「すぐわかる日本の呪術の歴史」武光誠 東京美術 2001年 ⑦ /「『学びのすすめ』アピールについて」出典不明 2002年【再掲載 2011.8】 [読書記録 歴史]
今回は、3月 1日に続いて、武光誠さんの
「すぐわかる日本の呪術の歴史」7回目の紹介です。
出版社の案内には
「呪術がどのように日本の歴史を動かしてきたのかを時代順に1テーマ見開き2ページで
解説。原始的なアニミズムにたつ呪術から、現代の風水や各種占いの流行にいたるまで
呪術の流れがよくわかる。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「密教は修法の派手さと神秘的なムードが貴族たちの好みにぴったりとはまる」
・「最澄は『止』を重視し、空海は『即身成仏』を目標とした」
・「時平死後の中心人物、弟である藤原忠平は道真に同情的で、文通で慰めていた。その
ためか怨霊の被害を全く受けず」
「忠平の子孫が藤原氏本流になった。(忠平が怨霊説を広めたとのうわさもある)」
もう一つ、再掲載となりますが、約20年前に文科省から出された
「『学びのすすめ』アピール」を載せます。
「ゆとり教育」路線への批判が高まっていた頃、当時の文科大臣が緊急アピールを発表し、
「確かな学力」という表現を用い、学習指導要領は最低基準であるとしました。
・「少人数指導・習熟度別指導など、個に応じたきめ細かな指導の実施」
・「少人数授業や習熟度別指導など個に応じた指導を大幅に取り入れる」
・「発展的な学習で、一人一人の個性等に応じて子供の力をより伸ばす」
・「総合的な学習の時間と教科等との関連付けを工夫しながら学びへの意欲を高める」等々
素晴らしいバラ色の言葉がちりばめられています。
しかし、ここには、「だれが」やるのか、「いつ」やるのかが示されていません。
予算をとらないで、環境も整備しないまま旗を振っただけ、現場の努力だけが求められい
るように感じます。「ゆとり教育」路線で新しいものが入りそれへの対応に追われている
現場に、さらに「確かな学力も」とそれへの対応をするためには・・・。
教員の多忙化やブラックぶりが話題となり、それが常態化し、教職志望者の減少が顕著に
なっている現在、その始まりはこのアピールではないかとわたしは思っています。
文科省の人、教育学の学者は感じていたのだろうと考えてしまいます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「すぐわかる日本の呪術の歴史」武光誠 東京美術 2001年 ⑦
◇平安時代前期・天才出現空海
□806年密教伝来
◇唐から密教呪術を伝えた天才的宗教人
◇神泉苑で祈雨の法
816年 高野山金剛峰寺
810年 嵯峨天皇の信を受け高雄山寺(神護寺)で国家平安仏事祈願
→ 鎮護国家のための呪術としての仏教
密教=修法の派手さと神秘的なムード → 貴族たちの好みにぴったりとはまる
◇呪術力で最澄を凌駕
804年 最澄・空海 共に遣唐使
最澄は滞在8か月で帰国 帰国後早々より活躍
しかし空海が出現してから存在感が薄くなる
空海の密教の深い知識と呪術力
空海 四国で独自の修行
密教 虚空蔵求聞持法
見聞きしたことを一度で完璧に記憶する法
+
正統の真言を中国で → 密教呪術の達人
最澄 「止観」重視
空海 「即身成仏」を目標
◇平安前期・密教と藤原氏の同盟関係
□密教の呪術性を政権獲得に利用した藤原氏
□密教僧の祈祷で皇太子に
文徳帝皇太子
惟仁親王が皇太子に(祖父・藤原良房の圧力)
密教僧を継位騒動の火消し役に
密教と朝廷とを意図的に近づけた
□密教の修法が年中行事に
真言宗の太元師法
天台宗の熾盛光法 円仁-灌頂(かんじょう)
後世日御修法 藤原氏と比叡山
◇平安前期・菅原道真 903年道真没
□政敵を討つ道真の霊
901年 藤原時平派の陰謀で太宰府に左遷
