「家庭崩壊・学級崩壊・学校崩壊」松井和 エイデル研究所 1999年 ⑨ /「日本の失われた十年」原田泰 日本経済新聞社 1999年【再掲載 2011.9】 [読書記録 教育]
今回は、10月22日に続いて松井和さんの
「家庭崩壊・学級崩壊・学校崩壊」の紹介 9回目です。
出版社の案内には、
「親たちは、『子育て』を幸福の基盤に、人間らしさを身につけて来ました。
その機会を組織的に奪うと、社会からモラルや秩序、忍耐力が消えてい
きます。親の役割りを、教育機関や福祉がしようとする時、家庭崩壊が
始まります。三人に一人が未婚の母から産まれる欧米社会に、私たちは
何を学ぶのか。『自然』という言葉の意味するものは何なのか。奇跡的
にまだ家庭が崩壊していない日本で、教育界・保育界、そして親たちの
意識改革が同時に行われれば、ひょっとして間に合うかもしれません。
先進国に共通する家庭崩壊・学校崩壊の流れを、非論理的なアニミズム
文化に根強く依存している日本人がくい止めることが出来れば、後に続
く発展途上国の親子の幸せに無限に貢献することになりはしないか。今、
地球環境の破壊が叫ばれるなか、日本人の役割は、家庭崩壊・学校崩壊
に対応する方策を見つけ出すことにあるのかもしれません。『誰の責任
か』を模索するのではなく、『誰が責任を感じる社会か』を決めてしま
うことが鍵です。これは、言葉に縛られはじめた人間達への、地球から
のメッセージです。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥
・「『親にもっと家庭に目を向けてほしい』『子育てに幸福感を見つけて
ほしい』と訴えたい」
・「子育てを低級な仕事と見始める?『地位の向上や経済的成功が幸福論』
というのはパワーゲーム?」
・「親が子供たちの犠牲になることを嫌うと,子供たちの幸福が徐々に後ろ
の方へ押しやられていきます(子供たちより大人が強者)。『家庭に比重
を置いた幸福論』をと訴えたい。子供中心の幸福論を社会が支えること
が大切と考えるから」
・「親子の間に民主主義を持ち込むと親子関係が成り立たなくなるのではな
いでしょうか。欧米社会はうまくいっているように思えないから」
もう一つ、再掲載になりますが、原田泰さんの
「日本の失われた十年」を載せます。
とても十年では終わってくれればよかったのに。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「家庭崩壊・学級崩壊・学校崩壊」松井和 エイデル研究所 1999年 ⑨
◇人権
□家庭と社会との境界線(1)
◎ 「親にもっと家庭に目を向けてほしい」 と訴えたい
◎ 「子育てに幸福感を見つけてほしい」 と訴えたい
|
「母親は家庭に帰れ」という言葉が不正義になってしまった
「女性も大多数の男たちがやっている生活がしたい」
= 生活スタイルに関する要求
∥
人権と平等を叫ぶ人
母親は家庭に帰れ = 母親は家事をやれ
仕事の種類を男女平等にすべきだと要求
↓
※ 子育てを低級な仕事と見始める
∥
◎ 地位の向上や経済的成功が幸福論 = パワーゲーム
□家庭
父母も死んだ祖父も家庭の内
- 幸福とは何か
幸福の比重は?
男女平等 → 個人の幸福
◎ 幸福の物差しは人それぞれであってよい
↑↓
しかし,子育ては誰かがしなければならない
親が子供たちの犠牲になることを嫌うと,子供たちの幸福が徐々
に後ろの方へ押しやられていきます。(子供たちより大人が強者)
∥
◎ 子供の幸福を社会やシステムが「福祉」や「法律」で考えなければ
ならない状況まで進んでしまうと手遅れ
|
子供たちの幸福と大人たちの幸福とが重なり合っていないと本当の
幸福ではない
∥
◎「家庭に比重を置いた幸福論」を!
[アメリカ]
大人たちが自分たちの人権を叫んで,大人主体の幸福を追求するこ
とが結果的に大人たち自身の不幸につながる
↑↓
◎ 子供中心の幸福論を社会が支えることが大切
あれほど女性の人権運動が進んだアメリカでなぜ女性虐待が
進んでいるのか?
