参観会・懇談会資料 ⑭ / 『灯し続けることば』大村はま 小学館 2004年 ④【再掲載 2012.5】 [読書記録 教育]
今回は、わたしの教育ノートから、5月17日に続いて、
キーワード「参観会・懇談会資料」14回目の紹介 須長茂夫さんの本の要約です。
教育雑誌、教育書籍より、懇談会資料として使えると思ったものを
ノートに要約したものです。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「生活のリズム ←→ 欲望のリズム」
・「一番辛いときに一緒になって行動してあげること」
・「ありがとう助かったよ」
・「親としての愛と責任の深さ」
もう一つ、再掲載となりますが、教師区実践者として知られた大村はまさんの
「灯し続けることば」④を載せます。
大村さんの本を読むと、背筋がピンと伸びるような気になります。
☆学校休業中の子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆参観会・懇談会資料 ⑭
◇須長茂夫
□家庭の力(2)一緒につくる育てる そして高く評価する
なぜ子供の生活は崩れるのか
◎子供の状況を見る四つのポイント
① 遊び
② 勉強
バランス
③ 仕事
④ 生活習慣
リズム
生活のリズム ←→ 欲望のリズム
欲望のリズムがまかり通ると…
本能のリズム
生活の実務が欠けると
「つらいだろう」「一緒に」の効果
受け身をどう積極的に変えるか
一緒に → 飛躍
ポイントは一番辛いとき 不安と模索の心へぐさり
◎「一番辛いときに一緒になって行動してあげること」
不安なときに技術・手順の指導
一緒にやったら高く評価する
「ありがとう助かったよ」
□あとがき
現代の子供
五無主義(無気力・無責任・無関心・無感動・無作法)
+
三不主義(遊ばず・学ばず・働かず)
|
責任のかなりの部分が家庭にある
親である自分を免罪できない
|
親としての愛と責任の深さ!
☆『灯し続けることば』大村はま 小学館 2004年 ④【再掲載 2012.5】
◇力は使い切ったときに伸びるものです
持っている力というのは、使い切ったときに伸びるもののようです。
大してない力でも、ありったけ使うと、またどこかからわいてくるのです。
誰かが哀れに思って、与えてくれるのではないかと思うほどです。
ですから、少ししか使わないと、力は伸びない、生まれてこないようです。
かわいそうになるほど、持っている力をみな使ってしまうことが、次の力を得るもとに
なるのだと思います。
◇自然に背筋が伸びるようにするのが技術です
「よく読みなさい」
「じっくり考えてみなさい」
教師はこんなことばをよく使います。でもそれは安易に過ぎることばです。誰にも言え
ることです。
「よく読みなさい」と言わなくても、子どもがよく読んでしまった、知らない間に読みひ
たっていたというふうにもっていくのが、教師の教師たるところでしょう。
それあってこそ、教師という専門の職業が成立するのだと思います。
「姿勢をよくしなさい」と言って指導するのは素人でもできることです。
そういう、もう子どもが聞き慣れてしまったことばを使うのではなく、自然に背筋がぴ
んと伸びるようにするのが、専門職たるゆえんだと思います。
こういうときは、いいお話をするのが一番です。
話に引き込まれると、子どもは少し前に乗り出したような形で、腰がぴんと立ってきま
す。
自然に姿勢がよくなっている、これが教師の技術です。
◇教師がいじったからと言って、個性は壊れません
戦後の教育で最大の失敗は、教師が教えなくなったことだと、私はつくづく思っていま
す。
「子どもの個性・主体性を尊重する」ということばが、「教える」ことを背後に押しやっ
ていったようです。
たとえば、作文の授業のときに、生徒が書いている間、教壇のところでじっと見ている、
あるいは忙しいからといって教壇で別の採点をしていたりする方もいます。
「さあ書いてごらん」と原稿用紙を渡されただけで、子どもは書けるものでしょうか。
他の子どもがすらすら書いていたとしても、書けない、何を書いていいかもわからない、
そんな苦しんでいる子どもはいないでしょうか。
生徒の間を回って、書く題材のヒントを言ったり、ちょっと書き出しの文を与えて
「そこから先を書いてごらん」
と示したり、いい表現が見つかるようなヒントを出したり、そういうのが教えるというこ
とではないでしょうか。
そういうことをすると、子どもの個性が損なわれる、主体性がなくなると批判なさる方
があります。
でもこうして基礎的な力を身につけた人が、それから個性を花開かせていくのです。
あとで作家として立つような人が、教師が書き出し文を与えたために個性を失って型に
はまってしまったなんてことがあるでしょうか。
本当に特殊な才能というものは、私たち教師が三年や五年いじったからといって、壊れ
はしないでしょう。
それに、ほとんどの人は天才ではありません。
教師が教えてくれること、それによって伸びることを心の底から待っているのです。
キーワード「参観会・懇談会資料」14回目の紹介 須長茂夫さんの本の要約です。
教育雑誌、教育書籍より、懇談会資料として使えると思ったものを
ノートに要約したものです。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「生活のリズム ←→ 欲望のリズム」
・「一番辛いときに一緒になって行動してあげること」
・「ありがとう助かったよ」
・「親としての愛と責任の深さ」
もう一つ、再掲載となりますが、教師区実践者として知られた大村はまさんの
「灯し続けることば」④を載せます。
大村さんの本を読むと、背筋がピンと伸びるような気になります。
☆学校休業中の子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆参観会・懇談会資料 ⑭
◇須長茂夫
□家庭の力(2)一緒につくる育てる そして高く評価する
なぜ子供の生活は崩れるのか
◎子供の状況を見る四つのポイント
① 遊び
② 勉強
バランス
③ 仕事
④ 生活習慣
リズム
生活のリズム ←→ 欲望のリズム
欲望のリズムがまかり通ると…
本能のリズム
生活の実務が欠けると
「つらいだろう」「一緒に」の効果
受け身をどう積極的に変えるか
一緒に → 飛躍
ポイントは一番辛いとき 不安と模索の心へぐさり
◎「一番辛いときに一緒になって行動してあげること」
不安なときに技術・手順の指導
一緒にやったら高く評価する
「ありがとう助かったよ」
□あとがき
現代の子供
五無主義(無気力・無責任・無関心・無感動・無作法)
+
三不主義(遊ばず・学ばず・働かず)
|
責任のかなりの部分が家庭にある
親である自分を免罪できない
|
親としての愛と責任の深さ!
