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『詞集たいまつⅣ』 むのたけじ 評論社 [読書記録 一般]

暑い日でした
学区探検で
子どもたちを連れて歩いて
汗をかきました

むのたけじさん
佐高信さんの本でよく名前を拝見します
戦時中の新聞記者
責任を感じて新聞社退社後
秋田県で出していた週刊新聞が
「たいまつ」
何冊か本になっていますが
骨にしみる言葉ばかりです

背筋がぴんとするようなことばです





☆『詞集たいまつⅣ』 むのたけじ 評論社

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「悲しむ経験は子どもたちの成長の糧として喜ぶ体験よりずっと
 大切」

「方言は言葉のおふくろ,そして言葉のおふくろ」

「職業を突き詰めると二つ。人の持つ愚かさにつけ込むものと,
 人の持つ賢さに支えられるものと」

「他人に頼りたがる人は自分を助けた人にろくに感謝しない。感
 謝を知らないから,たやすく他人に頼れる」

「咲く花は耐えた冬のつらさを一言も語らない。愚痴をこぼすつ
 ぼみは湿っぽくなりすぎて,つぼみのまま地べたに落ちた」

「夢を持て。夢を見るな。夢は所有するものだ。」

「泣いてつく嘘は笑い話で終わる。笑ってつく嘘は人を泣かせる」

「がっかりとしたとき,押入や本棚,机の中の整理整頓をやって
 みると良い。元気になる」

「イネは夜に育つ,誰にも見られていないときに。ヒトも同じで
 す。自分ひとりのときにするかしないかで成長するかしないか
 が決まる」

「外電はしばしば報復を受けた理由としたテロや内戦を伝えるが,
 報復は高利貸しになりやすい。元金に利息を付けるだけでなく,
 利息にも利息を付ける。そのやり方とは反対に,彼らは一個の
 首と引き替えに47個の命を支払った。それが泉岳寺の一角に
 香煙を絶えさせないできた一因だろう。どっちにせよ,報復の
 悲劇はもちろん報復の美談ももうおさらばだ。」

「携帯電話で知り合った相手に安直にひどい目に遭わされる出来
 事が続発している。偶然ではない。言葉の伝達が便利になると
 言葉が粗末にされ,言葉が粗末にされることは人間が粗末にさ
 れることだ。大切だと思う相手に対しては,誰もへらへらと言
 葉を並べることができない」

「他人をほめるより悪口を言うとき,本人の悪い面がむき出しに
 なる。つまり,他人の悪口を言いながら,実は自分の悪口を自
 分で言っておるのだ」

「身を燃やして決起すべきときに,あぐらをかいてもじもじして
 いる。心を冷やしてぴくとも動いていけないときに,調子に乗
 せられて騒ぎ出して利用される。熱ししやすくさめやすいので
 はない。状況判断のピントがずれていて熱しがたく冷めがたい。
 これが私たち日本人の欠点です」

「『子供が生まれた』という親が多くて,『子供を産んだ』という
 親はごく少ない。親子のひずみがそこから始まっている」

「年寄りを大切にする人は必ず子供に優しく,年少者に乱暴な人
 は必ず年配者に無礼を働く」

「エセの教育礼賛そして教育利用が教育を壊す」

「我が子を幸せに育てるのは至難だが,不幸せにするのはいとた
 やすい。欲しがるもの,ねだるものは何でも与えればよい。そ
 の子はこの世で長生きできないか,牢屋で長生きする」

「『地球なんてただのでっかいタマネギではないか。涙のこぼれる
 日まで喜びはいつまでもこない。』とある少年が言ったというが,
 その通りだ」

「大人たちが子供たちを守ることは,大人たちが大人たち自身を
 守ることだ。そして子供たちが,やがて大人たちを守る」

「たいまつは何にも依存しない。自分を自分で燃やす。自分で燃
 えながらどこでも照らす。照らしながら周りを温める。だれで
 もたいまつをつくることができる」

「成功者に未来は乏しい。失敗者には未来だらけだ。但し失敗者
 自身が行く手に未来だらけを感じないなら,未来は現在をとば
 して過去になる」

「歴史を学ぶ,そして歴史に学ぶ。どちらにも100%の努力を
 注ぐ。合わせて200%の努力で,100%の歴史学習となる」


◇ウィキペディアより
 むのたけじ(武野武治、1915年1月2日 - )はジャーナリスト。
秋田県生まれ。東京外国語学校卒。報知新聞記者を経て、1940年
朝日新聞社に入社、中国、東南アジア特派員となるが、敗戦を機
に戦争責任を感じて退社。
 1948年秋田県で週刊新聞「たいまつ」を創刊、反戦の立場から
言論活動を続けた。1978年「たいまつ」は休刊。
 2011年2月27日に放送された、NHKスペシャル『日本人はな
ぜ戦争へと向かったのか』シリーズ、第3回「"熱狂”はこうして
作られた」の終盤に出演し、96歳で健在な姿を見せた。

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