(1)「児童文化書々游々」上笙一郎 出版ニュース社 1988年 (2)「日本子育て物語-育児の社会史」 上笙一郎 筑摩書房 1991年 ①【再掲載 2017.1】 [読書記録 教育]
今回は、上笙一郎さんの
「児童文化書々遊々」を紹介します。
上笙一郎(故人)さんは児童文化研究家、
配偶者はノンフィクション作家山崎朋子(故人)さんです。
児童文学に関する著書が多く、多くのことを教わります。
今回紹介文より強く印象に残った言葉は…
・「唐沢富太郎<唐沢教育博物館>」
・「児童文化の経済学」
もう一つ、再掲載となりますが、上笙一郎さんの
「日本子育て物語-育児の社会史」を紹介します。
「子育て」について考えさせてくれます。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
(1)「児童文化書々游々」上笙一郎 出版ニュース社 1988年
◇コショテン大学のこと 無学歴派の研究法
誰にでも開かれた大学
古書店大学 古書展大学
<図書館派>と<古書店派>
児童文化研究と資料
蔵書を古書市場へ返す方法
石川謙<謙堂文化>石川松太郎
唐沢富太郎<唐沢教育博物館>
□「子供の生活と芸術」 島村民蔵著 大正13年 高陽社
□「童心芸術概論」 尾関岩二著 昭和7年 文化書房
童心 = 児童時代の心理の痕跡
□「児童文化」 教育科学研究会編 昭和16年 岩波書店
□「児童文化」 波田野完治 昭和31年 国土社
児童文化の経済学
□「落ち穂ひろい」 瀬田貞二 昭和57年 福音館書店
□「児童文化の伝統と現在」中川政退職記念論文集 昭和61年 ミネルヴァ書房
□「子供という主題」 本田和子 昭和62年 大和書房
子供というカテゴリーの動揺
□「原本複製 梁塵秘抄」 佐佐木信綱 大正元年 明治書院
□「彦火々出見尊絵巻の研究」小松茂美 昭和49年 東京美術
□「在外奈良絵本」 昭和56年 角川書店
□「近世子どもの絵本集」 鈴木重三他 昭和60年 岩波書店
江戸赤本と近代赤本
□「疱瘡絵本集」 花咲一男 昭和56年 大平書屋 赤い色
□「赤本・黒本・青本について」小池藤五郎 昭和36年 大東急記念文庫
□「分類児童語彙」 柳田国男 昭和24年 東京堂
□「森田正義の世界」 矢沢寛 昭和56年 みすず書房
プロレタリア音楽家
□「少年文学史(明治篇)」 木村小舟 昭和17~18年 童話春秋社
□「日本の児童文学」 菅忠道 昭和31年 大月書店 マルクス主義
□「フレーベル館七十年史」渡辺紫郎実篇 昭和52年「キンダーブック」昭和2~
□「新しい漫画・童画・版画の描き方」松山文雄 昭和24年 飯塚書店
□「わらべうた六地蔵」 梶山俊夫 昭和48年 季刊「銀花」刊
□「わらべうたの研究」 小泉文夫 昭和44年 わらべうたの研究刊行会
□「こども風土記」 柳田国男 昭和17年 朝日新聞社
□「小山作之助先生の面影」村上市郎 昭和16年 童話会 音楽
□「童謡唱歌名曲全集」全8巻 田村虎蔵 昭和6~7年
(2)「日本子育て物語-育児の社会史」 上笙一郎 筑摩書房 1991年 ①【再掲載 2017.1】
◇子育て迷いの時期に
□四つの地域に四つの子育て
① パプアニューギニア奥地高山地域
子供同権平等 原始時代
②アフリカ・西アジア
子供生存権確立が問題 古代・封建時代
③東アジア・南アジア・ラテンアメリカ
義務教育徹底が問題 近代の夜明け
④ヨーロッパ・北アメリカ・日本
心身の発達における歪みが問題
□山の中で迷った時は
決してむやみに歩き回らず立ち止まり,自分のそれまでに歩いてきた道筋を静かに振
り返ってみる
↓
<子育て><子育ち>の歩み
≪原始時代≫①
◇背を立てること
□「子育て」という日本語
