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「橋本治の古事記」橋本治 講談社 2001年 ⑫(最終) /「人づくりの道標」草柳大蔵 静岡県 2002年 ②【再掲載 2014.2】 [読書記録 一般]

今回は、2月13日に続いて橋本治さんの
「橋本治の古事記」の紹介12回目 最終です。



出版社の紹介には


「読みつがれてきた魅力。あなたのそばに古典を。第一線で活躍する作
 家が手がけた古典現代語訳の決定版シリーズ!日本最古の本『古事記』
 が新しくよみがえる。イザナギ、イザナミの国生み、天の岩屋戸、八
 俣の大蛇因幡の白うさぎ……など、だれもが知っているようで知らな
 い日本神話が、いきいきとした現代語で語られる。」

 
とあります。



今回は
「海サチヒコと山サチヒコ」からの項の紹介です。
神武天皇までとどきました。

ああ、おもしろかった。


もう一つ、再掲載になりますが、草柳大蔵さんの
「人づくりの道標」②を載せます。
静岡県のサイトには、
今でも草柳大蔵さんの「意味ある人」が載せられています。





☆「橋本治の古事記」橋本治 講談社 2001年 ⑫(最終) 

1.jpg

25.海サチヒコと山サチヒコ
コノハナサクヤ姫の子
ホデリの命 
       - 海サチヒコとなった
ホオリの命 
       - 山サチヒコ
一日海と山を交換 
     しかし,兄の釣り針を山サチヒコがなくした
→ 弟は剣を砕いて500本の釣り針を作った
さらに500本作っても兄は受け取らない
兄 「本物の釣り針を返せ!」
   シオツチの神 
     竹で「勝間の小舟」
ワタツミイロコの宮の間井戸そばの桂の木に登る
まっておいでなさい 
      ~ 海の神の娘に


26.ワタツミイロコの宮とトヨタマ姫の命
トヨタマ姫の命に仕える召使い 
     神聖な桂の枝の茂りの中にホオリの命
トヨタマ姫の命は一目で山サチヒコ(ホオリの命)が好きになった
愛し合った
ホオリの命はワタツミノイロコの宮に3年間滞在 
     - 鯛の口の中に


27.塩みつ珠と塩乾珠
海の大神
後ろ向きに
      「この針はぼんやり針乱暴針貧乏針まぬけ針」と唱えて
- 「わたしは水を支配する神-あなたの田にだけ水があるよ
      うに雨を」
「兄の命が貧乏になりあなたをうらみ攻めてきた時には二
      つの珠を使え」
 ※ 塩みつ珠と塩乾珠
   サヒモチの神 鮫 
     男が両手を広げたほど 
       サヒ=刃物
     - 攻めてきた兄を助ける
   海サチヒコ(兄の命)
     = ホデリの命 
         隼人族の先祖
皇居宮殿の周りの警護


28.ウカヤフキアエズの命の御誕生
ホオリの命(ヒコホホデミの命)
ワタツミノイロコの宮からトヨタマ姫
出産のため陸上に
「もとの姿に戻って子を産む。決してその姿を見ないで
       ください。」
 しかし,ヒコホホデミの命は覗いてしまうと巨大な鮫が出産
   していた
- 別れる決意
       → 海の通い道をふさいでしまった
子供の名前はウカヤフキカエズの命
「天津日高日子波限建鵜葺草葺不合之命」
 - 高天原から降臨したヒコホノニニギの命の孫
ヒコホホデミの命(山サチヒコ)のただ一柱の子供

 
29.ウカヤフキカエズの命と神武天皇の御出発
 子供のウカヤフキカエズの命を育てる口実で妹のタマヨリ姫
   を地上に送った  (トヨタマ姫)
    ヒコホホデミの命 
      高千穂に580年余り 御陵は高千穂の山の面
- 跡を継いだのはウカヤフキアエズの命 
       叔母のタマヨリ姫と結婚し4柱の子
イツセの命
イヒナの命
ミケヌの命
ワカミケヌの命
          (トヨトミケヌの命)(カムヤマトイワレビコの命)
         = 神武天皇 
   カムヤマトイワレビコの命と兄のイツセの命
東の地へと出発 
      = 神武天皇の東征


◇解説 戸谷高明
「古事記」フルコトブミ,コジキ
奈良時代初期 和銅五(712)年成立 太安万侶(実在)





☆「人づくりの道標」草柳大蔵 静岡県 2002年 ②【再掲載 2014.2】

◇委員会での主な発言「人づくりの座標軸」
卒啄同時のタイミングで

子供に伝える三つのC
 「コモン」
   「チャレンジ」
   「コーポレーション」

  ドライビングホースとバックアップシステム

  教育におけるリンドバーグとボイジャー
  19世紀 リンドバーグの時代
          「ガソリンの量を増す」
    20世紀 ボイジャーの時代  
          「ガソリン量を減らし気流を掴む」
= 情報

  教育の矛盾 
    性善説と性悪説

  家庭の中の教育原理


◇第一回人づくり百年の計委員会基調講演
三軸の視点 
    ① 時間軸 
    ② 水平軸 
    ③ 方向軸
※ 自立性は権限・財源・人間があってこそ

  2400年前と同じ
    互譲精神 
     明治維新 慶喜とともに10万人が静岡に入った
→ 人材派遣(沼津兵学校 御学問所)

  情報のトランスダクション

  何が渡されるか

  声掛けの効用

  知性因子 
   子供は911の知性因子を持っている
学校の先生はやたらと生徒のために働け働けで校内雑務ばかり
 - 先生たちが教育に使うエネルギーはわずか8%
◎ まず50%くらい教育に注ぎ込めるようにするのが大切

  ラーニングかスタディか
  「ラーニング」 
      真似ぶ  学ぶ  
       = 戦後はラーニングばかり
  「スタディ」
      問う

  ライフステージを取り戻そう
   中村桂子(生命誌館副館長)遺伝子工学者
  「かわいそうに、日本人は1歳から51歳まで一回もライフス
     テージ(人生舞台)を持たないで今日まで来ている」
- ◎ 日本人の生涯は準備段階の総計

  ライフステージを取り戻そう
準備のための情報
     → 学校がつまらなくなる

  塀で囲う教育
   森下一(姫路在・医者)不登校児学園
塀を取っ払ったら学校に来るようになった
◎ 十把一絡げの人間扱いは軍隊と工場と学校だけ

  教科書以外の教材 
   「年寄りとのふれあい」
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