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「三方原の戦い」小和田哲男 学研M文庫 2000年 ③ /「非行の予防学」佐々木光郎 三学出版 2011年 ①【再掲載 2016.5】 [読書記録 歴史]

今回は、5月24日に続いて小和田哲男さんの
「三方原の戦い」の紹介3回目です。




出版社の案内には、


「元亀三年十月、甲府に発った二万五千の武田軍は、遠江の三方ヶ原の
 戦いで徳川家康を撃破し、そのすごさを天下に知らしめた。この遠征
 を真の目的とはいったい何だったのか?はたして信玄に天下盗りの野
 望はあったのか?戦国史研究の第一人者が、豊富な資料を駆使して三
 方ヶ原までの道程を詳しく分析しつつ、緻密な推理で“戦国史の謎”
 に迫る。」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「一言城の戦いの殿(しんがりが本多平八郎忠勝
見事な武者ぶりに武田方は
    『家康に過ぎたるものが二つあり唐の頭に本多平八』」


・「家康が浜松城として引馬城をも城地として囲んだのは
引馬・曳馬が馬を引くという敗戦イメージがあるから?」


・「天竜川の流路は古代の鹿玉河(あらたまがわ)
  現在の馬込川が古代の天竜川にあたる」


・「和地村・祝田村・都田村三か村の入会地だから三方の原?
ミカタバラと呼ばれるが歴史的にはミカタガハラ」



もう一つ、再掲載となりますが、佐々木光郎さんの
「飛行の予防学」①を載せます。
家庭の大切が何より大切だと教わります。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「三方原の戦い」小和田哲男 学研M文庫 2000年 ③

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<信遠国境を越える武田軍>

◇「都より甲斐の国へはほど遠い」元亀2(1572)年4月末

 10月3日たつ
   義景 長政をたよる

 ルート 
   256号線沿いか



◇青崩峠と兵越峠

 元亀3(1572)年
   10月10日 遠江入り
 青崩峠 1080m
    -  北東2㎞に兵越峠 1180m
国道152号線の迂回路

 天野氏(犬居城) 13世紀後半から

只木城   落城 (天竜市)

天方城   落城 

飯田城   落城

冬和城   落城 (掛川市)

久野城 落ちず(袋井市)



◇三箇野川の戦い

 三箇野川あたりで武田軍との戦い
見付の町に火をかける(味方の戦略のため)
見付 - 自治 
          一の谷の中世墳墓群の集石墓

「見付の町衆が火を掛けた?」
     → 恩を売り特権を

 一言城の戦い
殿(しんがり)本多平八郎忠勝
見事な武者ぶり 
   武田方
    「家康に過ぎたるものが二つあり唐の頭に本多平八」

 武田軍勝利
  → 進路を北にとり二俣城攻め



◇美濃・三河も同時進行

 別働隊
   秋山信友 → 東美濃
山県昌景 → 東三河

 岩村城 
   遠山景虎の妻 信長の叔母
→ 未亡人 = 女城主 五男の五坊丸送られる
11月14日 無血開城 
     大将秋山信友と女城主の結婚
五坊丸は人質として甲府に



◇東三河に侵略した山県昌景隊

 徳川軍の分断のため

 柿本城の鈴木氏攻め「井伊谷三人衆」

◎ 仏坂の戦い

 伊平城(小屋山城)落城




<二俣城の攻防>

◇二俣城攻めの大将は勝頼

 匂坂城落城
  - 穴山梅雪

 合代島に陣が取り
    亀井戸城?