903年 失意のまま現地で没した
↓
時平の独壇場
↓
909年 時平39歳で没
□次々と朝廷を襲う怪異
道真を右大臣位に復帰、左遷の詔を破棄
↓
しかし不幸は続く
↓
930年6月 落雷事件 醍醐天皇ショックで病 三ヶ月後に没
947年 道真のための社 → 北野天満宮
□怨霊の影響を受けた人たち
時平死後の中心人物、弟・藤原忠平
道真に同情的 - 文通で慰めていた - 怨霊の被害を全く受けず
↓
忠平の子孫が藤原氏本流に
(忠平が怨霊説を広めたとのうわさもある)
☆「『学びのすすめ』アピールについて」出典不明 2002年【再掲載 2011.8】
◇「学びのすすめ」アピールについて
新学習指導要領が実施されるのを前にして、文部科学省では平成14年1月に「学びの
すすめ」のアピールを公表した。
正式な名称は「確かな学力の向上のための2002アピール『学びのすすめ』」というもの
である。
このアピールには、新学習指導要領の趣旨について周知を図るというねらいがあり、各
学校において、新しい学習指導要領のねらいとしている確かな学力の向上に向けての取り
組みの参考となる例をあげている。
具体的には、次のような五つの重点項目をあげている。
①「きめ細かな指導で、基礎・基本や自ら学び自ら考える力を身に付ける」
少人数指導・習熟度別指導など、個に応じたきめ細かな指導の実施を推進し、基礎・基
本の確実な定着や自ら学び自ら考える力の育成を図る
各学校での取り組みの例としては、
◎国の定めている授業時数は標準であり、幅があることを踏まえて、児童生徒の理解の
状況など学校の実態に応じて,学習指導を充実する観点から,柔軟な時間割を組む
◎教科ごとの学習状況に応じて、少人数授業や習熟度別指導など個に応じた指導を大幅
に取り入れる
◎小学校において、教員の得意分野を生かした教科担任制を導人する
②「発展的な学習で、一人一人の個性等に応じて子供の力をより伸ばす」
学習指導要領は最低基準であり、理解の進んでいる子供は、発展的な学習で力をより伸
ばす
各学校での取り組みの例としては、
◎学習指導要領の内容を十分理解した児童生徒には、教材や指導方法を工夫するなどし
て、積極的に発展的な学習に取り組ませる
③「学ぶことの楽しさを体験させ、学習意欲を高める」
総合的な学習の時間などを通じ、子供たちが学ぶ楽しさを実感できる学校づくりを進め、
将来、子供たちが新たな課題に創造的に取り組む力と意欲を身に付ける
各学校での取り組みの例としては、
◎総合的な学習の時間と教科等との関連付けを工夫しながら、学びへの意欲を高める
◎実社会での生きた知識や経験に触れる機会を増やすため、積極的に社会人を活用する
◎例えば、一定の冊数の読書、英検、教検、漢検、TOEFL、運動会や作品展示会に
おける具体的な目標の設定などわかりやすい目標を立てて取り組ませ、達成した児童
生徒を誉め、その結果を適切に評価するなど、学習意欲を高めるための取り組みを工
夫する
④「学びの機会を充実し、学ぶ習慣を身に付ける」
放課後の時間などを活用した補充的な学習や朝の読書などを推奨・支援するとともに適
切な宿題や課題など家庭における学習の充実を図ることにより、子供たちが学ぶ習慣を身
に付ける
各学校での取り組みの例としては、
◎放課後の時間などを活用して、補充的な学習や児童生徒の主体的な学習を支援する
◎朝の読書など、始業前学習を推進・支援する
◎宿題や課題を適切に与えることなどにより、家庭における学習の充実を図る
⑤「確かな学力の向上のための特色ある学校づくりを推進する」
学力向上フロンティア事業などにより、確かな学力の向上のための特色ある学校づくり
を推進し、その成果を適切に評価する
各学校での取り組みの例としては、
◎自己点検・自己評価を実施し、教育課程や指導方法の改善の工夫を行なう
以上のような重点項目や具体例を参考にしながら、各学校が工夫をこらした学力向上に
