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キーワード 新学期 ④ /「古典との対話」串田孫一 筑摩書房 1990年 ①【再掲載 2013.11】 [読書記録 教育]

今回は、4月7日に続き、わたしの教育ノート(要約ノート)より、
キーワード「新学期」④を紹介します。



新学期スタート時、これら要約をいつも利用しています。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「有田式紳士録」
- 子ども同士で認め合うことは大切だと思います。

・「子どもを鍛えるもの = (有田式)おたよりノートの機能」
- この頃の学校現場から、鍛える機会が失われつつあるように感じてしまいます。


・「酒井臣吾(北海道教育大函館=当時ハマコウ註) 
   生涯教育時代には不要 ← 多くの仕事を抱えるべきでない」
- 支持します。


・「個人ポケット(クリアブックファイル)(掲示)方法」
- いっとき流行のように取り入れられました(今でも?)。





もう一つ、再掲載となりますが、串田孫一さんの
「古典との対話」①を載せます。
大変おもしろく読んだ記憶があるのですが、
要約がまずいのでしょう、読み直してもピンときません。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト






ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg






<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆キーワード 新学期 ④

◇紳士録(有田和正:教育実践家)
   
 表紙に
  ・友達のよいところを発見できる人になりなさい

  ・よいことが進んでできる雰囲気を学級の中につくりなさい

  ・男子は女子を,女子は男子をほめられる人になりなさい。
 

 ※日直は必ず書いておく
○ 良い行動をした子を友達に発表させ(朝の会・帰りの会等),教師が紳士録と題
   するノートにそれを書き,後ろの掲示板に掲示する。

  ◎ 子供が子供をほめる場面を設定する



 
◇おたよりノート

 黒板に今日のできごと(事務的連絡やみんなに知らせたいことや良いこと)や翌日の予
定を板書


   
 連絡帳に視写 → 検印 → 週末までには全員のこの良いと思うことを一行
  

□「子どもを鍛えるもの」 = おたよりノートの機能
 
 1 学級通信  
    おもしろく書いて親が読みたくなるもの
 
 2 子どもを鍛える 
    視写力 聴写力
 
 3 文章表現力の刺激  
    ネタの見つけ方 
    ユーモアなど
 

□内容 

 ① 連絡事項(学校→家庭)
   
 ② 親に伝えたいこと,注意してほしいこと,読んでほしいこと
   
 ③ 子どもに伝え,記録に残したいこと
   
 ④ 今日の子どもの様子 今日のできごと
  
 ⑤ 明日の予定 持ち物 一週間の予定
  
 ⑥ 時事問題
  
 ⑦ 季節変化(虫 花 風等)
 

□帰りに → 書き終えると捺印 綺麗に書いてある子にはシール
 
 遅い子には「コピーライター」をつける
 

□ポイント 
  親に毎日見てもらえるようにする 

  親宛の内容を入れる




◇宿題
 
□こんな宿題も
  
 ・家事を覚える宿題
 
   ご飯炊き おにぎりづくり みそ汁づくり 洗車 茶碗洗い 風呂掃除 窓拭き
 
   洗濯物干し トイレ掃除 雑巾布かけ など
 

□宿題の目的
  
 有田和正  
   子供がやる気を出して面白がって自ら学ぶようにすること
  やる気のある子 自由

  やる気のない子 問題
  

 市毛勝夫 
  1 限定された復習

2 やり方を授業中に指導

  3 毎日の宿題は当日の「授業の確認作業」とするのが基礎
        
  4 範囲分量は計画的に決めておく
 
  5 予習 ~ 内容を具体的に指示
 
  6 夏休みの宿題は「凡人努力型」の子供のため
  天才型・秀才型はやらなくてよい

  怠け型もやらなくてよい
   

 志水廣(愛知教育大)
   丸つけ方で
   

 森一夫(大阪教育大)
   自分の努力が認められるような宿題

自分の成長が実感できるような宿題
  

 酒井臣吾(北海道教育大函館) 
   生涯教育時代には不要



  多くの仕事を抱えるべきでない

 
□日記
   
 ① 普通日記 

 ② 作ってしまいました日記 

 ③ ○○さんの日記(家族になりきって)
 
 ④ おしゃべり日記(会話文だけで) 

 ⑤ ○○観察日記(生き物・それ以外で)
 
 ⑥ 食べ物日記(今日食べたもの) 

 ⑦ 笑った日記(今日一番笑ったこと)
 
 ⑧ 今日の大発見 

 ⑨ 今日の大活躍 

 ⑩ 今日の大失敗



 ◎「今日の宿題は○○日記です。」

  「長さはノート三行以上です。」 

 「今日習った「○」と「○」の字をつかいましょう。」





◇掲示
 
□掲示
   
 種類 
  ① 学習 

  ② 生徒指導 

  ③ 学校学級経営案 

  ④ 保健衛生
  

 個人ポケット(クリアブックファイル)方法 三浦信太郎
  入れるものは
    ① 自主学習 

    ② 教師の企画 
     
    ③ 計画係の企画(イラスト どんな人になりたいか等)

 
□教室掲示
  
 ① 教室正面は落ち着いているか
 
 ② 子供が活動しているか
 
 ③ 掲示に変化はあるか
 
 ④ 自分と違った工夫はあるか





◇座席
 
□有田式お見合い方式:座席決め
  
 ① 男子(女子)だけ教室に残る。
 
 ② 女子(男子)は廊下に出て静かに待つ。
 
 ③ 座席を決めてすわる。
 
 ④ 同じ席に二人以上の場合ジャンケン。
 
 ⑤ 入れかわり同様に。
 
 ※条件:今まで同じ班になったことのある男子(女子)と一緒の班にならない

  ↑

班長 ローテーション方式(1~5番)

□座席の機能
  
 原則 
  ① 低視力 低聴力 低身長を前に 

  ②三方を異性で
 

 条件 
  ① 前の席に座らせる子  
     「手を掛ける子」「手を掛けさせる子」
 
  ②「仲良し同士」は排除  
      新しい出会い・新しい価値
 
  ③ 毎学期新しく











☆「古典との対話」串田孫一 筑摩書房 1990年 ①【再掲載 2013.11】
 
1.JPG

◇パスカル「考える葦」

 17世紀フランス人「パンセ」数学者・物理学者・宗教家

 → 断片の積み重ね(キリスト教弁証論)



 考える葦
人間は明らかに考えるために作られている。それは人間の全品位であり全価値である。
 そして人間の全義務は立派に考えることである。


 

◇故に我あり  デカルト「方法序説」

 ルネ・デカルト(フランス)1596年 朝寝坊生涯


 1616年 
   バイエルンの軍隊に

オランダに約20年 24回の引っ越し 人との交際を避ける



1648年 パリへ戻るが再びオランダへ

1649 スウェーデン 貞応クリスティナからの招聘
~1650

  
「方法序説」1637

 


◇知りたがる心  プルタルコス「モラリア」
 
 プルタルコス(プリュターク,プルターク)
「英雄伝」「対比列伝」「モラリア」(倫理論集)


「モラリア」
知りたがりについて

   ~ 治す心がけ = 知りたがり根性の矯正方法

◎ 鍛錬,正義の徳,好奇心をより楽しいことに向ける



※ 好奇心を正しい方向に

 


◇偽りのない書物  モンテーニュの「随想録」
 
 ミシェル・ドウ・モンテーニュ(1533~1592)
南フランス・モンテーニュ城生 裁判所参議


  1570年 父の死後隠遁 「随想録」執筆 1580出版

→ ボルドー市長に

  ◎ 偽りなく自分を克明に描いている

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