「徳のある子の育て方」2豊岡中央病院理事長・田下昌明 『致知』 2004.12 ⑥ [読書記録 教育]
今回は 11月29日に続いて 月刊誌『致知』2004年12月号より
田下昌明さんの
「徳のある子の育て方」2(=2/4)を紹介します
今回紹介する項は「先祖から受け継ぐ生命のつながり」
遠州地方の屋敷の北西には地の神様が祀られています
「亡くなった方が50年後に地の神様になるという考え」もあり
祖先が家を守ってくれると言われています
ありがたいなあと小さな頃から素直に思っています
12月15日は地の神様をおまつりする日です
赤飯のおむすびをつくりお社に供えます
わたしの地域では「コンコンさま」と呼びますが どうしてでしょう…
「人間の一生にとっていかに乳幼児期が大事か」
このごろ つくづく感じます
<浜松ジオラマファクトリー 明日 再開!>
浜松ジオラマファクトリー 1か月ぶりに再開館となります
同じザザシティ内ですが 今度は西館で 明日(12月4日)から再オープン!
山田卓司さんの作品を味わえます お近くにお寄りの時は ぜひおいでください
☆「徳のある子の育て方」2 豊岡中央病院理事長・田下昌明 『致知』 2004.12 ⑥
◇先祖から受け継ぐ生命のつながり
- お話を伺っていて、身が引き縮まるというか、厳粛なものを感じます。
田下 私の話をそのように受け止めてもらえたら嬉しいですね。
人間はなぜ子を産み、育てるのか。考えてごらんなさい。
たくさんの先祖がいて、生命が脈々と受け継がれてきて、自分はここにいるわけ
です。
先祖の誰か一人が欠けても、自分はいなかった。この事実が人間はなぜ子を産み、
育てるのかの答えです。
私たちは誰もが継承されていく生命のつながりの中に存在するんですね。
つまり、生まれてくる子は自分の子であるが、自分一人のものではない。たくさ
んいる先祖のものだということです。
生命が受け継がれていくというのは、文化や伝統が継承されるということです。
自分が先祖から受け継いだものをわが子に渡していくんです。
- それが人間が子を産み、育てていく意義ですね。
田下 それを原点にすると、生まれた子どもがどういう人間になってほしいかはおのず
と明確でしょう。
生命のつながりの中で先祖から継承されるものを受け取り、それを次に渡してい
くにふさわしい人格。これは別の言い方をすれば、徳のある人格ということです。
そういう徳を備えた人間になってほしいということです。
その根本を培うのが乳幼児期の子育てなんですね。
- それは胎内から始まっている。お母さんが妊娠、出産を喜び、周りもそれを歓迎し
ている。多くの子がそういう環境に生まれてきてほしいですね。
田下 本当にそう願わずにはいられません。
いま結婚のあり方が様々な価値観の中で揺れ動き、混乱している。
結婚の問題は紙幅の関係があるから踏み込みませんが、いま述べたことを原点に
すれば、結婚がどうあらねばならないかは明らかだと思います。
- そして、赤ちゃんの誕生です。
田下 イギリスの精神科医のJ・ボウルビィという人が乳幼児の心の発達段階を研究し
ました。それを簡単にまとめると次のようになります。
第一段階は生後6か月までです。これは幼児が特定の人物、つまりお母さんですね、
これをはっきり認識する時期です。これは対人関係を確立する第一歩になる。
第二段階はいつも身近にいる相手として、絶えずお母さんを必要とする時期で、こ
れは3歳までです。
第三段階が3歳以降ですね。第一段階と第二段階をしっかり通過すれば、お母さ
んがそばにいなくても、お母さんとの精神的関係が維持できるようになる。
- 3歳までが重要なんですね。それもお母さんとの関係ですね。
田下 私が医師免許を取得したのは昭和40年です。以来39年間、ずうっと小児科医
として子どもを診てきている。ごく大雑肥ですが、ざつと百万人は診ている。
ということは、その背後の百万人のお母さんを見てきたわけです。その経験から
も言えることだが、幼児の心の発達段階についてのボウルビィの説には全面的に賛
成です。
この心の発達段階を踏まえたものが子育てのポイントになる、ということですね。
田下昌明さんの
「徳のある子の育て方」2(=2/4)を紹介します
今回紹介する項は「先祖から受け継ぐ生命のつながり」
遠州地方の屋敷の北西には地の神様が祀られています
「亡くなった方が50年後に地の神様になるという考え」もあり
祖先が家を守ってくれると言われています
ありがたいなあと小さな頃から素直に思っています
12月15日は地の神様をおまつりする日です
赤飯のおむすびをつくりお社に供えます
わたしの地域では「コンコンさま」と呼びますが どうしてでしょう…
「人間の一生にとっていかに乳幼児期が大事か」
このごろ つくづく感じます
<浜松ジオラマファクトリー 明日 再開!>
浜松ジオラマファクトリー 1か月ぶりに再開館となります
同じザザシティ内ですが 今度は西館で 明日(12月4日)から再オープン!