取り組んでほしいというのが、「学びのすすめ」アピールの内容である。
「すぐわかる日本の呪術の歴史」7回目の紹介です。
出版社の案内には
「呪術がどのように日本の歴史を動かしてきたのかを時代順に1テーマ見開き2ページで
解説。原始的なアニミズムにたつ呪術から、現代の風水や各種占いの流行にいたるまで
呪術の流れがよくわかる。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「密教は修法の派手さと神秘的なムードが貴族たちの好みにぴったりとはまる」
・「最澄は『止』を重視し、空海は『即身成仏』を目標とした」
・「時平死後の中心人物、弟である藤原忠平は道真に同情的で、文通で慰めていた。その
ためか怨霊の被害を全く受けず」
「忠平の子孫が藤原氏本流になった。(忠平が怨霊説を広めたとのうわさもある)」
もう一つ、再掲載となりますが、約20年前に文科省から出された
「『学びのすすめ』アピール」を載せます。
「ゆとり教育」路線への批判が高まっていた頃、当時の文科大臣が緊急アピールを発表し、
「確かな学力」という表現を用い、学習指導要領は最低基準であるとしました。
・「少人数指導・習熟度別指導など、個に応じたきめ細かな指導の実施」
・「少人数授業や習熟度別指導など個に応じた指導を大幅に取り入れる」
・「発展的な学習で、一人一人の個性等に応じて子供の力をより伸ばす」
・「総合的な学習の時間と教科等との関連付けを工夫しながら学びへの意欲を高める」等々
素晴らしいバラ色の言葉がちりばめられています。
しかし、ここには、「だれが」やるのか、「いつ」やるのかが示されていません。
予算をとらないで、環境も整備しないまま旗を振っただけ、現場の努力だけが求められい
るように感じます。「ゆとり教育」路線で新しいものが入りそれへの対応に追われている
現場に、さらに「確かな学力も」とそれへの対応をするためには・・・。
教員の多忙化やブラックぶりが話題となり、それが常態化し、教職志望者の減少が顕著に
なっている現在、その始まりはこのアピールではないかとわたしは思っています。
文科省の人、教育学の学者は感じていたのだろうと考えてしまいます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「すぐわかる日本の呪術の歴史」武光誠 東京美術 2001年 ⑦
◇平安時代前期・天才出現空海
□806年密教伝来
◇唐から密教呪術を伝えた天才的宗教人
◇神泉苑で祈雨の法
816年 高野山金剛峰寺
810年 嵯峨天皇の信を受け高雄山寺(神護寺)で国家平安仏事祈願
→ 鎮護国家のための呪術としての仏教
密教=修法の派手さと神秘的なムード → 貴族たちの好みにぴったりとはまる
◇呪術力で最澄を凌駕
804年 最澄・空海 共に遣唐使
最澄は滞在8か月で帰国 帰国後早々より活躍
しかし空海が出現してから存在感が薄くなる
空海の密教の深い知識と呪術力
空海 四国で独自の修行
密教 虚空蔵求聞持法
見聞きしたことを一度で完璧に記憶する法
+
正統の真言を中国で → 密教呪術の達人
最澄 「止観」重視
空海 「即身成仏」を目標
◇平安前期・密教と藤原氏の同盟関係
□密教の呪術性を政権獲得に利用した藤原氏
□密教僧の祈祷で皇太子に
文徳帝皇太子
惟仁親王が皇太子に(祖父・藤原良房の圧力)
密教僧を継位騒動の火消し役に
密教と朝廷とを意図的に近づけた
□密教の修法が年中行事に
真言宗の太元師法
天台宗の熾盛光法 円仁-灌頂(かんじょう)
後世日御修法 藤原氏と比叡山
◇平安前期・菅原道真 903年道真没
□政敵を討つ道真の霊
901年 藤原時平派の陰謀で太宰府に左遷
903年 失意のまま現地で没した
↓
時平の独壇場
↓
909年 時平39歳で没
□次々と朝廷を襲う怪異
