「なぜ日本人は賽銭を投げるのか」新谷尚紀 文春文庫 2003年 ② /「学校って何だろう」苅谷剛彦 講談社 1998年 ③【再掲載 2015.6】 [読書記録 民俗]
今回は、11月6日に続いて新谷尚紀さんの
「なぜ日本人は賽銭を投げるのか」の紹介 2回目です。
出版社の紹介には
「超情報化社会にありながら、私たちの暮らしには、昔からの慣習が生きてい
る。ことに、生と死、神と仏に関するしきたりには―。しかし、よく考えれ
ば疑問がいっぱいだ。例えば、神さまに供える賽銭を無礼(?)にも、なぜ
投げるのか?玄関になぜお札を帖るのか?葬儀でなぜ香典を出すのか?死者
になぜ枕飯や火を供えるのか?それら民俗信仰のもつ意味を見つめ直し、自
らの来歴を忘れがちな現代人に改めて問う、示唆に富む論考。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「七夕は、中国伝来牽牛織女の伝説を日本古来の聖なる乙女による神祭りの
信仰とが習合して織女が『たなはたつめ』」
「水に関する伝承は不浄を禊ぎ祓うこととつながる」
・「暑ければ汗はかくものとして、それを行水でさっと流して浴衣に着替え、
夜風に当たる。汗をかきたくないためのぜいたく」
・「『七つ前は神さま』伝承が残っている。 七つの祝いを境として、彼等は鎮
守社の氏子となり神さまを祀る側になると考えられた」
・「忘年会も精神的な大掃除」
- 今年の年末は何年かぶりの大掃除を楽しむことができそうです。
もう一つ、再掲載になりますが、苅谷剛彦さんの
「学校って何だろう」③を載せます。
☆「なぜ日本人は賽銭を投げるのか」新谷尚紀 文春文庫 2003年 ②
◇四季おりおり(2)
2 太陽と月の季節
□7月 七夕はなぜたなばたというのか
古事記
- 棚機の訓読み
平安中期
織女のよみ「たなほたつめ」
↑
折口信夫
中国伝来牽牛織女の伝説を日本古来の聖なる乙女による神祭り
の信仰とが習合して織女が「たなはたつめ」
水に関する伝承
- 不浄を禊ぎ祓う
□8月 納涼・避暑の工夫は?
「清流と緑陰」がキーワード
暑ければ汗はかくものとして、それを行水でさっと流して浴衣に
着替え、夜風に当たる
- ぜいたく
汗をかきたくないため
クーラーとは根本的に発想が違う
□9月 中秋の名月はなぜ8月15夜か?
新暦・旧暦に一か月のずれ
旧暦では7,8,9月が秋
月の満ち欠けが基
晦日は必ず新月の闇夜で十五夜は必ず満月
折口信夫
「満月には女性の生殖力を連想させる」
月見
- 団子や栗などの供物はどこの家のも子どもたちが盗んでよいこ
とになっていた
3 稲と生命の季節
□10月 なぜ「神無月」か?
睦月「むつび」から
如月「更衣」から
弥生「いや生い」から
宗教学者・原田敏明
神無月は「神」の月
- 収穫に感謝する神祭りの月
◎ 音を重視すべき
出雲
神在祭神事
- 海蛇を神として迎え祀る
□11月 七五三の意味
3歳 男女の髪置き
髪の毛を伸ばし始める
5歳 男子の袴着
袴を着せる
7歳 女子の帯解き
付けひも → 帯
霜月の真ん中の日だから
背景に「七つ子祝い」の伝統
「七つ前は神さま」伝承
◎ 七つの祝いを境として、彼等は鎮守社の氏子となり神
さまを祀る側になると考えられた
→ 甘えは許されず
□12月 年末行事の意味は?
