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鷲田小弥太「過疎地で快適に暮らす」 エムジーコーポレーション 2007年 / 「学校があれた歴史に学ぼう」函館大谷短期大学名誉教授 保坂武道 『教育新聞』3310号 連載記事より【再掲載 2014.12】 [読書記録 一般]

今回は、鷲田小弥太さんの、
「過疎地で快適に暮らす」を紹介します。


定年がすぐ目の前に迫り、「定年」という文字に敏感になってきました。



出版社の案内には、


「コンビニまで6Km、ファミレスまでは25Km。田畑を維持できなくなって、うち捨
 てられ、荒蕪・無人の地となった「過疎地」。かつては人間の営みがあった土地。だか
 ら、人間が住めるところ。その場所に、本当に快適な暮らしがあった。『田舎暮らしよ
 りいい、都会暮らしよりずっといい』という、過疎地暮らし30年の札幌大学教授・鷲
 田小彌太氏が語る、仕事も家庭もうまくいく『過疎地生活のススメ』。」


とあります。






今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「大都市の魅力 = 魔力 」


・「過疎地で厄介なのは自然(雑草,雑木,害虫,イタチ,キツネ,ネズミ)」


・「都心から1時間以上2時間以内」


・「退職後は自宅が仕事場  50歳から準備を」








☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆鷲田小弥太「過疎地で快適に暮らす」 エムジーコーポレーション 2007年

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◇過疎地が呼んでいた

 快適な暮らしとの出会い 
   伊賀神戸駅 朝日が丘町で8年間

夕張郡長沼町で25年間



 ウェルカム少子高齢の過疎地暮らし





◇「地方の時代」とは「過疎地の時代」のことです
  
 地方が充実した時代に過疎地進展 



 製造業もサービス業も都市回りに集まった



 大都市の魅力 = 魔力 

   柳田国男「故郷殺し」「家族殺し」



 田舎ではなく過疎地に住もう

田舎は不便じゃない 過疎地の快適さ 
 
   過疎地で厄介なのは自然(雑草,雑木,害虫,イタチ,キツネ,ネズミ)



 過疎地に必須のアイテム

   電気,水,車



 新築がいい 

   普通の家がベター 

   ① 広さは最小限 

   ② 風雨雪に強い

   ③ 普通の設備  

   ④ 土台は完全に







◇快適な時間と空間を生きる

 人がいない風景



 木がある生活 

   木を植える(植えすぎない) 

   森林浴



 闇がある生活

   希少価値,星,街の灯



 犬が居る生活

   雉のいる庭







◇日本国中過疎地だらけ

 過疎地とは?  

   人がすぐに住める所,開発団地は避けよう



 都心から1時間以上2時間以内



 隣の音が聞こえない 

   1000坪,地盤がよい,土地の真中に家を建てる







◇過疎地で快適に暮らした
  
 仕事を存分にする 



 ああ悲惨 

   原生林で暮らす 入植地での暮らし
  


 至福の時 伊賀上野市の南端で暮らす 

   長沼の馬追山で暮らす 

   郷里厚別に 

   水に苦労







◇ICT時代は過疎地で

 情報時代が過疎地のベストライフを可能にする



 SOHOは過疎地暮らしに最適

   会社で半分,自宅で半分



 退職後は自宅が仕事場

   50歳から準備を



 インターネット


          





