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「リーダーの資質」 京セラ名誉会長・稲盛和夫 『致知』2004年1月号 特集「人生のテーマ」 『致知』2004年1月号 [読書記録 一般]

いよいよ来週の土曜日が運動会
来週の天気はあまりよくないということで
少し 心配が出てきました
おまけに来週には祝日が二日間もあります

指導にも力が入ります
子どもたちの反応も、
と言いたいところですが ちょうど疲れがたまったところでしょうか

来週に入れば きっと…

今回も雑誌「致知」の記事から 二本

京セラ稲盛和夫さんの「リーダーの資質」を紹介します
最近の首相に対するマスコミ報道を見ると 情けなくなります
マスコミも、野党も、与党さえも
政府の揚げ足を取ることに躍起になっているのではないでしょうか
国会のヤジ、学校で例えれば授業が成り立ちません
是非 ヤジを言っている議員さんを大写しで放映してほしいものです
しっかり覚えたいので
仕事に打ち込める環境づくりをこそ
今望みます

「特集 人生のテーマ」の言葉

向野幾世さんのベストセラー
「ごめんなさいね お母さん」の詩が紹介されています
かなり前 テレビのモーニングショーで 話題になった詩です
作詞者の山田康文さんは 記憶が確かなら わたしと同い年
「わたしより ずっと感謝の心がある…」
と 読んだとき 思ったものです
森信三さんでしたか
「人は一人に一通神さまからの手紙をもって生まれてきた」
というような意味のことを 書かれています
わたしの人生の意味は?
うれしいことに 年を経るにつれ 
少しずつ明らかになっているようです

生ある一日一日を 大切にしたいと思います









☆「リーダーの資質」 京セラ名誉会長・稲盛和夫 『致知』2004年1月号                                        
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◇聡明才弁は三番目の資質に過ぎない


 リーダーが持つべき資質について、中国明代の思想家である呂新吾は、

「深沈厚重なるは、これ第一等の資質」

と、著書『呻吟語』で述べています。つまり、リーダーとして一番重要な
資質とは、つねにものごとを深く考える重厚な性格だというのです。

 呂新吾は、さらに続けて、

「聡明才弁なるは、これ第三等の資質」

とも述べています。

「頭がよくて才能があり、弁舌が立つこと」は三番目の資質でしかないと
いうのです。

 現代の社会をみると、政官財を問わず、呂新吾のいう第三等の資質しか
持っていない人物がリーダーに選ばれていることが多々あります。

 確かに、彼らは能力があり、有用な人材であるかもしれません。しかし、
果たして彼らがリーダーとしてふさわしい資質を備えているかどうかは疑
問です。

 私は、現在の社会が荒廃している原因の一つに、このように第三等の資
質しか持ち合わせていない人物を、われわれ自身がリーダーに選択してい
ることがあげられるのではないかと思います。
 現在の混迷を脱し、より良い社会を築いていくには、呂新吾が述べる第
一等の資質を持った人物、つまり素晴らしい「人格」を備えた人物をリー
ダーに選ぶことが大切です。

 しかし、そのとき注意しなければならないことがあります。それは、
「人格」とは不変ではなく、時とともに変化してしまうということです。
 例えば、努力家で謙虚であったはずの人が、いったん権力の座に就くと、
一転傲岸不遜になることがあります。
 一方、身を誤った人間であっても、心を入れかえ、研鑽と努力を重ねて、
素晴らしい人格者に一変した例もあります。


「人格」というものは、このように良い方向にも悪い方向にも絶えず変化
していくものです。そうであれば、リーダーを選ぶにあたり、その人物が
適任であるかどうかは、判断した時点における「人格」だけで決めつけて
はならないはずです。

