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(1)「佐藤学さんはこんなことを」⑩ (2)「神と私 遠藤周作」 山折哲雄編 海竜社 2000年【再掲載 2011.7】 [読書記録 教育]

今回は、9月 5日に続いて、キーワード「佐藤学」さん、
佐藤学さんはこんなことを」10回目の紹介です。



教育学者・佐藤学さんの本から多くのことを学んできました。






今回紹介文より強く印象に残った言葉は…

・「大人数教室は東アジアのみ」
「現在の教師の数だけで十分30人学級は可能」


・「教育行政の官僚主義化の進行」


・「国家予算の逼迫によって教科書はますます薄く貧弱になっている」
「欧米と比べて1/5~1/10」
「学習資料としての機能はほとんど果たしていない」

- 今の教科書では教科書で自習することは難しいと感じます。
  大判になり、イラスト・写真は豊富になりましたが。 




もう一つ、再掲載となりますが、山折哲雄さん編による、
「神と私 遠藤周作」を紹介します。

「善魔」にならないように、自分を冷静に見つめる目を忘れないようにと思っています。






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(1)「佐藤学さんはこんなことを」⑩

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<改革の指針>
 
◇教室の改革(4)


□「学級王国」の崩壊

 学級王国 

  1920年  千葉師範付属小 手塚岸衛

  1922年  奈良女子高等師範付属小

  1930年代 大政翼賛運動


 ① 教室の自律性の主張


 ② 国体のミニチュアとしての経営

教師は天皇 日本型システム





□教室の改革推進条件

 ①30人学級の実現

大人数教室は東アジアのみ 
    文部省 → 地方自治体に


   現在の教師の数だけで十分30人学級は可能


   1995年 学校教員統計調査報告書(文部省)

教師の4人に一人が授業を行っていない
教育委員会センターの指導主事,社会教育-行政職
  教務主任



 ※ 教育行政の官僚主義化の進行

  おびただしい数の教師が教室を離れ中間管理職に就くシステム

→ このシステムを見直せば30人学級は可能


   市町村が独自の予算 一人1000円程度の負担で…



 ②教科書の改善

広域採択制の廃止

無償配布制度の見直し

→ 国家予算の逼迫によって教科書はますます薄く貧弱になっている

    欧米と比べて1/5~1/10

  ∥

学習資料としての機能はほとんど果たしていない

学校図書室配備に = 子供たちに貸し出す方式



















(2)「神と私 遠藤周作」 山折哲雄編 海竜社 2000年【再掲載 2011.7】

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◇神は存在ではなく働きである

自分の人生を「ある方向」にそっと後押ししてくれるもの


 後ろから背中を押してくれるのが神





◇神はあるか否か

憎しみは愛に変わる


キリストはいやな人間の中にもいます


 我々の眼から見て不幸せや,みじめに見える出来事も神の大きな尺度からは幸福を作る
種なのかも知れぬ

  



◇それでも神の信頼は揺るがない - 神と共に苦しんでいる

「この不幸や泪には決して意味がなくはないって,必ず大きな意味があるって…」





◇信仰について    

信仰とは99%の疑いと1%の希望である


迷いがあるから信仰である


宗教の始まるところ「すべてを委ね奉る」-人生は苦しい醜い


 復活の意味 イエスの復活  蘇生 
   ①彼が大いなる神の生命の中で永遠に行き続けること

②彼の教えが人々の心の中にいつまでも生き生きと再生していること


 自分の人生をイエスに投影する 
   人それぞれにイエス像がある


永遠の同伴者として
十字架上での叫び
    「主よ彼らを許したまえ。彼らはそのなせることを知らざればなり。」

「主よ主よ、なんぞ我を見捨て給うや」

「主よすべてを御手に委ね奉る」


※ 人間にとって一番辛いものは貧しさや病気ではなく,貧しさと病気が生む孤独と絶望
 の方だと知っておられた





◇愛について

愛は見捨てない


奇跡が起きるところ
奇跡とは常人のできぬ愛の行為だから

愛の力で人のために自分が死んだのも奇跡

人間の孤独感の分かち合いが大切

愛は多くの場合 現実には無力


 無力ゆえにその存在は強くなった 
無力なるイエス,無能なるイエス 「受難物語」

   コルベ神父の死 愛のない世界に愛を作った者

  愛は誰をも見捨てない

 
 仏・フローベルの短編   愛というのは捨てないこと
マザー・テレサ
     「今日の最大の病気は自分がいなくてもいい、誰もがかまってくれない,皆か
      ら見捨てられていると感じること」

  「苦しいのは誰からも愛されぬ事に耐えること」


 多く愛する者は多く愛される 


消極的な人間「熱くもあらず,冷たくもあらず,ただなまぬるき」





◇罪について

 罪は救いと背中合わせである 


罪には再生の可能性がある
「罪」とは「再生への密かな願い」だ

  ジュリアン・グリーンの小説,モウリヤックの小説

「否定」ではなく「転化」だ

   
 仏教の善悪不二
大事なのは否定ではなく転化だ(教育も)
◎「愛の方が律法よりも神殿よりも高い」イエスの意志

  罪と悪は別物 
        罪 … 再生の意志の表現 
        悪 … 自己破壊行動


 人間は人間を裁けるのか
「わたしもあなたを罪に裁けない」

  「神の国はあなたの中にある」


 イエスの思想 
   ①社会的な道徳で言う罪と宗教的な罪とは違う

②我々には本当は誰をも裁く能力などない

 
※ 人を裁こうとする気持ちというのは,自分が裁く相手の心の哀しみとか寂しさという
 ことがよく分かっていないこと


※ ものごとを決して二つに区分してみまいと私は自分に言い聞かせるようになった。善
 も限界を過ぎれば悪になり,愛も限界を過ぎれば人を苦しめる。



自分が正義感面や善人面をしていないようにできるだけ努めたい


 為すことを為せ
   どんな信者も一生の間,年齢に応じてユタの気持ちを持っている





◇いのちについて

すべてを神に委ねる


見苦しく死のうが見苦しくなく死のうが
キューブラー・ロス
      「あなたはさなぎの空をここに残して,あの世で鳥になるのよ」


老いて神に近付く 
   ヒンズー教 … 学生期,家長期,林住期,遊行期


茶道 ~ 沈黙の声を聞く





◇人間について

「神のみが『本当の私』を知っている」


私は私,これでよし 人間は多面的


 正宗白鳥 
  「誰でも,それを他人に知られるぐらいなら死んだ方がいいという秘密がある」


自分を知っていると言えるか
「私の心の奥に隠れているX」 自分の中の二つの自分


「自分は正しい」と思いこむ落とし穴 
心より心を得んと心得て,心に迷う心なりけり(一遍)


「善魔」
  自己満足のあまり行き過ぎに = 過ぎたるは及ばざるがごとし
    
  人間の縁はひそかに結びあい,からみあっている
     
 「一つだって無駄なものはものはなかった」 





◇宗教について

母なる宗教を求めて


仏教とキリスト教 
   ヒマラヤ = ヒマ(雪) + アラヤ

雪の溜まれる所

 
 母なる宗教  
   父の宗教と母の宗教 父なる宗教と母なる宗教





◇遠藤周作のキリスト教観  山折哲雄(京都造形芸術大学大学院長)

 日本人のこころに合うキリスト教を求めて   


西欧文学の額縁から抜け出して
   『白い人』『沈黙』『深い河』

  西欧 = 二分法の考え方


神はこの世の内部に沈潜している
   連帯感 ~ 「手を握る」



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