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「学校のあたりまえをやめた」工藤勇一 時事通信社 2018年 ② /「飢饉日本史」中島陽一郎 雄山閣ブックス ②(最終) 1996年【再掲載 2012.12】 [読書記録 教育]

今回は、3月10日に続いて、工藤勇一さんの
「学校のあたりまえをやめた」の紹介 2回目です。



出版社の案内には


「『みんな仲良く』と教室に掲げても、子どもたちは仲良くなりません。他者意識のない
 作文、目的意識のない行事すべて、やめませんか。宿題は必要ない。クラス担任は廃止。
 中間・期末テストも廃止。何も考えずに『当たり前』ばかりをやっている学校教育が、
 自分の頭で考えずに、何でも人のせいにする大人をつくる。」


とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「不登校 ~ 誰かを責め続けている状態の中では、人は自律のスイッチを押すことは
できません」


・「いじめ調査の目的は、目に見えないいじめを掘り起こし、いじめによって苦しんでい る生徒を救うために行うもの」


・「親に当事者意識を」


・「これからのリーダーには多様化が進む社会の中で集団をまとめる力が求められる」




もう一つ、再掲載になりますが、中島陽一郎さんの
「飢饉日本史」②を載せます。
かつての日本でしばしばあった飢饉。
これからはないだろうとは、決して言えないのではないかと思います。






<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。








☆「学校のあたりまえをやめた」工藤勇一 時事通信社 2018年 ②

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◇「手段の目的化」― 学校教育の問題
1.学校は何のためにあるのか
  
□目的と手段が一致しないものや、手段が目的化しているものは廃止・見直しをする

 → 本来の目的を再確認して最良の手段を再構築する



□学校は人が「社会の中でよりよく生きていける」ようになるために学ぶ場所

 → その結果として将来「よりよい社会」をつくることにつながっていく

 → 学校に来ること自体は社会の中でよりよく生きてゆけるようにするための一つの手
  段に過ぎない
 


□不登校
 
 ~ 誰かを責め続けている状態の中では、人は自律のスイッチを押すことはできません
 


□社会の2つのスキル

 ① コミュニケーション

 ② 経済活動  
 


□学校の機能
  
 教師 
  ① 何を教えて(カリキュラム)

  ② どう教えるか(教え方)
  

 生徒

  ③ 何を学んで(カリキュラム)

  ④ どう学ぶか(学び方)
 


□寺子屋
  
 1 読み書きそろばん → 実社会
   
 2 教え方・学び方  → 自学と学びあい






2.学習指導要領は何のためにあるのか
   
□自由な発想が奪われてしまっている






3.いじめ調査は何のためにするのか
   
□目的 

 = 目に見えないいじめを掘り起こし、いじめによって苦しんでいる生徒を救うために
  行うもの





4.トラブルを学びに変える
   
 × 手段と目的の不一致
   
 × 手段の目的化
   

 ◎大人の役割は子供が一人で越えられないハードルに出合った時に、しっかりと越えさ
  せてあげるように支援すること

   |


 保護者に
「このくらいの年頃になると、親が何か言ったくらいで子どもは変わりません。でも、こ
 うしたトラブルこそ人生の教訓を教える大きなチャンスです。私たち大人の出番です。
 どうお灸をすえるか一緒に考えていきましょう。」

 → 親に当事者意識を





5.リーダー指導は教師の仕事
  
 これからのリーダー
    多様化が進む社会の中で集団をまとめる力が求められる




6.ルールを見直す





7.問題はつくられる
   
  森俊夫・黒沢幸子 ワークショップ












☆「飢饉日本史」中島陽一郎 雄山閣ブックス ②(最終) 1996年【再掲載 2012.12】

<出版社の案内>

冷害・水害・旱魃(かんばつ)など自然はときに人智を超える災害をもたらす。飢饉もその
一つである。本書は飢饉のもつ天災・地災・人災の実態を歴史り中から掘り起し、人と自
然の対立の様相を克明に描く、それらの課題を今日に投げかける。悲惨と恐慌の歴史。


◇享保の外来芋対策
 
 サツマイモは貴重食

流行病予防の幕府御触書

松平定信の治水工事
 


◇天明の暴動対策

 藁一升に米パラパラの非常食

狂乱群衆米屋襲撃
   江戸市民にお救い米
 


◇天保の神頼み対策

 二宮尊徳の一喝 
   家老を震え上がらす

 水戸藩主の陣頭指揮

苦しいときに御伊勢様

米倉開放のマンネリ対策

焼け石に水のお救い小屋
 


◇秀吉    
 
 1585年 加茂川・桂川の堤防工事

 → 賃金
 


◇加賀藩   
 
 前田利常  
   土木工事 - 飢民に金と食 + 余計なことを考えない   
     ↓

※金持ちに勧めて建築工事 = 貧乏人救済
 


◇代用食   
 
 救荒作物
   稗・里芋・甘藷・馬鈴薯


 救荒植物
   山野自生草木  凶作時食べられるもの

 
 備荒植物 
   出雲のぼてぼて茶

カタクリ粉 山芋 葛

彼岸花(毒抜き)ドングリ・トチ(渋抜き) 



◇飢饉の早期発見  
 
 秋刀魚や糟小鯛が凶作の夏冬に多くとれた
 


◇飢饉の周期性

 昔の人
  「飢饉は大体30~40年間隔」

 イーストン
  「89年周期説」太陽黒点数

 藤原咲平
  「飢饉81年周期図」
 


◇源平合戦  
 
 米戦争
  「富士川の戦い」腹ぺこで平家惨敗
 
西日本より関東の方が収穫が良かった
 


◇鍛治屋   
 
「飢饉でも死なない鍛冶屋さん」
   野草の根を掘る道具



◇飢饉日記
 
□高山彦三郎 
  東北旅日記 残酷無惨
 
寛政の三奇人・幕末の勤皇家 1790.6.7~11.30

「北方日記」(奥羽旅行記7~11月)

 
□杉田玄白 

 関東以北飢饉日記「懿斎日録」(いさいにちろく)

 

□本田利明

 奥州見聞録 「西域物語」
 


◇戦争と飢饉と売春と

□徳川三百年の平和

 百姓一揆 逃散 間引き 赤ちゃん殺し 人身売買 売春

     ∥

◎ 激しい・悲しい抵抗と犠牲の覚悟

 

□人身売買  

 室町以後~

 

□コメ 

 一両 = 一石 = 十斗 = 百升 = 140㎏

 140㎏×320円=44800円

  一両  = 約5万6千円

千両箱 = 約5600万円

 


◇日本農業の問題  
 
 1 耕地面積減少 

 2 労働力不足 

 3 低い生産性




※自給率向上へ
 


◇飢饉回避   
 ①食糧の安定輸入と供給


 ②醗酵化学の開発


 ③食糧自給率の向上

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