「コ」 - 小さな人間・幼い人間
「オヤ」- 人間の成長したもの
「ソ」背(ソ)
「ダテ」ソダテ=背立て ~ 背を高くすること
※あらゆる生き物の成長の指標を背の立つことに求めてきた
□なぜ子を産み育てるのか
「子孫を生む」=「形を変えた自分」を後に残すこと
自己保存の欲求
「個体プロパー」としての存在でなく「種族の一環」として存在している
□「単親系」の子育てと「双親系」の子育て
人間以外 - 「単親系」の子育て
父母いずれか一方のみによる子育て
一方しか子供の養育に関わらない ~ 母親のみ
そもそもだれが子供の父親か分からない
人間 - 「双親系」の子育て
父母が協力して行う子育て - 身体的成熟と精神的成熟
<男性>生活資源の獲得 - 社会的な訓練 父性
<女性>子生みと子育て - 身体的養育 母性
原始 父性 > 母性
古代 父性 > 母性
近代 父性 < 母性
<母性の子育て>
生物的愛情的な養育を子供に与えるべき母親すらが本来の役割を忘れ、社会的教育的
な養育の鞭をふるうようになった
◇緩やかな学習の日々
□原始の子育てを探る糸口 - 「どんぐり」と「貝殻」
「狩猟」と「採集」移動生活
子育ての目的
= 我が子と我がグループの子供たちをして,鳥獣の狩りと果根の採集とに堪能なら
しめること
□親が子に伝えた唯一の技術
総計3 = 採集2 + 狩猟1
狩猟(年長)と採集(年少)の技術
□はからずも体験した原始時代の味
戦争時 - 椎の実・樫の実・楢の実・茶の実・栃の実・百合の根・葛の根茎
片栗の根,ぎぼしの葉・山桑の葉・小鳥・川魚・蛙・沢蟹・田螺
あく抜きの手だて
日干し → 木槌で叩く・砕く → 布袋に入れ川の流れに10
日間晒す → 日干し→ → 石臼で粉に
4,5割の小麦粉・米粉つなぎに水で練る
味付けは岩塩水のみ
□無作為の教育・緩やかな学習
ありのままの日常がそのまま子育てであり教育であった
∥
無作為の教育・ゆるやかな学習
狩猟 青年期 作為の教育 厳しい教育
「児童文化書々遊々」を紹介します。
上笙一郎(故人)さんは児童文化研究家、
配偶者はノンフィクション作家山崎朋子(故人)さんです。
児童文学に関する著書が多く、多くのことを教わります。
今回紹介文より強く印象に残った言葉は…
・「唐沢富太郎<唐沢教育博物館>」
・「児童文化の経済学」
もう一つ、再掲載となりますが、上笙一郎さんの
「日本子育て物語-育児の社会史」を紹介します。
「子育て」について考えさせてくれます。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
(1)「児童文化書々游々」上笙一郎 出版ニュース社 1988年
◇コショテン大学のこと 無学歴派の研究法
誰にでも開かれた大学
古書店大学 古書展大学
<図書館派>と<古書店派>
児童文化研究と資料
蔵書を古書市場へ返す方法
石川謙<謙堂文化>石川松太郎
唐沢富太郎<唐沢教育博物館>
□「子供の生活と芸術」 島村民蔵著 大正13年 高陽社
□「童心芸術概論」 尾関岩二著 昭和7年 文化書房
童心 = 児童時代の心理の痕跡
□「児童文化」 教育科学研究会編 昭和16年 岩波書店
□「児童文化」 波田野完治 昭和31年 国土社
児童文化の経済学
□「落ち穂ひろい」 瀬田貞二 昭和57年 福音館書店
□「児童文化の伝統と現在」中川政退職記念論文集 昭和61年 ミネルヴァ書房
□「子供という主題」 本田和子 昭和62年 大和書房
子供というカテゴリーの動揺
□「原本複製 梁塵秘抄」 佐佐木信綱 大正元年 明治書院
□「彦火々出見尊絵巻の研究」小松茂美 昭和49年 東京美術
□「在外奈良絵本」 昭和56年 角川書店
□「近世子どもの絵本集」 鈴木重三他 昭和60年 岩波書店