山田卓司さんの作品を味わえます お近くにお寄りの時は ぜひおいでください
☆「徳のある子の育て方」2 豊岡中央病院理事長・田下昌明 『致知』 2004.12 ⑥
◇先祖から受け継ぐ生命のつながり
- お話を伺っていて、身が引き縮まるというか、厳粛なものを感じます。
田下 私の話をそのように受け止めてもらえたら嬉しいですね。
人間はなぜ子を産み、育てるのか。考えてごらんなさい。
たくさんの先祖がいて、生命が脈々と受け継がれてきて、自分はここにいるわけ
です。
先祖の誰か一人が欠けても、自分はいなかった。この事実が人間はなぜ子を産み、
育てるのかの答えです。
私たちは誰もが継承されていく生命のつながりの中に存在するんですね。
つまり、生まれてくる子は自分の子であるが、自分一人のものではない。たくさ
んいる先祖のものだということです。
生命が受け継がれていくというのは、文化や伝統が継承されるということです。
自分が先祖から受け継いだものをわが子に渡していくんです。
- それが人間が子を産み、育てていく意義ですね。
田下 それを原点にすると、生まれた子どもがどういう人間になってほしいかはおのず
と明確でしょう。
生命のつながりの中で先祖から継承されるものを受け取り、それを次に渡してい
くにふさわしい人格。これは別の言い方をすれば、徳のある人格ということです。
そういう徳を備えた人間になってほしいということです。
その根本を培うのが乳幼児期の子育てなんですね。
- それは胎内から始まっている。お母さんが妊娠、出産を喜び、周りもそれを歓迎し
ている。多くの子がそういう環境に生まれてきてほしいですね。
田下 本当にそう願わずにはいられません。
いま結婚のあり方が様々な価値観の中で揺れ動き、混乱している。
結婚の問題は紙幅の関係があるから踏み込みませんが、いま述べたことを原点に
すれば、結婚がどうあらねばならないかは明らかだと思います。
- そして、赤ちゃんの誕生です。
田下 イギリスの精神科医のJ・ボウルビィという人が乳幼児の心の発達段階を研究し
ました。それを簡単にまとめると次のようになります。
第一段階は生後6か月までです。これは幼児が特定の人物、つまりお母さんですね、
これをはっきり認識する時期です。これは対人関係を確立する第一歩になる。
第二段階はいつも身近にいる相手として、絶えずお母さんを必要とする時期で、こ
れは3歳までです。
第三段階が3歳以降ですね。第一段階と第二段階をしっかり通過すれば、お母さ
んがそばにいなくても、お母さんとの精神的関係が維持できるようになる。
- 3歳までが重要なんですね。それもお母さんとの関係ですね。
田下 私が医師免許を取得したのは昭和40年です。以来39年間、ずうっと小児科医
として子どもを診てきている。ごく大雑肥ですが、ざつと百万人は診ている。
ということは、その背後の百万人のお母さんを見てきたわけです。その経験から
も言えることだが、幼児の心の発達段階についてのボウルビィの説には全面的に賛
成です。
この心の発達段階を踏まえたものが子育てのポイントになる、ということですね。
おはようございます^^
良いことが書かれていますね~
お若い方に読んでいただきたいですよ^^ もうわたくしは遅すぎ(--ゞ
by mimimomo (2015-12-03 06:12)
mimimomoさん ありがとうございます
確かに 若い方に読んでもらいたいですね
読んでどう感じるのか気になります
by ハマコウ (2015-12-03 19:23)
赤ちゃんの誕生です・・・
以下の文章が凄く大切だと思いました。
私にはもう過ぎた事ですが、若いお母さん達に読んで
欲しい内容ですネ・・・もっと早く知っていたら、娘にも読ませれたわ。
by ちゃーちゃん (2015-12-06 14:27)
ちゃーちゃんさん ありがとうございます
こういった幸せな環境のもとで育つ子どもぱかりではないのが残念です
子どもは誰のものか 社会全体のものといった考えも大切だと考えます
by ハマコウ (2015-12-06 17:24)