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「いじめで子どもが壊れる前に」藤川大祐 角川学芸出版 2012年 ② / 読書ノート「遠藤周作さんはこんなことを」⑱-「深い河をさぐる」 文藝春秋 1994年 1【再掲載 2014.2】 [読書記録 教育]

今回は、1月31日に続いて藤川大祐さんの、
「いじめで子どもが壊れる前に」の紹介 2回目です。


出版社の案内には、

「津市の事件をはじめ、加速する現代のいじめ問題について、その様態、
 教訓と対策、学校の危機管理など、徹底的に解説。子を持つ親や現役
 の教師はもちろん、すべての大人が向きあうべきいじめ問題の本質に
 迫る!」

があります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「現代のネット社会は従来以上に公的な立場にある組織や個人に高い
モラルを求める社会」


・「子どもたちのコミュニケーションは基本的に共感し合うことであり
  同調圧力が強い」


・「子どもたちは継続的に共感を伝え続ける必要がある。共感の伝達に
失敗することが友人関係危機につながるとの不安があるから」


・「現代のネット社会ではネットで子どもが攻撃される社会であると同
時にネットで子どもが救われる可能性もある社会」



もう一つ、再掲載になりますが、
「遠藤周作さんはこんなことを」⑱を載せます。




☆「いじめで子どもが壊れる前に」藤川大祐 角川学芸出版 2012年 ②

1.jpg

◇いじめとネット社会
 社会的制裁としての炎上
  「炎上」ネット上での犯人捜し
「電凸」呼び掛け
  インターネット普及により多くの人が付加的コスト0で発
     信可能に
      - 加害者等の過度な社会的制裁

公的な制裁への不満

 学校が非難の的となる
過度なネットでの社会的制裁
     = いじめ 加害者同様
ひどいいじめの正当化

過度な社会的制裁はいじめと同じ
現状ではネットでの炎上抑止は困難
    現代のネット社会は従来以上に公的な立場にある組織や個人に
   高いモラルを求める社会 

ネットいじめの実態

 ネットならではの特徴
2008.11 
   文科省「ネット上のいじめに関する対応マニュアル・事例集」
 ・ ネットいじめは進行のスピードが速い
 ・ 安易な行為から深刻ないじめにつながりうる
 ・ 二次的な被害が生じやすい コピー
 ・ 兆候が大人から見えづらい

 家庭ではフィルタリングサービスを
個室に持ち込まない

「学校裏サイト」の現在
   学校ネットパトロール 
     2008年頃まで「学校裏サイト」
      - 学校非公式サイト

 子どもの異変に気付いたら
   そのままにしての場合も 
     ~ サイト管理者・上位プロバイダーへ相談
     → 削除
悪質な場合は警察へ
- 生徒指導担当 ノウハウを

 ケータイ依存といじめ
子どもたちのコミュニケーションは基本的に共感し合うこと
      同調圧力が強い    
2012「LINE」アプリの流行
スマートフォン上で知人とメッセージ交換、無料通話
「スタンプ」
子どもたちは継続的に共感を伝え続ける必要有
     = 共感の伝達に失敗することが友人関係危機につながると
      の不安

「なりすましメール」で攻撃
   共感を伝えることの失敗からいじめにつながる可能性

 避難場所としてのサイト
    ネットでのやりとりが子どもたちの避難場所として機能してい
   る面もある 
- 家庭や学校とは違う第三の居場所
2006 NHK「金曜かきこみTV」
 現代のネット社会ではネットで子どもが攻撃される社会である
   と同時にネットで子どもが救われる可能性もある社会
    → メリットを活かしてデメリットを縮小  






☆読書ノート「遠藤周作さんはこんなことを」⑱-「深い河をさぐる」 文藝春秋 1994年 1【再掲載 2014.2】

1.jpg
 
◇本木雅弘(俳優)
  混沌が快いインド
矛盾を消さずに生かす世界
    「病気を診るのではなく病人全体を診る」
大きな生命 
    ガンジス川 
      生と死が一緒に住んでいる「大きな生命」
 ボランティアは愛の演技

 他人の人生に自分はいい痕跡か悪い痕跡か
インテリの偽善 
    ヒンドゥー教
       輪廻転生を信じている
 つじつまを合わせようとする
笑顔と詐欺 
    笑顔のあとにこれだけ金を出せ
「生活の顔」と「人生の顔」


◇青山圭秀(東邦大医学部)
  サイババという聖者 
    サイババ = 神 = 聖者 
科学の先端 あるいは裏道
  世界には一つの宗教しかない
     = 愛の宗教
 我々も一人一人神の顕れ
アガスティアの預言の葉
西洋と東洋 二つの科学の違い
 

◇カール・ベッカー(京都大)
  肉体は殻である 
    ムーディ「かいまみた死後の世界」
 キューブラー・ロス「死ぬ瞬間」
    体外離脱とトンネル体験
      花園 神との出会い
脳死状態での臨死体験
  ライフレビュー 
      - 精神的な人生の振り返り
人生で一番大切な体験 
    人生の反省 
    神との出会い


◇笠原敏雄(松井病院)
  スティーブンソン
肉体も前世を背負うか
縁の不思議さ  
     今は全員が多重人格。それをいかにコントロールするかが人間
    ということで,深層心理の中では皆多重人格。
  普通では考えられない縁がある


◇湯浅泰雄(桜美林大)
  共時性(シンクロニシティー)とは何か
  心の中で起こった出来事と,外で起こったできごとが対応してい
   る意味
 1930年にユングが使う
宇宙は<情報系+生命系>
  今日物理学者は哲学者にならざるを得なくなった
病気はその人の過去を映し出す
  宗教と科学の調和
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