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「わたしの南無阿弥陀仏」ひろさちや 佼成出版社 2003年 ⑦ [読書記録 宗教]

「この人生50年。その間に楽をしたとしても来世どんな目に遭うか分からない。今、悪
 いことをしたら、来世は地獄へ落とされるかもしれない。だから、この人生を慎んで生
 きていきたい」


「天国や地獄はあるのだ。いや、われわれにとって天国や地獄はないと困るのだ。なぜか
 というと、われわれは、ときに悪いことをしたいと思うこともあるが、悪いことをした
 いと思ったときに地獄の存在がそれを引き留める。この世で悪いことをして、のさばっ
 ているやつがいると腹が立ってならないが、そいつらが死ねば地獄に堕ちるのだと思う
 と気が休まるのだ。そしてわれわれは、来世天国で奴らがのたうち回る姿を見たいのだ。
 天国が地獄がないというならば、どうしてわれわれがこんなに慎ましやかに生きてきた
 のか、その意味がなくなるではないか」







今回は、3月26日に続いて、ひろさちやさんの
「わたしの南無阿弥陀仏」7回目の紹介です。




出版社の案内には、


「お題目とともに、日本人になじみの深い『なむあみだぶつ』のお念仏を『なんだってあ
 りがたい』という視点でとらえ、それを日常生活の中で実践していくためのコツを紹介
 する“お念仏的生き方”入門書。」


とあります。


ひろさんならではの文章に支えられます。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「ほとけさまの物差し」
- 人それぞれで、目盛りの間が違うものさしも…


・「子どもの教育 → 商品価値を高めるための教育」
- 言えば変わる、教えれば分かると思っているのではないかと思うような言動がいかに
 多いことでしょうか。
  教育は投資でしょうか、都合のよい労働者をつくるところでしょうか。


・「この世の人生はたかだか百年。地獄に堕ちれば1兆6200億年」


・「倶会一処 → わたしたちは死ねば皆浄土に往き、また出会うという考え方」






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☆「わたしの南無阿弥陀仏」ひろさちや 佼成出版社 2003年 ⑦

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〈だぶ〉

◇二つの物差し

□もう一本の物差し

「だぶ」 - ダブルスタンダードのだぶ


 親鸞  
  「物差しをもつな!」



わたしたちには無理

   → 「もう一本の物差しを持とう」



ほとけさまの物差し



□ほとけさまの物差し 

「ものをはからない物差し」

「何だっていい物差し」

「すべてをありがたい」とはかる物差し



□すべてが商品価値になっている

 子どもの教育
   → 商品価値を高めるための教育


 ルソー『エミール』
「たとえその子の将来の利益になるといっても、現在の幸福を犠牲にする教育を行なっ
  てはならない」



 教育というものは子どもの現在の幸せをしっかり守ってやることが原点。
 今の日本の教育は人格を育むためのものではなく、商品としての価値を高めるため。

           ∥

 自分という商品の付加価値を高めるための努力をさせている



その原因は?
 結局生きている間だけに人間の価値があると思いこんでしまっているところではな
  いか!









◇輪廻転生

□生まれ変わり死に変わりして輪廻を続けている

「ほとけさまの物差し」-人間は永遠の存在だ-


インドの物乞い 盗みはしない
 「この人生50年。その間に楽をしたとしても来世どんな目に遭うか分からない。今悪
  いことをしたら、来世は地獄へ落とされるかもしれない。だから、この人生を慎んで
  生きていきたい」



□1回限りの人生だと思うから

 自殺者
  - 「1回限りの人生だと思うから」

この世の人生はたかだか百年。地獄に堕ちれば1兆6200億年


 フランスの老夫婦
「天国や地獄はあるのだ。いや、われわれにとって天国や地獄はないと困るのだ。なぜ
  かというと、われわれは、ときに悪いことをしたいと思うこともあるが、悪いことを
  したいと思ったときに地獄の存在がそれを引き留める。この世で悪いことをしてのさ
  ばっているやつがいると腹が立ってならないが、そいつらが死ねば地獄に堕ちるのだ
  と思うと気が休まるのだ。そしてわれわれは、来世天国で奴らがのたうち回る姿を見
  たいのだ。天国が地獄がないというならば、どうしてわれわれがこんなに慎ましやか
  に生きてきたのか、その意味がなくなるではないか」



□無限に輪廻することに無限の価値がある

「インドの物乞いの人々を見ると、そんな生活をするくらいなら、泥棒して捕まって刑務
 所に入ったらさぞかし楽な生活ができると思うのです。でも、彼らはそれをしないので
 す」



この世は輪廻転生のわずか一コマに過ぎないから


 インド … 人口あたりの犯罪率は非常に低い 世界一?

この人生とは無限に繰り返す人生のわずか1回に過ぎない


 無限の人生があるから人生には意味がある
「浄土観」



□倶会一処 = 「ともに一つのところで出会う」

 倶会一処 → わたしたちは死ねば皆浄土に往き、また出会うという考え方


 浄土 浄土宗・浄土真宗 「極楽浄土」

真言宗      「密言浄土」

日蓮宗 「霊山浄土」

禅宗    浄土を設定せず「死後の世界を考えない」修行


この世の縁 - それぞれの縁により出会い、縁によって対立した

  → 浄土ではお互いに語り合える



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