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参観会・懇談会資料 30 / 「国家を考えてみよう」橋本治 ちくまプリマー新書 2016年 ①【再掲載 2017.10】 [読書記録 教育]

今回は、わたしの教育ノートから、10月11日に続いて、
キーワード「参観会・懇談会資料」30回目の紹介です。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「自分を知ってくれている何十人かの人々に対していい思い出を残して死んでいく」


・「条件を提示して話し合う→子供に条件を提示してその条件だけは義務として守らせた」


・「教育 - 人間を社会が必要とするようなタイプに育て上げること」


・「社会 - 人間の持っている経験や知識を集積し,保存し継承し,ここの生命は滅び
ても無限に累積発展させていく場。」





もう一つ、再掲載となりますが、橋本治さんの
「国家を考えてみよう」①を載せます。







<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト




☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg






<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆参観会・懇談会資料 30 

◇扇谷正造
 
□問題意識を持つ人間   

 疑問を育てる
 「自分を知ってくれている何十人かの人々に対していい思い出を残して死んでいく」

    ↑↓

 「ボサッと一生を終える」


 子供の興味や関心を手がかりにしてそれを育てる



松下村塾の吉田松陰



 条件を提示して話し合う
子供に条件を提示してその条件だけは義務として守らせた
   


 親子の絆 
  小泉信三博士 戦死した長男を書いた本『海軍主計 小泉信吉』

本当に子供を信じている愛していると言うことを伝える
   


 自分で自分のレールを敷く







◇先生が好きになる5つのしつけのポイント
  
 ① 両親が先生を尊敬すること


 ② 尊敬の念を態度で示すこと


 ③ 学校での礼儀を教えること


 ④ 子どもの話を聞いてやること
  

 ⑤ 生活習慣をしつけておくこと 





◇しつけ(向山洋一)

 (1)挨拶をきちんとすること


(2)机と椅子をきちんと入れること


(3)名前を呼ばれたら返事をすること






◇村における教育(宮本常一)
 
□村における教育 = 生活技術の伝承

 生活技術 
  ① 社会的な存在としての性格

  ② 個人個人が生きていくための方法・手段
 


□教育

 人間を社会が必要とするようなタイプに育て上げること



□社会 

 人間の持っている経験や知識を集積し,保存し継承し,ここの生命は滅びても無限に累
積発展させていく場。



 ・人間しか知識や経験の累積はない

・一つの動物のもつ個性的な意志が意識的に次の世代の社会に受け継がれることもな
  い。

- 言葉 文字
 


□村の道徳律 

  ① 公生活(社会生活)の教育
        
  ② 私生活の教育
 


□シツケ 

 義理と恥  

 - 村の中で健全に生きるためには不義理をしないことであり,村人として一応完成す
  ると言うことは恥をかかない人になることだった。

    |

 「二十歳過ぎての子の意見,彼岸過ぎての麦の肥」
 


□一人前 

 ① 作業能力


 ② 社会生活上  調和のとれた人間

親は子を社会人として一人前にするためにできるだけ子の教育を世人に任せようと
  した。

- 子供組 若者組

  

□若者条項 

 ① 親に孝行すること

 ② 神仏を敬うこと

 ③ ばくち打ちや大酒飲みをしないこと

 ④ けんかをしないこと

 ⑤ 仲間内でわがままをしないこと

 ⑥ 家事・盗人の取り締まりをすること




















☆「国家を考えてみよう」橋本治 ちくまプリマー新書 2016年 ①【再掲載 2017.10】

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◇国家を考えない

□2つの国家

 ① 国家=国民  nation 人=国民を中心にして考える


 ② 国家=領土  state  土地=領土を前提にして考える




□昔の中国の「国」と「国民」の考え方

 國 クニ  境界


 邑 クニ  人のいる国
 



□国家は誰のもの?
「国家は支配者のもの」



 「国家は国民のもの」(近代国家)




□ 国はなかなか国民のものにならない

 「国」と「国家」はどうちがう?


国家-家長のもの(天皇)




□長い間「国家」と無縁だった日本

 明治時代から「国家」という言葉が定着


 天下と国家




□日本で国家が始まる

 


□日本に「国家」がやってきた




□日本人である前に町人、百姓だった(階層)




□武士のみ「我々日本人」

  明治維新は一部の限られた日本人(支配階級)のやったものであった 
 



□王政復古と大政奉還                                                                      



□明治の「国家」は天皇のものだった 

 明治の「国家」 = 天皇  


「政府」 = 国家を支える組織




□天皇がなんでもできる憲法

 帝国憲法 ~ 日本は天皇のもので天皇は何でもできる
 



□天皇も国民のように騙せられる
  
 しかし、天皇は何でもできるわけではない
 
   = 「天皇は何でもできる建前になっている」

            |

 最終的に決定する権利を持っているだけ     
 

 とかく「国家」という言葉を使わなかった人
 



□福沢諭吉が語る政府

<元来人民と政府との間柄はもと同一対にてその職分を区別し、政府は人民の名分となり
 なりて法を施し、人民は必ずこの法を守るべしと、固く約束したるものなり>
 
                         - 社会契約説に基づいて
       | 

「政府と人民は約束してなんかいないんだから、政府の言うことになんて従う必要なんか
 ないよ」と暗に言っている
 

        
「政府に従わなくていい」という罠

   = 政府への脅し
   

 

 福澤は「学問のすすめ」の中で「国家」という言葉を使わなかった


 「政府も天皇のもの」にしてしまった人たち
  
 
 福澤 大日本帝国憲法が発布される前年『帝室論』
 
   「天皇はいくら尊敬されてもいいが政治に関係すべきではない」

    政府 ~ 国家を運営する組織
 
 
  後に「政府」を校正するような人たちが、まだ若い明治天皇を担ぎ出して始まったの
 が明治維新

     ∥

 政治の中心は「政府」            
文句の言いようのないシンボリックな人を担ぎ出したのはOK
  
 
◎「天皇は何でもできる」という前提を作っておけば「天皇がご了承になった」のひと
   ことで明治政府はなんでもすることが可能になってしまう  



「国家」や「天皇」から逃げる福沢諭吉


 
「国家」に逆らうと国家的な不良になる

  
 昔のまともな人間は「親に背く不良」になることが怖くてできない
  
 ~ 国家を批判することは、家長である「お父さん=天皇」の悪口を言うことになるの
  でできなかった       

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