江戸赤本と近代赤本
□「疱瘡絵本集」 花咲一男 昭和56年 大平書屋 赤い色
□「赤本・黒本・青本について」小池藤五郎 昭和36年 大東急記念文庫
□「分類児童語彙」 柳田国男 昭和24年 東京堂
□「森田正義の世界」 矢沢寛 昭和56年 みすず書房
プロレタリア音楽家
□「少年文学史(明治篇)」 木村小舟 昭和17~18年 童話春秋社
□「日本の児童文学」 菅忠道 昭和31年 大月書店 マルクス主義
□「フレーベル館七十年史」渡辺紫郎実篇 昭和52年「キンダーブック」昭和2~
□「新しい漫画・童画・版画の描き方」松山文雄 昭和24年 飯塚書店
□「わらべうた六地蔵」 梶山俊夫 昭和48年 季刊「銀花」刊
□「わらべうたの研究」 小泉文夫 昭和44年 わらべうたの研究刊行会
□「こども風土記」 柳田国男 昭和17年 朝日新聞社
□「小山作之助先生の面影」村上市郎 昭和16年 童話会 音楽
□「童謡唱歌名曲全集」全8巻 田村虎蔵 昭和6~7年
(2)「日本子育て物語-育児の社会史」 上笙一郎 筑摩書房 1991年 ①【再掲載 2017.1】
◇子育て迷いの時期に
□四つの地域に四つの子育て
① パプアニューギニア奥地高山地域
子供同権平等 原始時代
②アフリカ・西アジア
子供生存権確立が問題 古代・封建時代
③東アジア・南アジア・ラテンアメリカ
義務教育徹底が問題 近代の夜明け
④ヨーロッパ・北アメリカ・日本
心身の発達における歪みが問題
□山の中で迷った時は
決してむやみに歩き回らず立ち止まり,自分のそれまでに歩いてきた道筋を静かに振
り返ってみる
↓
<子育て><子育ち>の歩み
≪原始時代≫①
◇背を立てること
□「子育て」という日本語
「コ」 - 小さな人間・幼い人間
「オヤ」- 人間の成長したもの
「ソ」背(ソ)
「ダテ」ソダテ=背立て ~ 背を高くすること
※あらゆる生き物の成長の指標を背の立つことに求めてきた
□なぜ子を産み育てるのか
「子孫を生む」=「形を変えた自分」を後に残すこと
自己保存の欲求
「個体プロパー」としての存在でなく「種族の一環」として存在している
□「単親系」の子育てと「双親系」の子育て
人間以外 - 「単親系」の子育て
父母いずれか一方のみによる子育て
一方しか子供の養育に関わらない ~ 母親のみ
そもそもだれが子供の父親か分からない
人間 - 「双親系」の子育て
父母が協力して行う子育て - 身体的成熟と精神的成熟
<男性>生活資源の獲得 - 社会的な訓練 父性
<女性>子生みと子育て - 身体的養育 母性
原始 父性 > 母性
古代 父性 > 母性
近代 父性 < 母性
<母性の子育て>
生物的愛情的な養育を子供に与えるべき母親すらが本来の役割を忘れ、社会的教育的
な養育の鞭をふるうようになった
◇緩やかな学習の日々
□原始の子育てを探る糸口 - 「どんぐり」と「貝殻」
「狩猟」と「採集」移動生活
子育ての目的
= 我が子と我がグループの子供たちをして,鳥獣の狩りと果根の採集とに堪能なら
しめること
□親が子に伝えた唯一の技術
総計3 = 採集2 + 狩猟1
狩猟(年長)と採集(年少)の技術
□はからずも体験した原始時代の味
戦争時 - 椎の実・樫の実・楢の実・茶の実・栃の実・百合の根・葛の根茎
片栗の根,ぎぼしの葉・山桑の葉・小鳥・川魚・蛙・沢蟹・田螺
あく抜きの手だて
日干し → 木槌で叩く・砕く → 布袋に入れ川の流れに10
日間晒す → 日干し→ → 石臼で粉に
4,5割の小麦粉・米粉つなぎに水で練る
味付けは岩塩水のみ
□無作為の教育・緩やかな学習
ありのままの日常がそのまま子育てであり教育であった
∥
無作為の教育・ゆるやかな学習
狩猟 青年期 作為の教育 厳しい教育
コメント 0