「日本がわかる思想入門」長尾剛 新潮社 OH文庫 2000年 ⑩ [読書記録 一般]
「思想とはそれが行動に結びつき具体的な結果が出てから価値が決まるものだ」
今回は 5月1日に続いて、長尾剛さんの
「日本がわかる思想入門」、10回目の紹介です。
出版社の案内には、
「ヨーロッパ哲学だけが人類の思想・哲学のすべてではない。古代から、中世、近世、近
代まで、各時代の日本思想にこそ、知的発見の楽しみが満ち溢れている。先賢に学ぶ40
のニッポン・オリジナル。」
とあります。
今回紹介するのは、
「朱子学」
「町人の思想家」
についてです。
今回紹介分から強く印象に残ったことばは…
・「ヨーロッパの知性は科学技術のみ日本より一日
←→ 精神論や道徳論は日本の方が優れている → 和魂洋才」
・「『東洋道徳 西洋芸術』 夷の術を以て夷を防ぐ」
・「商人の高い公共心と倫理観が前提 庶民への人間信頼」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「日本がわかる思想入門」長尾剛 新潮社 OH文庫 2000年 ⑩
◇プラグマティズム的朱子学「和魂洋才」
□プラグマティズム
19世紀後半~20世紀 米国中心「実用主義」
「思想とはそれが行動に結びつき具体的な結果が出てから価値が決まるものだ」
思想 ←→ 日常生活
□江戸時代
実学 「実際に役立つ学問」洋学者多い、
朱子学の立場からも 新井白石(1637~1725)
新井白石
理 = 自然科学的な方法 神の存在を認めない
「神は人なり」
「古史通」
「西洋紀聞」 イタリア人 ヨハン・シドッチ尋問調書
ヨーロッパの知性は科学技術のみ日本より一日の長
←→ 精神論や道徳論は日本の方が優れている
→ 和魂洋才
□佐久間象山(1811~1864)
「東洋道徳 西洋芸術」
夷の術を以て夷を防ぐ
□横井小楠(1809~1869)
歴史的事実の中に「理」を見出す
= 朱子学の現実的解釈
福井藩 - 幕政には協力 「公武合体論」
開国論 理念より政策優先・幕藩体制を存続させる道
↑
佐久間象山、横井小楠ともに狂信的人間から暗殺される
◇町人の思想家
□山鹿素行
武士による「道徳や思想の独占」
- 武士以外の出身の思想家
□石田梅岩(1685~1744)
農民の子
43歳で奉公をやめ45歳で公開講義「聴講自由席料無料」
平等主義による新解釈
身分制度 = 平等な分業
「正直」の実践
前提「人は誰でも商品の価値を見極め他人の内面を見抜く眼力を持つ」
= 反愚民論
「身分の上下を否定・職分論」
→ 心学
□山片蟠桃(1748~1821)
商人出身「番頭」から名前 - 資本主義原点に近い
コメ
- 不足がちのものはわずかずつ消費して長持ちさせるのが正しい需給のあり方で、
自然な市場の動きに任せた方がよい
↓
商人の高い公共心と倫理観が前提 庶民への人間信頼
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アダム・スミス(1723~1790)と近い
「無鬼論」から「夢の代」
今回は 5月1日に続いて、長尾剛さんの
「日本がわかる思想入門」、10回目の紹介です。
出版社の案内には、
「ヨーロッパ哲学だけが人類の思想・哲学のすべてではない。古代から、中世、近世、近
代まで、各時代の日本思想にこそ、知的発見の楽しみが満ち溢れている。先賢に学ぶ40
のニッポン・オリジナル。」
とあります。
今回紹介するのは、
「朱子学」
「町人の思想家」
についてです。
今回紹介分から強く印象に残ったことばは…
・「ヨーロッパの知性は科学技術のみ日本より一日
←→ 精神論や道徳論は日本の方が優れている → 和魂洋才」
・「『東洋道徳 西洋芸術』 夷の術を以て夷を防ぐ」
・「商人の高い公共心と倫理観が前提 庶民への人間信頼」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
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お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「日本がわかる思想入門」長尾剛 新潮社 OH文庫 2000年 ⑩
◇プラグマティズム的朱子学「和魂洋才」
□プラグマティズム
19世紀後半~20世紀 米国中心「実用主義」
「思想とはそれが行動に結びつき具体的な結果が出てから価値が決まるものだ」
思想 ←→ 日常生活
□江戸時代
実学 「実際に役立つ学問」洋学者多い、
朱子学の立場からも 新井白石(1637~1725)
新井白石
理 = 自然科学的な方法 神の存在を認めない
「神は人なり」
「古史通」
「西洋紀聞」 イタリア人 ヨハン・シドッチ尋問調書
ヨーロッパの知性は科学技術のみ日本より一日の長
←→ 精神論や道徳論は日本の方が優れている
→ 和魂洋才
□佐久間象山(1811~1864)
「東洋道徳 西洋芸術」
夷の術を以て夷を防ぐ
□横井小楠(1809~1869)
歴史的事実の中に「理」を見出す
= 朱子学の現実的解釈
福井藩 - 幕政には協力 「公武合体論」
開国論 理念より政策優先・幕藩体制を存続させる道
↑
佐久間象山、横井小楠ともに狂信的人間から暗殺される
◇町人の思想家
□山鹿素行
武士による「道徳や思想の独占」
- 武士以外の出身の思想家
□石田梅岩(1685~1744)
農民の子
43歳で奉公をやめ45歳で公開講義「聴講自由席料無料」
平等主義による新解釈
身分制度 = 平等な分業
「正直」の実践
前提「人は誰でも商品の価値を見極め他人の内面を見抜く眼力を持つ」
= 反愚民論
「身分の上下を否定・職分論」
→ 心学
□山片蟠桃(1748~1821)
商人出身「番頭」から名前 - 資本主義原点に近い
コメ
- 不足がちのものはわずかずつ消費して長持ちさせるのが正しい需給のあり方で、
自然な市場の動きに任せた方がよい
↓
商人の高い公共心と倫理観が前提 庶民への人間信頼
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アダム・スミス(1723~1790)と近い
「無鬼論」から「夢の代」
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