 では、われわれは何を基準にリーダーを選んでいけばよいのでしょうか。


◇仕事に打ち込み、人格をつくる

 それには、まず「人格はいかに形成されていくのか」、また「どのよう
にすれば、人格を向上させることができるのか」ということを考える必要
があります。

 人格を高め、自己を磨くためには、本来なら宗教者が行っているような
厳しい修行を自らに課すことが求められるのでしょうが、それではわれわ
れ一般人が人格向上を果たすことは難しくなります。

 私は、日々の仕事に打ち込むことによって、人格を向上させていくこと
ができると考えています。つまり、一所懸命働くことは、単に生活の糧を
もたらすのみならず、人格をも高めてくれるのです。

 その典型的な例は、二宮尊徳です。

 彼は生涯を通じ、田畑で懸命に働き、刻苦勉励を重ねていくなかで真理
を体得し、人格を高めていきました。そのような尊徳であったからこそ、
リーダーとしてたくさんの人々の信頼と尊敬を集め、多くの貧しい村々を
救うことができたのです。

 真のリーダーとは、このように人生において、ひたむきに仕事に打ち込
み、そのなかで人格を高め続けているような人物ではないでしょうか。
 そのような人間であれば、リーダーとして権力を委ねられた後も、堕落
することも傲慢になることもなく、集団のために自らを犠牲にして懸命に
働き続けてくれるはずです。

 大小を闘わず、あらゆる集団のリーダーが、今まで述べてきたように、
人格を高めることに懸命に努める人であることを願ってやみません。それ
ぞれの集団のリーダーの方々が、そのようにして一隅を照らし続けること
で、日本の社会は、今までよりずっと素晴らしいものになると私は信じて
います。







☆特集「人生のテーマ」 『致知』2004年1月号


 忘れられない詩がある。15歳の重度脳性マヒの少年が、その短い生涯
の中でたった一篇、命を絞るようにして書き残した詩である。


 ごめんなさいね おかあさん
 ごめんなさいね おかあさん
 ぼくが生まれて ごめんなさい
 ぼくを背負う かあさんの
 細いうなじに ぼくはいう
 ぼくさえ 生まれなかったら
 かあさんの しらがもなかったろうね
 大きくなった このぼくを
 背角って歩く 悲しさも
 「かたわな子だね」とふりかえる
 つめたい視線に 泣くことも
 ほくさえ 生まれなかったら

 ありがとう おかあさん
 ありがとう おかあさん
 おかあさんが いるかぎり
 ぼくは生きていくのです
 脳性マヒを 生きていく
 やさしさこそが 大切で
 悲しさこそが 美しい

 そんな 人の生き方を
 教えてくれた おかあさん
 おかあさん
 あなたがそこに いるかぎり


 本誌2002年9月号で向野幾世さんが紹介した詩である。

 作者は山田康文くん。生まれた時から全身が不自由、口も利けない。通
称やっちゃん。そのやっちゃんを養護学校の先生であった向野さんが抱き
しめ、彼の言葉を全身で聞く。

 向野さんがいう言葉がやっちゃんのいいたい言葉だったら、やっちゃん
がウインクでイエスのサイン。ノーの時は舌を出す。気の遠くなるような
作業を経て、この詩は生まれた。

 そしてその2か月後、少年は亡くなった。

 自分を生み育ててくれた母親に報いたい。その思いがこの少年の人生の
テーマだったといえる。短い生涯ながら少年は見事にそのテーマを生きき
り、それを一篇の詩に結晶させて、逝った。

 生前、ひと言の言葉も発し得なかった少年が、生涯を懸けてうたいあげ
た命の絶唱。この詩が私たちに突きつけてくるものは重い。


 人は皆、一個の天真を宿してこの世に生まれてくる、という。その一個
の天真を深く掘り下げ、高め、仕上げていくことこそ、各人が果たすべき
人生のテーマといえるのではないか。

「我行精進、忍終不悔」わが行は精進して忍んで終に悔いない。

『大無量寿経』の言葉である。永遠の人生のテーマがここにある。

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