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(1)「社会科の授業ミニネタ&コツ」上條晴夫・佐藤正寿 学事出版 2006年 ⑥  (2)「地域住民から福祉・教育関係者等への無理難題要求をどう読み解き対応するか」~イチャモン研究の到達点~  大阪大学教授 小野田正利① 【再掲載 2015.10】 [読書記録 教育]

今回は、10月15日に続いて、上條晴夫さん、佐藤正寿さんの
「社会科の授業ミニネタ&コツ」の紹介6回目です。



出版社の案内には、


「社会科の授業で使える『楽しく体験的に学べるちょっとした仕掛け』を集めたミニネタ
 集。子どもたちの心と目を授業・勉強・教師の方に向かせ、教室の空気・雰囲気を前向
 きで明るいものに変えるための工夫が満載。」


とあります。





今回紹介文より強く印象に残った言葉は…

・「ノルマントン号事件の絵に題名をつけよう」


・「カタカナ禁止インタビューゲーム」


- どれも、子どもたちの楽しそうな姿が目に浮かびます。





もう一つ、再掲載となりますが、小野田正利さんの、
「『地域住民から福祉・教育関係者等への無理難題要求をどう読み解き対応するか』
~イチャモン研究の到達点~ 」
を紹介します。
教育の責任を負うべきのはだれなのだろうか… 考えてしまいます。








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(1)「社会科の授業ミニネタ&コツ」上條晴夫・佐藤正寿 学事出版 2006年 ⑥

1.jpg

<6年>

57 地球の歴史を廊下に巻き尺で    

  一億年が1m 

  50m分 → 黒板にロープ




58 時代のキャッチコピーを創ろう   

  紀行文・野生どっちが見たい

→ よいところをコピーとして




59 何の穴でしょう          

  針金で35×37mの長方形

くぐった人は幸せになる → 三枚クイズ




60 歴史人物を探せ          

  長篠合戦図




61 お気に入り人物3人を選ぼう    

  3人 黒板に




62 みんなでつくろう解体新書     

  まゆげ 爪 ほお




63 ミニロールプレイコンテスト  

  一場面




64 「予言せよ」の提示で追求マップ




65 ノルマントン号事件の絵に題名をつけよう




66 陸奥宗光の似顔絵を描く




67 カタカナ禁止インタビューゲーム  

 「このごろ はまっていること」

 「好きなテレビ」
                   
 「好きな食べ物」




68 このスポーツは何?        

  漢字で→  3分間で交代




69 歴史人物カルタ          

 「歴史人物カルタ」 




70 歴史人物ヒーローインタビュー   

  質問と答えを考える(5~8分間)




71 私は誰?             

  班ごと 列ごと 背中に人物名




72 歴史人物に賞状をあげよう




73 お札にしたい人は誰?       

  歴史人物ランキング




74 チャレンジ 

  時代暗記コンテスト




75 時代をうめろ




76 アイマスク体験から考えよう




77 法律クイズ            

 「タケノコはどちらのもの」




78 耳の不自由な人の気持ちを考えよう 

  音のないドラマを見せる




79 写真合わせで問題理解




80 国旗着色             

  近隣の問題に白黒















(2)「地域住民から福祉・教育関係者等への無理難題要求をどう読み解き対応するか」~イチャモン研究の到達点~  大阪大学教授 小野田正利① 【再掲載 2015.10】


◇社会全体のクールダウンを!

(1)メルトダウンする社会

  昨年夏に「日経メディカル」という雑誌の記者からインタビューを受けました。



「私の『悲鳴をあげる学校~親の“イチャモン”からノ結びあい”へ』(旬報社 2006年)
 と、小松秀樹『医療崩壊~「立ち去り型サボタージュ]とは何か』(朝日新聞社 2006
 年)の中で 指摘している日本の社会状況への分析が「教育と医療という別の世界の話
 であるが、まったく同じような警鐘を鳴らしている。ついては二人の対談の機会を作り
 たい」



という依頼でした。




 ただ私も余裕や時間がなく、小松先生も虎ノ門病院・泌尿器科部長としての仕事と講演
などで多忙であられるため、いまだにそれは実現できていない。       
 


 小松先生は


「現在、日本の医療機関は二つの強い圧力にさらされている。医療費抑割と安全要求であ
 る。この二つの相矛盾する圧力のために、労働環境が悪化し、医師が病院から離れ始め
 た。現状は極めて深刻である。医療機関の外から思われているより、はるかに危機的で
 ある」


と述べています。
  


 私自身も、教育学者として学校の実情を見つめ「教育改革病」と称すべき無節操で場当
たり的な教育政策の押しつけ的実態と、他方で教育の「商品化」意識の中で、、過剰なま
でもの要求にさらされ、学校現場が活力をなくし、真面目で良心的な教師が倒れていく、
あるいは「教師を降りる」状況が進みつつあることに相当な危機感を持ち、「イチャモン
研究」と称して、この事実に切り込むことを続けてきました。




(2)「突っ込み」と「過剰防衛」

「運動会ではうるさいからマイクを使うな」


「子どもが取り合ってケンカになるなら、そんなオモチャは園に置くな」


「親同士の仲が悪いから、子どもを同じクラスにするな」。



 保護者が学校に対して様々な要求を出すことは正しいのです。


 しかし時として「学校にもどうにもできない要求」がイチャモンともいえるものです。


 そしてそれが、ここ 10年ぐらいの間に大都市部はおるか農山村部を抱える地方にお
いても急増しています。
  

 度重なる「突っ込み」を受ければ、学校側は受け身だけでなく、「自信喪失」に陥りま
す。


 突っ込まれた特に「説明できるように」ありとあらゆることを記録し、トラブルになる
かどうかが、常に行動基準となり、時には「過剰防衛」の策すら講ずるようになることも
希ではありません。



 教師は保護者からのほんの一言にも「身構える」姿勢をとり、はつらつさが消えていき
ます。


 かくして学校は、子ども達にとっても、楽しさを実感できる場ではなくなりつつあるこ
とを心配します。
  



 しかし、このような実態は、学校はおるか、先の医療の分野だけでなく、ありとあらゆ
る領域で広がりつつあるのではないでしょうか。


 福祉でも一般の商業活動においても、人と人が関わり合うすべての場面で。


 他に対する攻撃性が、なぜ急速にわき上がるのでしょうか。


 私たちのイラダチの源はどこにあり、そしてその矛先はとこに向かっているのでしょう
か。


 それは結局のところ、ブーメランのように自らに回り、良質で満足のできる教育を提供
することさえつぶしていくことにならないでしょうか。


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