河村(電話053-438-1863)



②七人の女性モデラー展 開催中
1.jpg
 期間:5月23日(土)〜7月26日(日)
 右衛門、オオゴシトモエ、高林律子、橋上寿子、ぴあにしも、山城守子、横山千重美
 会場:浜松ジオラマファクトリー ザザシティ浜松中央館3階 (053)489-3725
 入場料:大人500円 中高校生200円 小学生100円 未就学児童:無料
 ご入場時間:AM10:00〜PM6:00(最終入場時間 PM5:30)
 休館:火・水曜日(但し祝日は営業)

nice!(196)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

nice! 196

コメント 1

はらぼー

城と城下の造りは、その国の政治的戦略が込められています。
東海地方のお城が巨大なのも、
単純に力を誇示したかっただけではないのでしょうね。

ちなみに松江城。
確かに出来は立派ですが、サイズはかなりこじんまりしています。
戦いを前提としていない、身の丈に合った作りだったはずです。
いつか訪れてみてくださいね。
姫路城などとは一味違う、美しさがあります。
by はらぼー (2015-07-18 06:44) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0