☆『灯し続けることば』大村はま 小学館 2004年 ④【再掲載 2012.5】
◇力は使い切ったときに伸びるものです
持っている力というのは、使い切ったときに伸びるもののようです。
大してない力でも、ありったけ使うと、またどこかからわいてくるのです。
誰かが哀れに思って、与えてくれるのではないかと思うほどです。
ですから、少ししか使わないと、力は伸びない、生まれてこないようです。
かわいそうになるほど、持っている力をみな使ってしまうことが、次の力を得るもとに
なるのだと思います。
◇自然に背筋が伸びるようにするのが技術です
「よく読みなさい」
「じっくり考えてみなさい」
教師はこんなことばをよく使います。でもそれは安易に過ぎることばです。誰にも言え
ることです。
「よく読みなさい」と言わなくても、子どもがよく読んでしまった、知らない間に読みひ
たっていたというふうにもっていくのが、教師の教師たるところでしょう。
それあってこそ、教師という専門の職業が成立するのだと思います。
「姿勢をよくしなさい」と言って指導するのは素人でもできることです。
そういう、もう子どもが聞き慣れてしまったことばを使うのではなく、自然に背筋がぴ
んと伸びるようにするのが、専門職たるゆえんだと思います。
こういうときは、いいお話をするのが一番です。
話に引き込まれると、子どもは少し前に乗り出したような形で、腰がぴんと立ってきま
す。
自然に姿勢がよくなっている、これが教師の技術です。
◇教師がいじったからと言って、個性は壊れません
戦後の教育で最大の失敗は、教師が教えなくなったことだと、私はつくづく思っていま
す。
「子どもの個性・主体性を尊重する」ということばが、「教える」ことを背後に押しやっ
ていったようです。
たとえば、作文の授業のときに、生徒が書いている間、教壇のところでじっと見ている、
あるいは忙しいからといって教壇で別の採点をしていたりする方もいます。
「さあ書いてごらん」と原稿用紙を渡されただけで、子どもは書けるものでしょうか。
他の子どもがすらすら書いていたとしても、書けない、何を書いていいかもわからない、
そんな苦しんでいる子どもはいないでしょうか。
生徒の間を回って、書く題材のヒントを言ったり、ちょっと書き出しの文を与えて
「そこから先を書いてごらん」
と示したり、いい表現が見つかるようなヒントを出したり、そういうのが教えるというこ
とではないでしょうか。
そういうことをすると、子どもの個性が損なわれる、主体性がなくなると批判なさる方
があります。
でもこうして基礎的な力を身につけた人が、それから個性を花開かせていくのです。
あとで作家として立つような人が、教師が書き出し文を与えたために個性を失って型に
はまってしまったなんてことがあるでしょうか。
本当に特殊な才能というものは、私たち教師が三年や五年いじったからといって、壊れ
はしないでしょう。
それに、ほとんどの人は天才ではありません。
教師が教えてくれること、それによって伸びることを心の底から待っているのです。
よく読みなさいと言わなくても、子どもがよく読んでしまった
読み浸ってしまった…というふうに持って行く。
難しいけど、理想ですね^^
いろいろ工夫していかなきゃなぁ…
by ミケシマ (2020-05-25 23:07)
ミケシマさん ありがとうございます。
確かに、「静かにしなさい」と言ってもなかなか静かになるものではありません。「AさせたいならBと言え」とも言われますが、疲れてくると、どうしても「静かにしなさい」と言ってしまいがちです。常に意識をもっていようと反省します。
by ハマコウ (2020-05-26 04:22)