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「お金の増やし方を教えてください」山崎元・大橋弘祐 文響社 2015年 ②(後) /「妖怪と怨霊の日本史」田中聡 集英社新書 2002年 ④【再掲載 2015.8】 [読書記録 一般]

今回は2月22日に続いて、山崎元さん、大橋弘祐さんの、
「お金の増やし方を教えてください」をの紹介 2回目です。


出版社の案内には、

「お金を増やしたい!でも、難しいことはわからないし、投資をするのっ
 てなんだか怖い。そんな『お金のド素人』が、東大卒、外資系証券や保
 険など金融12社を渡り歩いた「『お金のプロ』山崎元氏に、なるべく
 安全なお金の増やし方を聞いてきました。金融の知識は一切不要!『銀
 行には近づいてはいけない』『覚える金融商品は3つだけ』『素人でも
 年間+5%の運用を目指せる』」など、誰でもできて、なるべく安全な
 お金の増やし方がわかります!」

とあります。



もう一つ、再掲載になりますが、田中聡さんの
「妖怪と怨霊の日本史」④を載せます。





☆「お金の増やし方を教えてください」山崎元・大橋弘祐 文響社 2015年 ②(後)

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◇お金を使う編
19 結局家は買ったほうがいいの?
    流動的な若い人は賃貸のほうが無難なことが多い

20 家を買うならマンションか戸建てか?
    返済に勝る運用はない
    もし家を買うなら早めに! 

21 医療保険に入る必要がないこれだけの理由
    保険は「損な賭け」 
     ― 運用の中身が不透明
    医療保険には入らず、保険料の分を貯金する

22 がんになったらどうするんですか?
    高額療養費制度

23 生命保険には入ったほうがいいの?


◇トクする制度を使って実際にやってみる
24 NISAって何ですか?
    20%の税金が五年間払う必要がない

25 NISAの始め方
    ネット証券で口座を開き、インデックスファンドを続ける

26 いくら投資すればいいですか?
  安全性 A  リスク運用資産 B

27 インデックスファンドは国内と海外を合わせもつ

28 積立投資について


◇確定拠出年金
29 年金ってややこしくないですか

30 確定拠出年金って何ですか







☆「妖怪と怨霊の日本史」田中聡 集英社新書 2002年 ④【再掲載 2015.8】

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◇怨霊と平安
□怨霊の誕生
長屋王の変(729年) 
    藤原氏により排除-冤罪
  光明子と聖武との結婚に反対 
      王の私度僧へしたことの祟りとの噂
    
  橘奈良麻呂の乱(757年) → 死霊が祟りをなす噂 
◎ このころから政治的敗残者の霊が祟るという考え方


□犬と霊界
物部守屋 
    従者 捕鳥部万 - ゲリラ戦
犬の首を古い墓に  犬と死体の話
  

□死霊と疫神 
ケジメ = 生死の世界 
- 境界の神

疫病を広める鬼神を境界で祭祀する思想の定着
(神の祟りが疫病をもたらすという考え)
   鬼神 - 疫神 ← 陰陽道・仏教の影響

  陰陽道 
- 道教,風水説,呪禁(ジュゴン),密教
宿曜(シュクヨウ-密教天文学)ミックスして日本独自体系
- 天武朝
      ~ 陰陽寮 706年 追儺の最初
 疫神 - 牛を好む鬼

  8世紀半ばから 
    疫神の考え方 
     = 8世紀は霊的な観念史の大きな転換期

  オオモノヌシと疫神の違い ← 個人的交渉により災禍

  
□陰謀と怨霊たち
  孝謙天皇(のち称徳天皇)  
道鏡を重用 - 藤原仲麻呂と対立
淳仁天皇 
      廃帝 - 淡路で謎の死
→ 国土を呪い日照り「水鏡」
772年 淡路親王 山陵
        名誉回復

  称徳天皇 
   → 後継者候補を殺し流罪に
   宇佐八幡宮の託宣 - 道鏡天皇論
しかし,翻した
→ 藤原氏の手配により光仁天皇

  皇統大転換
   ◎ 天武系 → 天智系へと皇統切り替え
    桓武天皇 
      藤原百川により山部親王を擁立   
反対派の井上内親王と他親王は775年4月に亡くなる
桓武の即位に対する反発は強い
  782年 氷上川継(唯一の天武系後継者)-希望の星 
            蜂起計画が発覚 → 伊豆三島へ
◎ 天武系の復活の道閉ざされる
  

□平安への闇路 
 784年
    桓武天皇が長岡京着手
   母は渡来系 - 秦氏勢力圏山背国に遷都
早良親王の幽閉 
→ 死
道鏡により構築 
しかし,長岡京はうまくいかず
- 早良親王の祟りとされる
平安京遷都 
      呪法的に完璧な都

  桓武天皇の早良親王への怖れ
・僧を派遣 
    ・崇道天皇の号を贈る
    ・墓 → 山陵
・陰陽師
    ・僧の派遣 
    ・淡路国に寺院
◎ 800年頃『日本書紀』に「怨霊」初見

  ◎ 平安京は次々と生まれてくる怨霊たちと常に共有しながら
   400年に及ぶ宮都に!
  

