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「心の記 ~ 心の危機を救え」梅原猛 光文社 1995年 ②(後半) [読書記録 教育]

今回は 7月10日に続いて 梅原猛さんの
「心の記~心の危機を救え」の紹介2回目 後半です


梅原さんの道徳についての講演を以前に聴きました
「道徳の授業は伝記をたくさん読めばいい」
モデルとなる人をもたない子どもが多いこのごろ それも大切かなと思います
 


出版社の案内には

「日本の教育現場はいま、危機に瀕している。多くの人びとにショックを与えたオウム
 真理教の事件は、その象徴的なあらわれであろう。この危機を見過ごすことは哲学者
 としての怠慢であると考える著者は、今日の行きすぎた自由、道徳的頽廃、価値基準
 の崩壊を憂え、現代日本のあり方について語る。日本独自の文化を生み出すための心
 の教育論。」

とあります


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…




※浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー
 ものづくりの街 浜松
 行くたびに新しい感動が得られる 山田卓司さんの世界
 詳しいことはホームページをご覧になってください
 ホームページにも魅力がいっぱい詰まっています
浜松ジオラマファクトリー




☆「心の記 ~ 心の危機を救え」梅原猛 光文社 1995年 ②(後半)

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◇日本人の道徳性

 江戸期  
   儒教 ~ 仁義 
         仁…人間に対する思いやり

義…人間に対する義務



君に対する忠と親に対する孝


神道 ~ 清明心,自然崇拝
偽りのない清い心 
         うそを言わない心


   儒教   自己犠牲の道徳
         - 自負の高さと厳しい禁欲的道徳


  
   仏教  利他の道徳-自利利他



 終戦   
  教師 「道徳というものは時代が変われば変わるものである。道徳というのはもう
      頼りにしない方がいい。強く一つの道徳を信じることはやめよう。」

               ∥

        道徳に対する不信感

  |

  父親が道徳を教えなくなった

   ・馬車馬のように働き,道徳などと言うものはどうでもいい。             
   ・法律に触れなければそれでいい。 



     経済的成長

道徳について問わなくなった



教育ママ


   家庭の道徳教育心の教育が行われていない



  「平和と民主主義」は道徳教育ではない
│ ∥
│ 国家の理想・目的がない


マルクス主義の偽善



 神道の清明心 … 罪を犯しても懺悔すれば許してきた

    嘘を言わないこと
 




◇言葉

 言葉が堕落すれば民主主義が滅ぶ



◎清明心  (神道の徳)

◎自利利他 (仏教の徳~政治=井戸塀 利他行 → 自利自利)

 ◎勤勉 二宮尊徳
 




◇教育   
  明治以後 日本の中学 
    学科として英語と数学の優位

  ∥

  実用的ではない

西欧の科学技術文明を受け入れる基礎学力
 




◇和の精神 
 和と忍耐 
  「和(やわらぎ)をもって尊しとなす」(聖徳太子)

和があればフランクに議論できる



  義炉菜によって理が生まれ理によって利が生まれる
 



◇宗教   
 ドストエフスキー「人間は神なしに生きられるか」

  |

欠けている三つの教育
① 創造性の教育

② 環境教育

   ③ 心の教育







<イベントのお知らせ>

①「いちゆうのヒトin浜松vol.7」
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 浜松市出身の女性講談師 田辺一邑さんの独演会が 今夏も浜松で行われます
 お時間があればぜひご来場ください
 前座は田辺いちかさん ゲストは三遊亭万橘さんです

 日時:8月2日(日)14:00~
 場所:浜松市地域情報センターホール
 料金:前売り2500円 当日2700円
 問い合わせ:ケイ企画 河村(電話053-438-1863)



②七人の女性モデラー展 開催中
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 期間:5月23日(土)〜7月26日(日)
 右衛門、オオゴシトモエ、高林律子、橋上寿子、ぴあにしも、山城守子、横山千重美
 会場:浜松ジオラマファクトリー ザザシティ浜松中央館3階 (053)489-3725
 入場料:大人500円 中高校生200円 小学生100円 未就学児童:無料
 ご入場時間:AM10:00〜PM6:00(最終入場時間 PM5:30)
 休館:火・水曜日(但し祝日は営業

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コメント 3

ojioji

平気で嘘をついたり、
よく働くなあと思ったらカネのためだったり。
それらを恥ずかしいと思う心を失いたくないものです。
徳の道、あるいは品性を大切にしたいものです。
過ちに気づいたら改めれば良い、
君子豹変、今からでも変われる。
新国立競技場の建設についても同様です。
ということを梅原猛氏の言葉から考えました。
by ojioji (2015-07-13 07:37) 

ハマコウ

ojiojiさん ありがとうございます
国家が道徳教育道徳教育というと 何か嘘くさく感じてしまうのは
わたしの心が貧しいからでしょうか
「過ちに気づいたら改めれば良い」 本当にそうですね

by ハマコウ (2015-07-13 19:54) 

はらぼー

「言葉が堕落すれば民主主義が滅ぶ」

本嫌いだったボクは、最近読書をよくします。
論文対策でたくさんの文章を書き、ニュースを見るようになりました。
それで得たのは「言葉の重み」です。
時代が変われば言葉も変わるのは仕方がないことですが、
言葉の重みを、言葉を使う人間が気付いていないのではと思います。

ちなみに名前がばれそうですが、
ボクの名前には「和」と「義」がつきます。
親の教育がどうだったのかは疑問ですが、
今はこの名前に、自分自身が現れていると感じます。
和を誰よりも重んじています。平和でなければと思います。
そして義理は必ず果たします。
これだけでも、親に感謝はしなければと思っています。
by はらぼー (2015-07-18 06:53) 

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