「いじめで子どもが壊れる前に」藤川大祐 角川学芸出版 2012年 ⑤(最終) /「忘れられた日本人を読む」網野善彦 岩波セミナーブックス 2003年 ⑧【再掲載 2014.6】 [読書記録 教育]
今回は、2月14日に続いて藤川大祐さんの、
「いじめで子どもが壊れる前に」の紹介5回目 最終です。
出版社の案内には、
「津市の事件をはじめ、加速する現代のいじめ問題について、その様態、
教訓と対策、学校の危機管理など、徹底的に解説。子を持つ親や現役
の教師はもちろん、すべての大人が向きあうべきいじめ問題の本質に
迫る!」
があります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「いじめ『撲滅』は難しい。深刻ないじめ被害の激減すること、0に
近づけることが目標だろう」
・「『いじめはあるもの』と考え、嘲笑、冷やかし、ニックネーム、避
ける、いじり、遊びなどを書き留めるのはどうか」
・「観測気球に適切に対応することが大切」
・「被害者はウソをつく(隠そうとして)こともある。被害者を守るには
休み時間や登下校時に子どもたちに気を配ることが必要である。ま
た、心配している人がいると言うことを伝え続ける」
もう一つ、再掲載になりますが、網野善彦さんの
「忘れられた日本人を読む」⑧を載せます。
☆「いじめで子どもが壊れる前に」藤川大祐 角川学芸出版 2012年 ⑤(最終)
◇いじめ被害はなくせるのか
□「撲滅」は難しい
日本
約4万の学校
約1400万人の児童生徒
約100万人の教員
深刻ないじめ被害の激減
→ 0に近づけることが目標
□子どもを壊すいじめとは
□4段階のいじめ対策
1 予防
2 初期対応
3 深刻化への対応
4 危機的状態への対応
□「いじめはあるもの」と考える
嘲笑 冷やかし ニックネーム 避ける いじり 遊び
→ 書き留める
□学級崩壊はいじめの温床
□「いい子」たちの危険性
時には教師がいたずら
~ ギリギリのガス抜きを!
□「難しい子ども」「難しい学校」
□家庭環境に恵まれない子どもたち
貧困率はワースト9位
□信頼関係を築く指導
ほめ言葉のシャワー
□発達障害
発達凸凹といじめ
杉山登志郎 発達障害をもつ子は6~8%
□いじめに巻き込まれやすい子どもたち
発達凸凹
□差別を許さない学級
□利得権を変える
□いじめは体系を動かす大きな要因
□養護教諭の役割
□保護者にできる予防策
1 子どもの衣食住安全を保障する
2 発達凸凹に適切に支援する
3 学校家庭以外に子どもの居場所をつくる
4 よい子版よい学校づくり
□いじめはいつ始まるか
観測気球に適切に対応する
□「冷やかし」を許してはいけない
□何も言わないのは認めるのと同じ
□チームワークで対応する
教師集団のチームワーク
□事実確認より保護を優先する
□被害者はウソをつく
被害者を守るには休み時間や登下校時に子どもたちに気を配るこ
とが必要
心配している人がいると言うことを伝え続ける
□警察と連携する
□曖昧な対応はしない
□保護者がいじめの兆候を見つけたら…
□何よりもまず安全の確認を
□事件後には子どもたちのケア
□加害者に対する攻撃を防ぐ
◎ 社会全体の課題として
◇藤川大祐
1965年東京都生まれ
東京大学大学院
→ 金城大学助教授
→ 2001千葉大学教育学部助教授
→ 2010千葉大学教育学部教授
☆「忘れられた日本人を読む」網野善彦 岩波セミナーブックス 2003年 ⑧【再掲載 2014.6】
◇東日本と西日本(4)
□西の天皇、東の将軍
西国
職能民の有力者(海民、廻船人、鋳物師)が神仏・天皇の直
属民となり神人、寄人、供御人となる
- 供御人「神聖王」天皇直属
- 職能により奉仕する代わりに平民、百姓と区別され、自
由(税免除、関銭不要)などの特権を付与
国政上の身分 侍の身分
- 中世前期、鎌倉・南北朝までの非人、河原者は蔑視されるの
ではなく、俗人と違った畏怖すべき力を持った存在として、む
しろ畏れられており、身分の上でも直属民という立場に立って
いた
京都の王朝
12世紀末に制度化
国毎に神人・供御人・寄人の交名(名簿)を作らせ、定員
を決め、人数を一定にし、統制を加えた
東国
将軍と御家人の直接の主従
神人・供御人・寄人は東国では働いていない
◎西の王権
天皇はインカ・アフリカの神殿王、王自身が神と言われる王権
に近い
◎東の王権
西欧の王権に似ている
◎ 一般百姓から区別され、課税免除、自由通行などの特権を保証さ
れていた神人・供御人・寄人の中の一部は中世後期以降、蔑視・差
別されるようになる
◎ 非人
- 犬神人(祇園社直属神人)
14世紀以降蔑視されるようになる
◎「家船(えふね)」の人々も近代に差別
「いじめで子どもが壊れる前に」の紹介5回目 最終です。
出版社の案内には、