= <自分勝手な強者の幸福論>?
□古人類学における「家族」の定義
「性的役割分担」の押しつけ
人権屋,弁護士,左翼生き残り
→ 言葉のニュアンスで事実を曲げる
親の役割
… 子供を守り育て「犠牲」に幸福感を感じることを喜び,それを次
の世代に伝える
子の役割
… 親たちの精神を浄化し,幸せの見つけ方を大人に教える
|
◎ 言葉に支配されるべきでない
□欧米コンプレックスの影響
「母子家庭は家庭崩壊の予備軍」
↑
人権屋が支えている
親子の間に民主主義を持ち込むと親子関係が成り立たなくなる
→ 「欧米社会はうまくいってない」
☆「日本の失われた十年」原田泰 日本経済新聞社 1999年【再掲載 2011.9】
[出版社の案内]
「金融政策の誤りをただし、大胆な規制緩和をせよ」「非効率部門こそ成長の
貯水池」「日本は日本らしくなることによって復活する」「人口減少は絶好の
チャンス」―。政策の根本的失敗を検証し、日本復活への「脱・常識」的処
方箋を大胆に提示。
◇前書き
92年の不況
~ 十年間に100兆円以上失った
90年代
=「失われた十年」金融的ショックによって生じた不況
∥
◎ 日本の低生産分野は改革開放以前の中国
金融政策の誤りを正し大胆な規制緩和
日本をアメリカにすることではない
日本を日本らしくすることによって力を発揮できる
日本の伝統
① 世界の優れたものを見いだしそれを真剣に学ぶ
② 契約を守り,嘘をつかないのも日本の伝統
↓
日本らしい日本にすれば日本経済は必ず復活する
◇裏切られた未来,失われた十年とは
日米逆転を生んだ10年
1 なぜ十年を失ったのか
「失われた十年」前史-誤った祝宴
インフレなしにバブル期のブームは維持できない
→ インフレ回避の為バブルはつぶすしかなかった
- 物価安定
中南米の失われた十年
80年代初頭の債務危機 ← 分別に欠けた金融緩和
停滞の前に過大な投資を招いた宴
2 日本の「失われた十年」の特異性
中南米 - 海外資本の宴
日本 - 国内資本の宴
↓
◎ 日本は中南米のような危機にはならずインフレにもならず
(むしろデフレ)
1997年まで日本経済は危機に陥らなかった
↓
◎ 日本は90年代を危機で失い危機を認識しての対応を怠っ
たことで失った
3 金融政策の失敗が最大の原因
金融緩和政策の行き過ぎ→バブル
↑
<<金融引き締め + 銀行の不良債権の先送り>>
◎問題先送りの会計処理
◇構造問題の根深さ
□ヴォーゲル教授に引っかけられた日本
『ジャパン・アズ・ナンバー1』1979 エズラ・ヴォーゲル
米国との比較 = 当たり前のことにしか過ぎない
□特に賢明とも思えない日本の官僚制
不良債権処理が不得意
90年代 政府関与の小さな製造業が日本経済の強さの源泉
問題の根源 政府関与大のもの
= 金融,建設,不動産,流通,運輸,電力,ガス、情報通信
(不動産がらみの投機を失った産業は不良債権を抱えてどうしよう
もない)
∥
◎ 政府の援助が産業を育てない
5兆円以上を使っても日本は世界に通用する贅沢品産業を生み出せ
なかった
∥
◎ 日本の戦略的産業保護政策は失敗した
◇未来を失ったのは日本だけではない
□未来を失った国
1900年 最も豊かなアルゼンチン
→ 1930年代から停滞
北欧,スイス
□スウェーデンとノルウェーの経験
「劣った国」と「奇跡の国」
※ 違いは不良債権処理の仕方
スウェーデン(政府主導 ) ノルウェー(民間資本)
□日本とスイスの驚くべき資本の抵抗率
構造的疾患と金融政策の誤り
↓
日本
・バブルをひき起こした
・後始末の為に急激な引き締めを行った
・不良債権処理の先送り
+
・金融政策の誤り
∥
※ バブルに浮かれて成すべき構造改革をしなかった
◇金融政策はなぜ失敗したのか
□貨幣政策と信用秩序維持政策
貨幣政策(マネタリー・ポリシー)
どれだけ信用を供与すべきか インフレを招くことも
信用秩序維持政策(プルーデンス・ポリシー)
決算システムの安定性
◇貨幣政策のグローバルスタンダードと日銀理論
□不安定なマネーサプライ
日本の中央銀行
→ 名目金利を安定すべきという思想
↓
◎ 景気の振幅を拡大
金利の大変動
1991年 7%以上
↓
1995年 1%以下
□奇妙な政策思想の源流
戦前の日銀総裁・深井英五