二俣城 
   中根正守る 後背攻め防ぐため
浜松城監視のため



◇容易に落ちない二俣城

 11月下旬~ 
   二俣城攻め
12月19日 開城 2か月かかった



◇武田軍天竜川を渡る

 10月出兵~ 
   天竜川の水かさ  
    渡河点は神増・鹿嶋



◇家康の本拠浜松城

 本拠地見付に 
   城之崎城

元亀元(1570)年浜松城に方向転換  
   信長の反対? 
   天竜川が増水

 浜松城
   - 引馬城をも城地として囲む

◎ 引馬・曳馬 = 馬を引く = 敗戦イメージ



◇天竜川の流路

 古代-鹿玉河
   = 現在の馬込川が古代の天竜川
大天竜 小天竜




<三方原の戦い>

◇浜松城を攻めなかった信玄

 12月22日早朝
   天竜川を渡る

秋葉街道を南下
  |
有玉付近で進路を西に
欠下から台地上に
欠下をへて大菩薩に陣取り
欠下城
和地村・祝田村・都田村三か村の入会地

◎三か村 
        三方の原 歴史的にはミカタガハラ

 昼には追分けに到着
→ 姫街道 三河方面へ












☆「非行の予防学」佐々木光郎 三学出版 2011年 ①【再掲載 2016.5】

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Ⅰ 思春期の問題行動から見た幼児期の大切さ
 
  非行の予防学 =「幼児期の大切さ」を強調

1 育ちの「土台」
  問題行動を反復する子

  = 自分が己に「非行をしてはいけない。他人に迷惑を掛けてはいけ
   ない」と言い聞かせる力がないか弱い

 ◎「適切でない養育」のもとで暮らしていた結果



2 源(みなもと)は家庭

(1)心地よい住まい 
       
   非行の子どもの家族
     - 常に衛生、清潔に無頓着

親が自分の生活を律する力がとても弱い

   非行児
     - 自分の居場所がない 

  【事例1 整わない】


(2)愛される存在

   非行児 
    - 小さい頃から愛されなかった子どもたち
   → いつも大人の顔色をうかがう

素直でない、ひねくれる = 不安定

【事例2 いらない子】
   「自分はいらない子」
  「自分はダメな人間」 


(3)規律ある生活習慣

  「養育ネグレクト」
   - 親自身の生活規律が乱れているので、子は「食べる、寝る、起
    きる、着る、清潔にする、排泄する」などの基本的生活習慣が正
    しく身に付いていない

   【事例3 健康なからだ】


(4)食事の風景

   非行と食事のあり方の相関関係はとても高い

   【事例4 栄養の補給】

  「食育」
     ① 「うまみ」を子どもに伝えてほしい
  出汁の味を知らない子

   ②「いのち」をいただくことに感謝する心を育ててほしい

   ③ 箸を使う食文化を大切にしたい

◎食前・食後のあいさつ、準備・片付けなどの基本的生活習慣を!

◎ 非行臨床では、子供の生活態度の改善にまず「ごちそうさま」


(5)絵本ネグレクト

   非行児 
    - 幼児の頃、親から絵本を読んでもらった体験が少ない


   幼児期の本の大切さ
    ① 絵本は豊かな心を育む 
   登場人物の喜びや悲しみ、うれしさ寂しさを追体験する

     ② 絵本の主人公は困っている者に手を差し伸べ、正義でない
      ものには立ち向かう姿や、仲間と一緒に困難を乗り越える物
      語が多い
    → ◎ 善悪の判断を知らず知らずのうちに学ぶ

     ③ 親とのスキンシップの効果
    子 - 自分が大切にされていると実感
     親 - 子どもからの反応から学び、豊かになる


(6)自然体験と「遊び」

   生あるものを慈しむ感情が育まれ、他者とのかかわりにおいても、
  むやみな暴力をふるわない

非行児
   - 一人で、屋内で、テレビゲームなどに また、早期教育

  ◎子ども同士、しかもできるだけ年齢の違う子同士の遊びを体験させ
   たい


◇まとめ

「非行をしない」子

 (1)身体が健康   基本的生活習慣が身に付いていることが大切

 (2)自尊感情をもち、自らの感情を美味く統制できる

 (3)表現力を豊かに育てる  
  言語、音楽、絵、身体的表現、絵本や遊びの体験

 (4)人間としてやってはいけないことが分かり決められたルールや
   きまりを守れること
   +

 ◎わが子のいろいろな可能性を信じ、長い目で成長を見守るという心構え

 ◎親も子育てを楽しみ、わが子と共に「育ち合う」姿勢


 ◎2つのポケットをうまく使い分ける
   ① 無条件に受け入れ、よいことを褒める気持ち
   ②「いけないことはいけない」という毅然とした態度     


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