□怨霊の祭祀 
 怨霊
   ~ 貴族社会から生まれた

条件
   ① 権力の中枢から 
   ② 冤罪で遠方に流されその地で没する
  ◎ 神霊は外から訪れるもの
    
  863年 
    怨霊と疫神の怨霊会
神泉苑で 祀られたのは6座
◎崇道天皇,伊予親王,藤原史人,藤原伸成,橘逸勢 等
  怨霊会により怨霊が「御霊」と呼ばれて祀り分けられた
  貞観怨霊会は民間に向けてのデモンストレーション


□民間での怨霊会の流行は続いた
 疫病の流行と共に熱い勢い
  最も巨大なキャラクター
     = 祇園天神の牛頭天王
◎ 個人の顔を持った怨霊が祭祀されることは見られず
                     (菅原道真を除く)
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「鎮守の森は泣いている」山折哲雄 PHP 2001年 ① /「学校って何だろう」苅谷剛彦 講談社 1998年④【再掲載 2015.7】 [読書記録 一般]

今回は、山折哲雄さんの、
「鎮守の森は泣いている」の紹介 1回目です。


出版社の案内には、

「いま日本人は自らの『心』の在り処を見失いつつある。何に感動し何
 を悲しみ、日々をどう生き、死に際して何を考えたのか。この国に連
 綿と繋がる感性を取り戻す事が強く求められている。
 本書では『日本人の信仰のかたち』を見つめてきた著者が、人々の感
 性を掘り起こしていく。
 西行、芭蕉という『日本をさまよう』求道者がいた。彼らは蔑まれ孤
 独の中に生きる『こじき』に憧れ、そうなる事で悟りを開こうとした
 のだ。つまり私を無の状態にしたとき、ものがよく見えてくると信じ、
 そういう心の在り方、生き方にどこまでもこだわった、と著者は言う。
 また日本には『人間は一度死を通過する事で神になることができる』
 という独自の死の感覚があり、そこから死の世界の近くにいる『老人』
 が神にも等しい存在として崇められてきたのである、と述べていく。
 日本人の行動規範をユニークかつ大胆な視点から論じていく、眼から
 ウロコが落ちる日本人論。」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「明治国家の過ち、問題の根源は『神仏分離政策』と中途半端な政教
  分離政策』切り須知教に対抗しようとして、万世一系の天皇を基軸
として伝統神道のキリスト教化と祭祀と宗教の分離」


・「『慈母』であり同時に『厳父』である(天然の無常)自然観と多彩に
して変幻きわまらない(八百万の神)自然」


・「日本の神々は死と再生を繰り返してきた(=遷宮)」



もう一つ、再掲載になりますが、苅谷剛彦さんの
「学校って何だろう」④を載せます。
20年以上経っても教員のおかれる状況は変わらず…
学校は教育の場からサービスの場に…




☆「鎮守の森は泣いている」山折哲雄 PHP 2001年 ①

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◇鎮守の森は泣いている?
□森首相  
 「神の国」発言
 
□明治国家の過ち
問題の根源
    1 神仏分離政策  
2 政教分離政策 中途半端
万世一系の天皇 基軸  キリスト教に対抗
→ 伝統神道のキリスト教化
天照大神  
          最高神の一つから唯一高神へ
- 批判
       → 祭祀と宗教の分離
 
□「宗教宣言」をしていない神道
天皇の人間宣言とともに伊勢神宮も宗教宣言
     伊勢神宮  
       伝統神道か?  人工神道(国家神道)か?
高度3000mから 森、山
= 縄文以来の鎮守の森
 
□寺田寅彦の遺言「日本人の自然観」 
自然は「慈母」であり同時に「厳父」である
    ~ 天然の無常
多彩にして変幻きわまらない自然 
    ~ 八百万の神
 
□レヴイ=ストロースが感じた霊気
1986(昭和61)年 仏人類学者 レヴィ=ストロース来日 九州へ
 日本では神話から歴史への移行がスムースに行われている
     日本の聖地の歴史をこえる構造的な性格 
  - しかし、神道はさまざまな付加価値を外部から抱え込むことに
   よって、かえって本来の特色を失っていった
 
□「鎮守の森」とは何か
日本の神々は死と再生を繰り返してきた(=遷宮)
「身を隠す神」と「葬られる神」
 
□2つの側面をもつ神
  1 日本の神には、人間的な側面と人間を超える側面とがある
2 神霊の輪廻転生
神と人間とを結び付けるものが霊魂
  3 神は死ぬことにより神話と歴史を自然な形で接続する役割 
 
□宗教の本質を見据える
   混乱をもたらす宗教 ~<開祖><教義><伝道> 
↑↓
鎮守の森信仰 森羅万象に生命が宿る

柳田國男  産土の神の重要性
南方熊楠  神社合併・統合に反対
   森発言により鎮守の森は泣いている 
 





☆「学校って何だろう」苅谷剛彦 講談社 1998年④【再掲載 2015.7】

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◇先生の世界
もうひとりの主人公
 先生の仕事
  教師本来の仕事 
    ① 授業  
    ② 生徒指導 
    ③ 組織運営
  生徒を理解する仕事
  教師 
    「学力や進路との関係や学校内での行動」面の理解に限られる
→ 学校にかかわりのない部分についての理解は無理(文科省)
◎ なぜそれを求める声が大か?
  教育の拡張
   ◎ どんな手段を使えば、どんな目的にたどり着けるのか。その
    判断が曖昧であればあるほど、教育の仕事、つまり教師の仕事
    は広がっていく
社会からの期待
限りない期待
  給食 掃除 「あれもこれも教育のため」
→ ◎ 先生の仕事はどんどん増えていく
↑↓
アメリカの学校
社会の変化と子どもの責任
  モーレツ社員の時代に変化 1970年代
学校の責任と教師
 ◎ 事件や問題が起こるたびに学校に任せてきた教育の責任が雪
    だるま式にどんどん大きくなり先生の仕事を増やしていく
疲れる先生
◎先生にできることできないこと
  中学校 29万人の先生
    小学校 43万人の先生
     高校  34万人の先生  
     - 計106万人 120人に一人が先生
     ◎ あれもこれもは無理
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