「通貨は民間部門の資金需要に対して受動的に供給すべき」
↓
戦後日本の大銀行
商業銀行 + 投資銀行
投資部門がバブルを発生させた
→ 不況を生じる
深井は偉大な理論の持ち主
世界恐慌から日本を回復させた
↓
そのまま今日の日銀理論に = 誤解
□中央銀行はマネーをコントロールする
日本銀行の主張
「中央銀行はマネーをコントロールすることができず,マネーは民間の
資本」
= 日銀の政策責任の放棄
~ 長期的にはコントロールできる
日銀の判断の間違い
・名目金利では巡航速度を保てない
・90年代に不足だったマネーの伸び
・明らかに異なる失敗への対応
◇日本は日本らしくなることによって復活する
伝統を破壊してしまった日本の再生と不平等
= 日本はアメリカの失敗から学ばなかった
◇日本らしさの回帰
アメリカから学ぶこと
日本の伝統は何か
超越理論 アンカー(錨)が必要
試練に耐えたことのないものは伝統ではない
成果によって選び取られる伝統
何が日本的経営の受け継ぐべき伝統なのか
日本的経営の中心は製造業
「改善」が重要 =帳 簿は重要ではない
◎「改善」こそ
日本的経営の限界
日本的経営で対応できる産業・対応できない産業
|
ブレークスルーよりも自分らしさの発揮を
何より「会計処理のごまかし」をやめること
「家庭崩壊・学級崩壊・学校崩壊」の紹介 9回目です。
出版社の案内には、
「親たちは、『子育て』を幸福の基盤に、人間らしさを身につけて来ました。
その機会を組織的に奪うと、社会からモラルや秩序、忍耐力が消えてい
きます。親の役割りを、教育機関や福祉がしようとする時、家庭崩壊が
始まります。三人に一人が未婚の母から産まれる欧米社会に、私たちは
何を学ぶのか。『自然』という言葉の意味するものは何なのか。奇跡的
にまだ家庭が崩壊していない日本で、教育界・保育界、そして親たちの
意識改革が同時に行われれば、ひょっとして間に合うかもしれません。
先進国に共通する家庭崩壊・学校崩壊の流れを、非論理的なアニミズム
文化に根強く依存している日本人がくい止めることが出来れば、後に続
く発展途上国の親子の幸せに無限に貢献することになりはしないか。今、
地球環境の破壊が叫ばれるなか、日本人の役割は、家庭崩壊・学校崩壊
に対応する方策を見つけ出すことにあるのかもしれません。『誰の責任
か』を模索するのではなく、『誰が責任を感じる社会か』を決めてしま
うことが鍵です。これは、言葉に縛られはじめた人間達への、地球から
のメッセージです。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥
・「『親にもっと家庭に目を向けてほしい』『子育てに幸福感を見つけて
ほしい』と訴えたい」
・「子育てを低級な仕事と見始める?『地位の向上や経済的成功が幸福論』
というのはパワーゲーム?」
・「親が子供たちの犠牲になることを嫌うと,子供たちの幸福が徐々に後ろ
の方へ押しやられていきます(子供たちより大人が強者)。『家庭に比重
を置いた幸福論』をと訴えたい。子供中心の幸福論を社会が支えること
が大切と考えるから」
・「親子の間に民主主義を持ち込むと親子関係が成り立たなくなるのではな
いでしょうか。欧米社会はうまくいっているように思えないから」
もう一つ、再掲載になりますが、原田泰さんの
「日本の失われた十年」を載せます。
とても十年では終わってくれればよかったのに。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「家庭崩壊・学級崩壊・学校崩壊」松井和 エイデル研究所 1999年 ⑨
◇人権
□家庭と社会との境界線(1)
◎ 「親にもっと家庭に目を向けてほしい」 と訴えたい
◎ 「子育てに幸福感を見つけてほしい」 と訴えたい
|
「母親は家庭に帰れ」という言葉が不正義になってしまった
「女性も大多数の男たちがやっている生活がしたい」
= 生活スタイルに関する要求
∥
人権と平等を叫ぶ人
母親は家庭に帰れ = 母親は家事をやれ
仕事の種類を男女平等にすべきだと要求
↓
※ 子育てを低級な仕事と見始める
∥
◎ 地位の向上や経済的成功が幸福論 = パワーゲーム
□家庭
父母も死んだ祖父も家庭の内
- 幸福とは何か
幸福の比重は?