道真を右大臣位に復帰、左遷の詔を破棄
↓
しかし不幸は続く
↓
930年6月 落雷事件 醍醐天皇ショックで病 三ヶ月後に没
947年 道真のための社 → 北野天満宮
□怨霊の影響を受けた人たち
時平死後の中心人物、弟・藤原忠平
道真に同情的 - 文通で慰めていた - 怨霊の被害を全く受けず
↓
忠平の子孫が藤原氏本流に
(忠平が怨霊説を広めたとのうわさもある)
☆「『学びのすすめ』アピールについて」出典不明 2002年【再掲載 2011.8】
◇「学びのすすめ」アピールについて
新学習指導要領が実施されるのを前にして、文部科学省では平成14年1月に「学びの
すすめ」のアピールを公表した。
正式な名称は「確かな学力の向上のための2002アピール『学びのすすめ』」というもの
である。
このアピールには、新学習指導要領の趣旨について周知を図るというねらいがあり、各
学校において、新しい学習指導要領のねらいとしている確かな学力の向上に向けての取り
組みの参考となる例をあげている。
具体的には、次のような五つの重点項目をあげている。
①「きめ細かな指導で、基礎・基本や自ら学び自ら考える力を身に付ける」
少人数指導・習熟度別指導など、個に応じたきめ細かな指導の実施を推進し、基礎・基
本の確実な定着や自ら学び自ら考える力の育成を図る
各学校での取り組みの例としては、
◎国の定めている授業時数は標準であり、幅があることを踏まえて、児童生徒の理解の
状況など学校の実態に応じて,学習指導を充実する観点から,柔軟な時間割を組む
◎教科ごとの学習状況に応じて、少人数授業や習熟度別指導など個に応じた指導を大幅
に取り入れる
◎小学校において、教員の得意分野を生かした教科担任制を導人する
②「発展的な学習で、一人一人の個性等に応じて子供の力をより伸ばす」
学習指導要領は最低基準であり、理解の進んでいる子供は、発展的な学習で力をより伸
ばす
各学校での取り組みの例としては、
◎学習指導要領の内容を十分理解した児童生徒には、教材や指導方法を工夫するなどし
て、積極的に発展的な学習に取り組ませる
③「学ぶことの楽しさを体験させ、学習意欲を高める」
総合的な学習の時間などを通じ、子供たちが学ぶ楽しさを実感できる学校づくりを進め、
将来、子供たちが新たな課題に創造的に取り組む力と意欲を身に付ける
各学校での取り組みの例としては、
◎総合的な学習の時間と教科等との関連付けを工夫しながら、学びへの意欲を高める
◎実社会での生きた知識や経験に触れる機会を増やすため、積極的に社会人を活用する
◎例えば、一定の冊数の読書、英検、教検、漢検、TOEFL、運動会や作品展示会に
おける具体的な目標の設定などわかりやすい目標を立てて取り組ませ、達成した児童
生徒を誉め、その結果を適切に評価するなど、学習意欲を高めるための取り組みを工
夫する
④「学びの機会を充実し、学ぶ習慣を身に付ける」
放課後の時間などを活用した補充的な学習や朝の読書などを推奨・支援するとともに適
切な宿題や課題など家庭における学習の充実を図ることにより、子供たちが学ぶ習慣を身
に付ける
各学校での取り組みの例としては、
◎放課後の時間などを活用して、補充的な学習や児童生徒の主体的な学習を支援する
◎朝の読書など、始業前学習を推進・支援する
◎宿題や課題を適切に与えることなどにより、家庭における学習の充実を図る
⑤「確かな学力の向上のための特色ある学校づくりを推進する」
学力向上フロンティア事業などにより、確かな学力の向上のための特色ある学校づくり
を推進し、その成果を適切に評価する
各学校での取り組みの例としては、
◎自己点検・自己評価を実施し、教育課程や指導方法の改善の工夫を行なう
以上のような重点項目や具体例を参考にしながら、各学校が工夫をこらした学力向上に
取り組んでほしいというのが、「学びのすすめ」アピールの内容である。