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「発達障害の子を育てる58のヒント」小林みやび GAKKEN 2014年 ②(後半) / 学校移動博物館 [読書記録 教育]

今回は 2月11日に続いて 小林みやびさんの
「発達障害の子を育てる58のヒント」の紹介 2回目(後半)です


出版社の案内には

「子育てで回り道や失敗を重ねているうちにわかってきた『子どもとの関係をスムーズ
 にするコツ』園・学校・療育・家庭のそれぞれでのポイントを、母親である著者が大
 紹介! 」

とあります


2012年の文科省の全国調査で 発達障害の可能性のある子の割合は 6.5%

教室で何らかの困難を感じている子どもは増えているのではないか?
という感覚はあります


保護者の方の心配がいかほどかと思うと同時に
少しでも支援していきたいと思っています


現在 年配者には「発達障がいって何?」と感じている方も多いと思います
叱ればいい 道徳を教え込めばいい? という声も聞きます
少しでも 周囲の理解を深めていくことも大切にしたいと考えます



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「『うちの子は普通だ』と言って療育を願わない」

・「『否定形』を『肯定形』に」
- このごろ特に努力していることです
  少しでも自己肯定力が高まるのではないかと思い 

・「楽になるなら診断は早めに『あなたのせいではないのですよ』」
- 決して保護者の育て方が原因ではないと思います

・「『発達障害』~夕暮れの空のようなもの = 線ひきが難しい」

・「『いつか治る』と思って叱ってもダメ」
「治すではなく身に付けさせる」
- 叱ればいいじゃないかという人もいますが 自己否定につながるだけで…


保護者としての視点からの本で納得できるところがたくさんある本です
また 発達障がいについて知ることは 
障がいが認められない子どもの指導にも大変役立つことと考えます




昨日 浜松市博物館の事業である「学校移動博物館」の資料を返却するため
浜松市博物館に行きました
学校にとり大変ありがたい事業で 子どもたちに本物の資料とふれあう機会となります
一週間 その校区にあった資料を職員と共に展示解説してくれるバージョンAと
今回 勤務校が利用した 資料のみ貸し出してくれるバージョンBがあります
キットは4つ
「大昔のくらしの道具」「昔のくらしの道具」「太平洋戦争と浜松」「三方原の開拓」
子どもたちにとって博物館がより近くなります

返却のついでに 館内を見学してきました
「昔のくらしの道具」の特別展がありました(もうすぐ終了)
火のし 炭火アイロン たらい 洗濯板 虫とり 旧式掃除機 旧式掃除機…
懐かしいものとたくさん出合うことができました
1.jpg
羽釜(浜松市HPより)

※ 浜松市HP 「浜松市博物館/学校移動博物館」のページ
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hamahaku/23idouhaku/idohaku1.html




※浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー
 ものづくりの街 浜松
 行くたびに新しい感動が得られる 山田卓司さんの世界
 詳しいことはホームページをご覧になってください
 ホームページにも魅力がいっぱい詰まっています
浜松ジオラマファクトリー









☆「発達障害の子を育てる58のヒント」小林みやび GAKKEN2014年 ②(後半)

1.jpg

◇療育の効果を追求する 

療育の効果が出るのはいつ?
週に一度民間療育機関に



療育には優先順位が必要
話すのが苦手 

  偏食 

  気が散る 

  細かい作業が苦手 

  コミュニケーションが苦手 等々



「繰り返し言ってください」の効果は?
  ・音声による情報は理解しづらい

・耳より目に注意が行っている

  ・だめなことは分かってはいるけれど衝動を抑えきれていない
 
  ・注意されている行動内容に強いこだわりがある 

・注意されている行動内容が感覚刺激になっている

            |

本当に「繰り返し言う」が唯一なのか?

 

療育の最大の障壁は家族?
「うちの子は普通だ」と言って療育を願わない

  あきらめない

 

親は先生になるべきではない…けれど   
療育-多くて週に1回  自治体によっては月に1回

  → オススメ 保護者によるプチ療育
 
   「否定形」を「肯定形」に
    (否定後)  (肯定語)  

  (例)「走らないで」 → 「手をつないで歩こう」

 

民間の療育機関の選び方
内容は? SST OT(作業療法) ビジョントレーニング 音楽療法

理論は? ABA RDIプログラム TEACCHプログラムなど

予算内か?

 

療育を受けるコツ
子どもの記録を持って毎回持参する+記録を貰う

  療育は先生と子どもと保護者のキャッチボール  





◇発達障害の診断をどう考えるか
 
楽になるなら診断は早めに
 「あなたのせいではないのですよ」

 

わざわざ発達障害にしなくてもという声
 
 発達障害の専門医にかかる必要はあるか
   ネット「発達障害診療医師名簿」検索



診断名と療育とはセットではない
「発達障害」~夕暮れの空のようなもの=線ひきが難しい

どうする本人告知

告知の前にしておくこと  

「こうなりたい」を一緒に探す






◇子どもへのかかわり方

同じことで叱ったときに保護者がやること
トークン作戦(はんこ・シール) 3回ルール



「いつか治る」と思って叱ってもダメ
・環境調整を自分でできるようになるように

・苦手な部分をスキルで補う

・感情コントロールの方法を身に付けさせる

→ 治すのではなくその子なりの社会への適応方法を考える
   
   ◎「助けを求めるスキル」
       治すではなく身に付けさせる 


「そのままの君でいいよ」は正解なのか?


 
感覚過敏に対処する



遊び場は大人の目があるところに

 

失敗に備える
  失敗したときのイメージトレーニング

 

苦手のループに陥らせない



子どもの「うつ」を見逃さない
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コメント 5

さきしなのてるりん

治すではなく身に付けさせるのかぁ。感じるところがある。
by さきしなのてるりん (2015-02-14 09:52) 

ハマコウ

さきしなのてるりん さん  ありがとうございます

治す 矯正するというのではなく 対処法を身につけさせることが大切だと言うのですね
自己肯定感を低めないためにも大切なのですね 
by ハマコウ (2015-02-14 10:59) 

ハマコウ

ケイkeiさん コメントをありがとうございます
障碍ではなくて個性の一つだよということで
「発達障害」 から「発達障がい」というようになってきていますね
子どもたちそれぞれに得意なこともあれば苦手なこともある その凸凹の大きさが違うだけだと考え 特別支援教育にあたっているつもりです
少しずつ生きづらさがなくなっていく子どもたちを見るとほっとします
保護者の方と手を携えて子どもの自立に役立つことができればと思います

by ハマコウ (2015-02-15 00:59) 

ちゃーちゃん

時々しか訪問出来ませんが、いろいろ勉強になります。
宜しく御願い致します...
by ちゃーちゃん (2015-02-15 04:00) 

ハマコウ

ちゃーちゃん さん ありがとうございます
よろしくお願いいたします
by ハマコウ (2015-02-15 08:44) 

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