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「日本史はこんなに面白い」半藤一利 文藝春秋 2008年 [読書記録 歴史]

今回は 半藤一利さんの
「日本史はこんなに面白い」を紹介します

出版社の案内には 次のように書かれています

「歴史探偵が16人のゲストと語り合う、極上の日本史夜話
 聖徳太子から昭和天皇まで、その道の碩学がとっておきの材料を開陳。歴史探偵
 が質問役となって、歴史の面白さを存分に語り合う」

半藤さんは 元文藝春秋の編集者
『週刊文春』や『月刊 文藝春秋』の元編集長
現在は歴史小説を主とする作家として知られています
保守を代表する知識人なのですが
戦争反対を貫いているように思います


歴史好きのわたしとしては
筆者 タイトルに惹かれて読んでしまいました


本書から強く印象に残った言葉は
・「『平家物語』は戦いの虚しさを伝えてかくも美しい」
・「徳川家康だって女の前ではだらしなくごろ寝していたのです」
・「妖怪が近くへやってくるのは、あなたが『貧乏で寂しいとき』です」
・「時代劇の裏に負けゆく者の物語がある」
・「江戸の下町言葉-三河言葉と共通する表現」




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☆「日本史はこんなに面白い」半藤一利 文藝春秋 2008年

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◇中西進
聖徳太子は「文武両道の行動する思想家」だった


◇安野光雄
 「平家物語」は戦いの虚しさを伝えてかくも美しい


◇高野睦郎
権力を極めた人の辞世ほど「この世は虚しい」と言う


◇嵐山光三郎
「古池や…」の句は時代に対する俳諧師・芭蕉の戦略だった


◇高橋克彦
蝦夷のリーダー「アテルイ」はなぜ日本史から抹殺されたか


◇井沢元彦
 「神を目指した男」織田信長は空前絶後の革命家だった


◇諸田令子
徳川家康だって女の前ではだらしなくごろ寝していたのです


◇荒俣宏
妖怪が近くへやってくるのは、あなたが「貧乏で寂しいとき」です


◇井上章一
ヒトラーは20ctのベルリンに巨大な○○宮を建てようとしていた


◇原武史
戦争中も祈り続けた昭和天皇 彼はいったい誰のことを祈ったのか


◇北康利
戦後憲法はこうして生まれた 白州次郎が見た占領下の日本
 戦争放棄はマッカーサーの発案だった 
   戦争放棄は世界に誇れるプリンシプル
白州次郎-大局観を以て最後まで筋を通した人間


◇川本三郎
チャンバラ映画の魅力は「禁欲の美学」である
時代劇への入口は錦之助の「笛吹童子」

 リハーサルなしでやった「椿三十郎」の決闘 
   時代劇では殺陣しだい-久世竜
東映-足立玲二郎 きれいな殺陣

 世間に逆らう孤独な戦い-「股旅もの」は美しい
「水戸黄門」~権力を振りかざす
市川雷蔵-悲愴美  
   ヤクザ映画の男の美学は禁欲
  
 男は黙って我慢する

 時代劇の裏に負けゆく者の物語がある
「ひとり狼」「たそがれ清兵衛」「雨あがる」「椿三十郎」


◇宮部みゆき
橋と河童と人情と
江戸の下町言葉-三河言葉と共通する表現
手練れ(てだれ) 性質(たち) 先に(せんに)
小商人(こあきんど) 昨夜(ゆうべ)

   かつての下町 ~ 隅田川の東側=両国の一部と深川あたり

 下町の川と橋は物語の宝庫
橋-別れの橋、出会いの橋、死への跳躍台

 深川の河童と両国の河童


◇丸谷才一
戦争と艶笑の昭和史
戒厳令下の谷崎訳「源氏物語」と安倍定事件
 昭和前期は野蛮な時代  
    朝日「下肢部」毎日「局所」ハトロン紙に包んで
    裁判官の性的無知

 満州建国の裏側で


◇半藤一利
1930東京生  
 東大文卒-文藝春秋 「週刊文春」「文藝春秋」編集長
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コメント 2

楽しく生きよう

今更ですが、もっと興味を持って勉強していればと思います。
by 楽しく生きよう (2013-06-04 18:38) 

ハマコウ

楽しく生きよう  さん  ありがとうございます

「歴史探偵」の言葉にぐっと引き込まれてしまいました
by ハマコウ (2013-06-04 21:44) 

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