年末
= 借金返済の月
大掃除
忘年会も精神的な大掃除
☆「学校って何だろう」苅谷剛彦 講談社 1998年 ③【再掲載 2015.6】
◇教科書って何だろう
学校で教える知識
教科書に載る知識とは
学習指導要領
学校で教える知識の決め方
国という大きな単位
= まとまり
先生による違い
「どのクラスも同じ」という仕組み
地域ごとの教育
どうして国が決めるのか
ナショナル・カリキュラム
経済の国際競争と教育
1980年代 日本の教育の優秀さ
ばらつきの少ない教育
イギリス
十年くらい前まで 地域や学校が決めていた
→ 学力差が生じた
→ 日本を見習いナショナル・カリキュラム作り
画一教育とナショナル・カリキュラム
日本はイギリスと反対の方向に…
教科書の知識は役に立つのか
自分なりのものの見方や考え方をつくりあげるときつながりとして…
隠れたカリキュラム
- もう一つの知識
◇隠れたカリキュラム
教科書以外の知識
隠れたカリキュラム
授業中に何を習うのか
時間を守る
我慢する
忍耐力をつける訓練
コミュニケーションの仕方
学校と隠れたカリキュラム
隠れたカリキュラム
= 知らず知らずのうちに学校生活を通じて学ぶことから、ついで
に教えられること
= 集団として活動をスムーズに行おうとすることが隠れたカリキュ
ラムに
男子と女子
自分の位置
学年と年齢
発達
年齢による区別
「日本」というまとまり
学校と社会
隠れたカリキュラム
① 学校生活をスムーズに行うために入り込む
② 知らず知らずのうちに入り込む 男女区別年齢
→ 学校は秩序を重んじる場所
「なぜ日本人は賽銭を投げるのか」の紹介 2回目です。
出版社の紹介には
「超情報化社会にありながら、私たちの暮らしには、昔からの慣習が生きてい
る。ことに、生と死、神と仏に関するしきたりには―。しかし、よく考えれ
ば疑問がいっぱいだ。例えば、神さまに供える賽銭を無礼(?)にも、なぜ
投げるのか?玄関になぜお札を帖るのか?葬儀でなぜ香典を出すのか?死者
になぜ枕飯や火を供えるのか?それら民俗信仰のもつ意味を見つめ直し、自
らの来歴を忘れがちな現代人に改めて問う、示唆に富む論考。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「七夕は、中国伝来牽牛織女の伝説を日本古来の聖なる乙女による神祭りの
信仰とが習合して織女が『たなはたつめ』」
「水に関する伝承は不浄を禊ぎ祓うこととつながる」
・「暑ければ汗はかくものとして、それを行水でさっと流して浴衣に着替え、
夜風に当たる。汗をかきたくないためのぜいたく」
・「『七つ前は神さま』伝承が残っている。 七つの祝いを境として、彼等は鎮
守社の氏子となり神さまを祀る側になると考えられた」
・「忘年会も精神的な大掃除」
- 今年の年末は何年かぶりの大掃除を楽しむことができそうです。
もう一つ、再掲載になりますが、苅谷剛彦さんの
「学校って何だろう」③を載せます。
☆「なぜ日本人は賽銭を投げるのか」新谷尚紀 文春文庫 2003年 ②
◇四季おりおり(2)
2 太陽と月の季節
□7月 七夕はなぜたなばたというのか
古事記
- 棚機の訓読み
平安中期
織女のよみ「たなほたつめ」
↑
折口信夫
中国伝来牽牛織女の伝説を日本古来の聖なる乙女による神祭り
の信仰とが習合して織女が「たなはたつめ」
水に関する伝承
- 不浄を禊ぎ祓う
□8月 納涼・避暑の工夫は?
「清流と緑陰」がキーワード
暑ければ汗はかくものとして、それを行水でさっと流して浴衣に
着替え、夜風に当たる
- ぜいたく
汗をかきたくないため
クーラーとは根本的に発想が違う
□9月 中秋の名月はなぜ8月15夜か?
新暦・旧暦に一か月のずれ
旧暦では7,8,9月が秋
月の満ち欠けが基
晦日は必ず新月の闇夜で十五夜は必ず満月
折口信夫
「満月には女性の生殖力を連想させる」
月見
- 団子や栗などの供物はどこの家のも子どもたちが盗んでよいこ
とになっていた
3 稲と生命の季節
□10月 なぜ「神無月」か?
睦月「むつび」から
如月「更衣」から
弥生「いや生い」から
宗教学者・原田敏明
神無月は「神」の月
- 収穫に感謝する神祭りの月
◎ 音を重視すべき
出雲
神在祭神事
- 海蛇を神として迎え祀る
□11月 七五三の意味
3歳 男女の髪置き
髪の毛を伸ばし始める
5歳 男子の袴着
袴を着せる
7歳 女子の帯解き
付けひも → 帯
霜月の真ん中の日だから
背景に「七つ子祝い」の伝統
「七つ前は神さま」伝承
◎ 七つの祝いを境として、彼等は鎮守社の氏子となり神
さまを祀る側になると考えられた
→ 甘えは許されず
□12月 年末行事の意味は?
年末
= 借金返済の月
大掃除
忘年会も精神的な大掃除
☆「学校って何だろう」苅谷剛彦 講談社 1998年 ③【再掲載 2015.6】
◇教科書って何だろう
学校で教える知識
教科書に載る知識とは
学習指導要領
学校で教える知識の決め方
国という大きな単位
= まとまり
先生による違い
「どのクラスも同じ」という仕組み
地域ごとの教育
どうして国が決めるのか
ナショナル・カリキュラム
経済の国際競争と教育
1980年代 日本の教育の優秀さ
ばらつきの少ない教育
イギリス
十年くらい前まで 地域や学校が決めていた
→ 学力差が生じた
→ 日本を見習いナショナル・カリキュラム作り
画一教育とナショナル・カリキュラム
日本はイギリスと反対の方向に…
教科書の知識は役に立つのか
自分なりのものの見方や考え方をつくりあげるときつながりとして…
隠れたカリキュラム
- もう一つの知識
◇隠れたカリキュラム
教科書以外の知識
隠れたカリキュラム
授業中に何を習うのか
時間を守る
我慢する
忍耐力をつける訓練
コミュニケーションの仕方
学校と隠れたカリキュラム
隠れたカリキュラム
= 知らず知らずのうちに学校生活を通じて学ぶことから、ついで
に教えられること
= 集団として活動をスムーズに行おうとすることが隠れたカリキュ
ラムに
男子と女子
自分の位置
学年と年齢
発達
年齢による区別
「日本」というまとまり
学校と社会
隠れたカリキュラム
① 学校生活をスムーズに行うために入り込む
② 知らず知らずのうちに入り込む 男女区別年齢
→ 学校は秩序を重んじる場所
2023-11-09 04:00
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