男女平等 → 個人の幸福
◎ 幸福の物差しは人それぞれであってよい
↑↓
しかし,子育ては誰かがしなければならない
親が子供たちの犠牲になることを嫌うと,子供たちの幸福が徐々
に後ろの方へ押しやられていきます。(子供たちより大人が強者)
∥
◎ 子供の幸福を社会やシステムが「福祉」や「法律」で考えなければ
ならない状況まで進んでしまうと手遅れ
|
子供たちの幸福と大人たちの幸福とが重なり合っていないと本当の
幸福ではない
∥
◎「家庭に比重を置いた幸福論」を!
[アメリカ]
大人たちが自分たちの人権を叫んで,大人主体の幸福を追求するこ
とが結果的に大人たち自身の不幸につながる
↑↓
◎ 子供中心の幸福論を社会が支えることが大切
あれほど女性の人権運動が進んだアメリカでなぜ女性虐待が
進んでいるのか?
= <自分勝手な強者の幸福論>?
□古人類学における「家族」の定義
「性的役割分担」の押しつけ
人権屋,弁護士,左翼生き残り
→ 言葉のニュアンスで事実を曲げる
親の役割
… 子供を守り育て「犠牲」に幸福感を感じることを喜び,それを次
の世代に伝える
子の役割
… 親たちの精神を浄化し,幸せの見つけ方を大人に教える
|
◎ 言葉に支配されるべきでない
□欧米コンプレックスの影響
「母子家庭は家庭崩壊の予備軍」
↑
人権屋が支えている
親子の間に民主主義を持ち込むと親子関係が成り立たなくなる
→ 「欧米社会はうまくいってない」
☆「日本の失われた十年」原田泰 日本経済新聞社 1999年【再掲載 2011.9】
[出版社の案内]
「金融政策の誤りをただし、大胆な規制緩和をせよ」「非効率部門こそ成長の
貯水池」「日本は日本らしくなることによって復活する」「人口減少は絶好の
チャンス」―。政策の根本的失敗を検証し、日本復活への「脱・常識」的処
方箋を大胆に提示。
◇前書き
92年の不況
~ 十年間に100兆円以上失った
90年代
=「失われた十年」金融的ショックによって生じた不況
∥
◎ 日本の低生産分野は改革開放以前の中国
金融政策の誤りを正し大胆な規制緩和
日本をアメリカにすることではない
日本を日本らしくすることによって力を発揮できる
日本の伝統
① 世界の優れたものを見いだしそれを真剣に学ぶ
② 契約を守り,嘘をつかないのも日本の伝統
↓
日本らしい日本にすれば日本経済は必ず復活する
◇裏切られた未来,失われた十年とは
日米逆転を生んだ10年
1 なぜ十年を失ったのか
「失われた十年」前史-誤った祝宴
インフレなしにバブル期のブームは維持できない
→ インフレ回避の為バブルはつぶすしかなかった
- 物価安定
中南米の失われた十年
80年代初頭の債務危機 ← 分別に欠けた金融緩和
停滞の前に過大な投資を招いた宴
2 日本の「失われた十年」の特異性
中南米 - 海外資本の宴
日本 - 国内資本の宴
↓
◎ 日本は中南米のような危機にはならずインフレにもならず
(むしろデフレ)
1997年まで日本経済は危機に陥らなかった
↓
◎ 日本は90年代を危機で失い危機を認識しての対応を怠っ
たことで失った
3 金融政策の失敗が最大の原因
金融緩和政策の行き過ぎ→バブル
↑
<<金融引き締め + 銀行の不良債権の先送り>>
