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「わたしの校長奮闘記」山内宣治 一茎書房 2000年 ④ /「文系学部廃止の衝撃」吉見俊哉 集英社新書 2016年 ②【再掲載 2017.2】 [読書記録 教育]

今日は4月22日、月曜日です。

今回は、4月15日に続いて、山内宣治さんの
「大わたしの校長奮闘記」の紹介 4回目です。



出版社の案内には、


「学校が学校となる。喜博を追い求めた著者が、涙あり笑いありのエピ
 ソードを交えてかきつづった学校づくりの物語。」


とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「目的を大きく投げ出して,その目的に到達する方法は子供に任せる」


・「践家から盗み取るのは子供に切り返す言葉とユーモア等」


・「研究紀要は、読んでおもしろいものにする。そのためには、顔つきの
  違うはっきりした文章が書けるようになること」



もう一つ、再掲載になりますが、吉見俊哉さんの
「文系学部廃止の衝撃」②を載せます。
-「民間ではありえないことです」
この頃よく聞くことですが、わたしは、
民間に倣うことがすべてよいことなのだろうかと考えてしまいます。




☆「わたしの校長奮闘記」山内宣治 一茎書房 2000年 ④

2.jpg

◇校長の仕事
□単元学習
  校長の仕事
   =「子供の事実に即して教育内容を創造すること」
大田小の単元学習

□ささやかな仕事
立つ
     立たせる時,掌を上に向け無言でゆっくり上げる
 → 集中力を意識して指示
歩き方
     技術よりも「人間らしさ」
夢・希望 
      = 前向きに生きている
        目的を大きく投げ出して,その目的に到達する方法は子
       供に任せる
 ◎ 一人一人違うから,教師はそれを見なければならない
そのために…
実践家から盗み取る 
        ① 子供に切り返す言葉
② ユーモア 等

□研究紀要
読んでおもしろいものにする
 顔つきの違うはっきりした文章が書けるようになる

□校長は人脈も実力のうち

□校長会の研修

 
◇満月のもとで
苦しい日々







☆「文系学部廃止の衝撃」吉見俊哉 集英社新書 2016年 ②【再掲載 2017.2】

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4 法人化後ますます拡大する文理の格差
□国立大学法人化という決定打
  2006年 
   ◎「国立大に民間発想の経営手法を導入すること」
   ◎「大学に第三者評価による競争原理を導入する」

□文系の弱体化が加速する仕組み
毎年1%前後交付金減
   ~ 法人化以前より10%以上縮小
競争原理は理系に有利
 ① 成果は理系の方が見せやすく、短期間に結果を出しやすい
② 理系の予算は文系より大規模
③ 理系はチームワーク ←→ 文系は個人

□教育力と研究力の劣化が同時進行
問題点
 ① 法人化以降常勤教員の人件費は減少し、非常勤職員の人件費が
    急増
  不安定な教員ポストの数が急増
   ② 人文科学分野の教員数 1998~2007
       私立大 7.8%増加
       国立大 11.4%減少
        ▲ 国立大文系の教育力が弱体化             
   ③ 研究者の「企業家化」
      ▲ 資金獲得のための書類作成やプレゼントに膨大な時間と
       手間がかかる。本来すべき研究には手が回らない 
      ▲「研究時間や学術論文」の数は減少。基礎研究への影響、
       大学間格差が拡大                         


5「ミッションの再定義」の中で文系の未来は?                  
□繰り返し求められる「組織の見直し」と「機能別分化」

□文系改革の方向性が見えない                          

□「イノベーション」の流れから取り残される文系                 

□文系学部廃止騒動から分かったこと
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キーワード 読書について67-「はじめて学ぶ日本児童文学史」鳥越信 ミネルヴァ書房 2001年(1) /「斎藤茂太の心がラクになる事典」斎藤茂太 PHP 2000年【再掲載 2017.1】 [読書記録 教育]

今日は4月21日、日曜日です。


今回は4月11日に続いて、
「キーワード 読書について」67回目、鳥越信さんの
「はじめて学ぶ日本児童文学史」の紹介 1回目です。



出版社の案内には、


「明治維新から昭和期にかけての日本児童文学の歩みを最も初期の時代
(草創期)を起点に、科学読み物・知識読み物の歴史およびキリスト教
児童文学の歴史、外国作品の歴史と幅広い視点から考察する。
【ここがポイント!!】  
◎ 日本における児童文学研究の最新成果をとりこむ  
◎ 好戦的・侵略的児童文学の解明を試みる  
◎ 1868年から約120年間を6部に分ける」

とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「1868~1890に児童書70点刊行。次の4種に分類。①キリスト教伝道 
②科学・知識読み物 ③ 翻訳・翻書物 ④ 赤本・草双紙系」



・「明治6(1873)年2月に全国で学校制度始まる。休みは1・6の付く日」
「明治9(1976)年4月より日曜日が休日に」



もう一つ、再掲載になりますが、齋藤茂太さんの
「齋藤茂太の心がラクなになる事典」を載せます。




☆キーワード 読書について67-「はじめて学ぶ日本児童文学史」鳥越信 ミネルヴァ書房 2001年(1)

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◇序章
起点 
    漣山人 「こがね丸」1891 菅忠道
ハックレー・山形俤三郎「理科仙郷」1886 木村小舟
三輪広忠「少年之玉」1890 鳥越信

現在 
    福沢諭吉 「訓蒙 窮理図解」1868
  明治・近代的内容
子供向け 物理学入門



<近代日本児童文学の夜明け>

◇時代思潮 
1868~1890 児童書70点
① キリスト教伝道 
         ② 科学・知識読み物 
         ③ 翻訳・翻書物
④ 赤本・草双紙系


◇キリスト教と児童文学
明治政府 キリシタン3700名を流刑
→ 1873年 釈放
日曜学校 
    「さいわいのおとずれ」太陽暦と日曜学校
1872.11.9「12月3日をもって明治6年1月1日とする」

明治6年2月 全国2月学校制度 休みは1・6の付く日
1876(明治9)年4月より 日曜日が休日に
1880年代 
    「七一雑報」「女学雑誌」
  「西洋 稚児話の友」省己遊人 中外堂 1873年
  「珊瑚の虫」前田泰一 宝文堂 1874年
  「よろこばしきおとづれ」
       1876年12月~1882年2月 ミス・マクシール
  「童蒙道の栞」田村直臣 十字屋 1880年
  「喜の音」1882年3月~1921年8月
    マクニール → 三浦徹
  「世を渡るたつきの風琴」香両女史 1882年
   「女学雑誌」「小供のはなし」1888年2月18日
  「ちゑのあけぼの」普通社
        1886年11月28日~1888年4月13日
     野辺地天馬 沖野岩三郎 有島武郎 山村暮鳥
      1932年 
         上沢謙二中心に基督教童話協会 
           村岡花子,小出正吾
戦後 今西佑行,石森延男,竹崎有斐

集大成 「日本キリスト教児童文学全集」






☆「斎藤茂太の心がラクになる事典」斎藤茂太 PHP 2000年【再掲載 2017.1】 
 
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◇人付き合い
□ヤマアラシ  
  暖をとるときの距離
   → つかず離れず ショーペンハウエル
 会話 
    五分と五分で   ギブアンドテイク

□パーティ   
  会話を楽しむところ  
  初対面の人と知り合う

□聞き手のプロに  
  挨拶+α
  「眼で相づち」+「深く目をつぶる」+「下を向く」+「見つめ返す」

□初対面はチャンス 
  × 「しかし」「ですから」
      - 反論してはならない

□悪口の裏に    
  悪口は劣等感の裏返し

□酒上手      
  「下戸の建てたる蔵はなし」

□酒を飲む自由飲まない自由  
  手ぶらで  
  酒は自分のために

□恋愛は人生の肥やし
  →  愛する喜び、別れる哀しさを教えてくれる


◇仕事
□忙しい人こそチェンジ・オブ・ペース
① 仕事は平日だけ
② 仕事以外にやりたいことを
     = 時間は自らつくり出すもの

□ライバル

□叱り方
  ① 思いやりを持って叱る 
② ストレス解消のため気分で叱らない
  ③ 会社の威光を背にして叱らない
④ 同じ土俵の上に立って叱る
⑤ 目的をはっきりさせて叱る


◇家庭
□子供には最低限の躾を 
  「他人さまに迷惑をかけるな」

□父親の働く姿を見せてやる
  → 家庭にも仕事を堂々と持ち込む

□ストレスゼロでは成長しない
ストレスがあるから生きるための抵抗力が備わる
 = 生き物というものは,適度にストレスに慣らしておいた方が強く
   育ち,少々の困難にも生き抜く力を持つ。

□ストレスを与えるのは父親の役目

□何はなくとも「夫婦仲良く」
家族は小宇宙  
  父親が太陽,母親は太陽の周りを回る惑星

□「仁」の徳目

□長男的性格 
  … 慎重 控えめ 責任感が強い 

□次男的性格
  … 冒険的 おしゃべり 甘ったれ

□ユーモア  
ユーモアとは「~にもかかわらず笑うこと」

□心を癒す場所 = 落ち着ける自分だけの場所を
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