「津市の事件をはじめ、加速する現代のいじめ問題について、その様態、
教訓と対策、学校の危機管理など、徹底的に解説。子を持つ親や現役
の教師はもちろん、すべての大人が向きあうべきいじめ問題の本質に
迫る!」
があります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「いじめ『撲滅』は難しい。深刻ないじめ被害の激減すること、0に
近づけることが目標だろう」
・「『いじめはあるもの』と考え、嘲笑、冷やかし、ニックネーム、避
ける、いじり、遊びなどを書き留めるのはどうか」
・「観測気球に適切に対応することが大切」
・「被害者はウソをつく(隠そうとして)こともある。被害者を守るには
休み時間や登下校時に子どもたちに気を配ることが必要である。ま
た、心配している人がいると言うことを伝え続ける」
もう一つ、再掲載になりますが、網野善彦さんの
「忘れられた日本人を読む」⑧を載せます。
☆「いじめで子どもが壊れる前に」藤川大祐 角川学芸出版 2012年 ⑤(最終)
◇いじめ被害はなくせるのか
□「撲滅」は難しい
日本
約4万の学校
約1400万人の児童生徒
約100万人の教員
深刻ないじめ被害の激減
→ 0に近づけることが目標
□子どもを壊すいじめとは
□4段階のいじめ対策
1 予防
2 初期対応
3 深刻化への対応
4 危機的状態への対応
□「いじめはあるもの」と考える
嘲笑 冷やかし ニックネーム 避ける いじり 遊び
→ 書き留める
□学級崩壊はいじめの温床
□「いい子」たちの危険性
時には教師がいたずら
~ ギリギリのガス抜きを!
□「難しい子ども」「難しい学校」
□家庭環境に恵まれない子どもたち
貧困率はワースト9位
□信頼関係を築く指導
ほめ言葉のシャワー
□発達障害
発達凸凹といじめ
杉山登志郎 発達障害をもつ子は6~8%
□いじめに巻き込まれやすい子どもたち
発達凸凹
□差別を許さない学級
□利得権を変える
□いじめは体系を動かす大きな要因
□養護教諭の役割
□保護者にできる予防策
1 子どもの衣食住安全を保障する
2 発達凸凹に適切に支援する
3 学校家庭以外に子どもの居場所をつくる
4 よい子版よい学校づくり
□いじめはいつ始まるか
観測気球に適切に対応する
□「冷やかし」を許してはいけない
□何も言わないのは認めるのと同じ
□チームワークで対応する
教師集団のチームワーク
□事実確認より保護を優先する
□被害者はウソをつく
被害者を守るには休み時間や登下校時に子どもたちに気を配るこ
とが必要
心配している人がいると言うことを伝え続ける
□警察と連携する
□曖昧な対応はしない
□保護者がいじめの兆候を見つけたら…
□何よりもまず安全の確認を
□事件後には子どもたちのケア
□加害者に対する攻撃を防ぐ
◎ 社会全体の課題として
◇藤川大祐
1965年東京都生まれ
東京大学大学院
→ 金城大学助教授
→ 2001千葉大学教育学部助教授
→ 2010千葉大学教育学部教授
☆「忘れられた日本人を読む」網野善彦 岩波セミナーブックス 2003年 ⑧【再掲載 2014.6】
◇東日本と西日本(4)
□西の天皇、東の将軍
西国
職能民の有力者(海民、廻船人、鋳物師)が神仏・天皇の直
属民となり神人、寄人、供御人となる
- 供御人「神聖王」天皇直属
- 職能により奉仕する代わりに平民、百姓と区別され、自
由(税免除、関銭不要)などの特権を付与
国政上の身分 侍の身分
- 中世前期、鎌倉・南北朝までの非人、河原者は蔑視されるの
ではなく、俗人と違った畏怖すべき力を持った存在として、む
しろ畏れられており、身分の上でも直属民という立場に立って
いた
京都の王朝
12世紀末に制度化
国毎に神人・供御人・寄人の交名(名簿)を作らせ、定員
を決め、人数を一定にし、統制を加えた
東国
将軍と御家人の直接の主従
神人・供御人・寄人は東国では働いていない
◎西の王権
天皇はインカ・アフリカの神殿王、王自身が神と言われる王権
に近い
◎東の王権
西欧の王権に似ている
◎ 一般百姓から区別され、課税免除、自由通行などの特権を保証さ
れていた神人・供御人・寄人の中の一部は中世後期以降、蔑視・差
別されるようになる
◎ 非人
- 犬神人(祇園社直属神人)
14世紀以降蔑視されるようになる
◎「家船(えふね)」の人々も近代に差別
教師の働き方改善とかで部活の外部委託化が進められていますが、私はいじめ対応こそ教師は主ではなく、従にして欲しいと思います。
2冊目の本も面白そうですね。ポチッとしそう(^_^;)
by yokomi (2024-02-18 21:47)
yokomiさん ありがとうございます。
いろいろなことに対応しなければならない時代になりました。
家庭教育、社会教育の充実に期待します。
by ハマコウ (2024-02-19 04:27)