◎問題先送りの会計処理
◇構造問題の根深さ
□ヴォーゲル教授に引っかけられた日本
『ジャパン・アズ・ナンバー1』1979 エズラ・ヴォーゲル
米国との比較 = 当たり前のことにしか過ぎない
□特に賢明とも思えない日本の官僚制
不良債権処理が不得意
90年代 政府関与の小さな製造業が日本経済の強さの源泉
問題の根源 政府関与大のもの
= 金融,建設,不動産,流通,運輸,電力,ガス、情報通信
(不動産がらみの投機を失った産業は不良債権を抱えてどうしよう
もない)
∥
◎ 政府の援助が産業を育てない
5兆円以上を使っても日本は世界に通用する贅沢品産業を生み出せ
なかった
∥
◎ 日本の戦略的産業保護政策は失敗した
◇未来を失ったのは日本だけではない
□未来を失った国
1900年 最も豊かなアルゼンチン
→ 1930年代から停滞
北欧,スイス
□スウェーデンとノルウェーの経験
「劣った国」と「奇跡の国」
※ 違いは不良債権処理の仕方
スウェーデン(政府主導 ) ノルウェー(民間資本)
□日本とスイスの驚くべき資本の抵抗率
構造的疾患と金融政策の誤り
↓
日本
・バブルをひき起こした
・後始末の為に急激な引き締めを行った
・不良債権処理の先送り
+
・金融政策の誤り
∥
※ バブルに浮かれて成すべき構造改革をしなかった
◇金融政策はなぜ失敗したのか
□貨幣政策と信用秩序維持政策
貨幣政策(マネタリー・ポリシー)
どれだけ信用を供与すべきか インフレを招くことも
信用秩序維持政策(プルーデンス・ポリシー)
決算システムの安定性
◇貨幣政策のグローバルスタンダードと日銀理論
□不安定なマネーサプライ
日本の中央銀行
→ 名目金利を安定すべきという思想
↓
◎ 景気の振幅を拡大
金利の大変動
1991年 7%以上
↓
1995年 1%以下
□奇妙な政策思想の源流
戦前の日銀総裁・深井英五
「通貨は民間部門の資金需要に対して受動的に供給すべき」
↓
戦後日本の大銀行
商業銀行 + 投資銀行
投資部門がバブルを発生させた
→ 不況を生じる
深井は偉大な理論の持ち主
世界恐慌から日本を回復させた
↓
そのまま今日の日銀理論に = 誤解
□中央銀行はマネーをコントロールする
日本銀行の主張
「中央銀行はマネーをコントロールすることができず,マネーは民間の
資本」
= 日銀の政策責任の放棄
~ 長期的にはコントロールできる
日銀の判断の間違い
・名目金利では巡航速度を保てない
・90年代に不足だったマネーの伸び
・明らかに異なる失敗への対応
◇日本は日本らしくなることによって復活する
伝統を破壊してしまった日本の再生と不平等
= 日本はアメリカの失敗から学ばなかった
◇日本らしさの回帰
アメリカから学ぶこと
日本の伝統は何か
超越理論 アンカー(錨)が必要
試練に耐えたことのないものは伝統ではない
成果によって選び取られる伝統
何が日本的経営の受け継ぐべき伝統なのか
日本的経営の中心は製造業
「改善」が重要 =帳 簿は重要ではない
◎「改善」こそ
日本的経営の限界
日本的経営で対応できる産業・対応できない産業
|
ブレークスルーよりも自分らしさの発揮を
何より「会計処理のごまかし」をやめること