◇近すぎると後悔する

 夕張か共和町か



 鴨川か那須塩原か 

   浜松-東京 1時間45分 新幹線定期代1か月約18万円







◇退職後は過疎地で

 まずは土地確保 



 スリムかつノーマルタイプの家



 雑草を刈る



 駐車場には十分な砂利を敷こう



 自然と闘おうとしない







◇過疎地暮らしの十一戒
  
 ① 自然に手を出さない
  

 ② 行政に手を出さない 独力で  


 ③ 土地を不必要に広げない

    1000~3000坪


 ④ 車に金を掛けよう


⑤ 体を動かさない


⑥ フリーの客を疎略に扱わない


⑦ 低湿地に住まない


 ⑧ 賢くない者に新鮮な農作物は手に入らない


 ⑨ 買いだめはしない


 ⑩ 貧乏はダメよ


 ⑪ 「つらい」と思ったら我慢せずに撤退しよう














☆「学校があれた歴史に学ぼう」函館大谷短期大学名誉教授 保坂武道 『教育新聞』3310号 連載記事より【再掲載 2014.12】

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(4)緊急事態・最初の一週間が勝負


①赴任した中学校

 かつて、北海道でも有数の荒れまくったA中学校。そこに私が、校長として赴任するこ
とになった。


 赴任した最初の日に、校舎内を案内してもらった。


3階建ての各階の、生徒用のトイレのドアが外されていた。喫煙防止のためだ。落書き
だらけの壁。穴の開いた天井。吐き捨てられだガムが廊下にこびりついている。たばこの
吸い殻がいたるところに。



学期が開始された。その日に対教師への暴言で教師は振り回されていた。


 学校全体がざわつき、異様な雰囲気。生徒間暴力・たばこの後始末に前途が思いやられ、
決意を新たにする。常駐してい指導主事には、丁重にお引き取り願った。



 最初の一週間で対応したのは、次のことであった。


 

▽臨時の全校集会 ・校長の訓辞・学校での暴力行為の廃止。問題が起きてからの対応で
 は遅すぎるので、各階に職員室を設置する。非常事態宣言をして、事に当たっては即断、
 即決で臨む▽聞き分けのできない生徒、凶暴な生徒に対しては、関係機関とも連携


▽傍観者の排除


▽会議は少なく


▽生徒の作品・絵画・書などを展示


▽ロシア極東中学校との国際交流宣言


▽相手は中学生。大人が本気になり、全員で取り組むと、子どももギプアップ


▽目に見える騒動は表面的には一週間で沈静化する-。






②学校が荒れた原因

 東電福島の原発事故と同様に、原因を明らかにし、その抜本的対応を図らなければ、対
処療法に終わってしまう。



 学校が荒れた最大の原因は、広義には高度経済がもたらした負の遺産である。


 経済至上主義による、加熱した受験戦争がもたらしたものである。


 それに加えて、教師の社会的信頼度・指導力の欠如、地域力・絆の低下、共働きによる
親不在、家庭の崩壊によるもの。社会規範の低下、人事異動における教育行政の失策、校
区内における児童養護施設からの問題を大きく抱えたこの入学、さらに、学校としての指
導体制の不備、生徒の学校での存在感、所属感、達成感の欠落、心の貧困さ、耐性力の欠
如、自己中心なども指摘できる。





 
③本当に学力向上が喫緊の教育課題か

 歴史は繰り返すといわれる。

 忌暉なく述べると、わが国の教育改革は「ゆとりの教育」から「学力向上」へとめまぐ
るしく変わっている。それも、時の権力者の都合でいとも簡単にだ。



 国旗・国家の強制、歌わぬ教師の懲戒処分。教育改革ミーティングから教育基本法の改
正、やがて憲法改正も視野に。いわゆる右よりに大きく傾きつつあるともいえそうだ。


 教育困難校や底辺校といわれる学校の実態をご存じであろうか。いずれも、経済至上主
義に基づく、競争社会の中から社会格差、教育格差が生じたものである。


 そこでは、学力によって選別された若者の軍団が、コンプレックスの塊で生活し、そう
した生き方をしている。この数が半端でない。


 各都市、各市町村に数多く散在している。暴走運転、覚せい剤、不純異性交遊、集団暴
力、万引きなどで話題になる。





 一度でよい。全国各地にある底辺校を訪問するとよい。朝から眠る。ところかまわずタ
ン・ツバをはく。これは、国や社会、教育の歪みから生じている問題でもある。

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